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欲しいのは「イエス」だけ 6




牧野の声に死ぬほどビビった。
ヤバイ……。

慌てて携帯をポケットにしまうと、
「俺、仕事だから先行くわ。」
と、逃げるようにカフェテリアを出た。

滋と秘密を共有するぐらいなら、写真なんて貰わなければよかった。
いや、でも、こんな牧野を見れるのは2度とねえかもしれない。





その週末、姉ちゃんがNYから一時帰国した。

大学のあと会社に寄り、9時を過ぎて邸に戻ると俺の部屋に勝手に入っている姉ちゃん。

「おっ、帰ってきてたのかよ姉ちゃん。」

「司、おかえり。遅かったわね。」

「おう、会社に寄ってきた。」

「偉いわね〜。着々と仕事覚えてるのね。」

そう言いながら、俺の頭をわざとにぐちゃぐちゃとかき混ぜる。

「これ、つくしちゃんにお土産。」

「またかよ。」

俺の部屋のデスクの上には綺麗に包装された包みが3個のっている。

「買い物してたら、つくしちゃんに似合いそうなもの見つけちゃって、つい買っちゃうのよね。」

「毎回だとあいつも困るぞ。」

「なんで?困ることあるかしら。」

俺が言うのもなんだが、姉ちゃんは超がつくほどのお嬢様。
プレゼントを貰って困るという感覚は持ち合わせていない。

「いつも姉ちゃんに貰ってるからって、お返し何がいいかってあいつに聞かれたんだよ。」

「え、ほんと?」

「あいつに気遣わせるな。」

牧野は、貰ってありがとう、だけで済ませる女じゃねえって事はこの1年痛いほど知った俺。
どこに行っても自分で金を払おうとするし、プレゼントも理由がなきゃ受け取らねぇ。

「相変わらずね。」

「あ?」

「相変わらず司は、つくしちゃんファーストなのよね。」


姉ちゃんには詳しい事は話してねーけど、お祭りコンビが口を滑らせて、
牧野に振られた過去は知られている。

「いつになったら彼氏に昇格できるのかしら〜。」

「知らねーよ。」

彼氏に昇格できる方法があるなら、俺が一番知りたい。

「押してだめなら引いてみろよ。」

「なんだよそれ。」

「知らないの?全くあんたって…。
好きだ好きだって押してばっかじゃ駄目なの。
時にはツーンと引いてみなさいよ。
そしたらつくしちゃんも不安になって落ちるかもしれないわよ。」

押してだめなら引いてみろ。
確かに、恋愛においてそれは有効な法則かもしれねぇ。
でも、

「俺は、好きな女にはいつでも正面から好きだって言っていてーんだよ。」
これが俺の恋愛の法則だから。


「はぁー、あんたって性格は難ありだけど、
彼氏にするなら合格よね。」

「なんだよ、それっ!」

「早く彼氏になれるといいわね。」

そう言いたい放題言ったあと、颯爽と姉ちゃんは部屋を出ていった。






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 2020_01_30


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