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エンドライン 24

Category: エンドライン  


「うちのパパとママに会ってみる?」

牧野の口から発せられた突然の言葉に、一瞬動きが止まった俺。

「嫌なら、いいけど。」

「……おいっ、嫌な訳ねーだろ。」

「じゃ、会う?」

「ああ。もちろん。」

そう強気で言ったはいいが、心の中はかなり動揺してる。
牧野の両親が、俺との交際を喜んでくれるなんて都合のいい事は考えていない。
むしろ、大反対されるのがオチだろう。

「なぁ、牧野。」

「ん?」

「もし、いや、たぶん……、」

「なに?」

「……、たぶんおまえの両親、反対するよな?」

恐る恐る聞く俺に、

「そうだね。」
と、即答しやがるこいつ。

「はぁーー、だよな。そーだよな。
またおまえかよって思われるだろーしよ、別れた前科がある分、何言っても信じてもらえねーだろ。」

そう愚痴りながら頭を抱える俺に、もう一度こいつが言った。

「じゃ、やめる?」

「な訳ねーだろ。
どんなに反対されても何度でも会いに行ってやるよ。」





牧野の実家に1週間後に行くことを決め、まずは久しぶりにババァに会いに行った。

牧野と改めて交際し始めたことは前に伝えてある。
いつも表情を崩さないババァが珍しくホッとしたような顔で笑ったのを思い出す。

突然オフィスに顔を出した俺に、
「なにかあったのかしら?」
と、警戒するババァ。

「牧野とのことで話がある。」
そう言うと、

「まさか、もう愛想つかされた訳じゃないわよね?」
と。

「ちげーよ。ったく。
一週間後、牧野のご両親に会ってくる。
交際を認めてもらって、そのぉー、近いうちに一緒になりたいって言ってくるつもりだ。」

「そう。」

「ほんとにいいんだよな?」

「え?」

「ほんとに俺達、一緒になっていいんだよな?
あの時みてぇに、俺とあいつを引き裂いて、牧野をまた泣かすような事は絶対ねーんだよな?」

あの頃よりは強くなった俺だけど、それでも、
この母親に反対されれば俺達の仲にヒビが入るのは避けられない。

だから、これだけは確実に確かめておきたかった。

「反対なんてしないわ。
こちらから頭を下げてでも牧野さんにそばにいて欲しい、そう思ってるくらいよ。」

「ほんとだな?」

「ええ。」

「じゃあ、これにサインしてくれ。」

そう言ってババァに見せたのは、俺からの『誓約書』だった。
俺達の仲を反対しない。
何があっても牧野とその家族に危害を加えない。
約束を守らなければ、道明寺HDを捨てるだけでなく報復させてもらう。

じっくりと考えて練り上げたその『誓約書』をみたババァは、
「まったく、あなたって人は……。
ここにサインすればいいのね?判でいいのかしら?それとも血判でもする?」
と言って、呆れた顔で俺を見た。








「牧野。」

「ん?」

「寝てたか?」

「ううん。」

「明日、俺が行くって伝えてあるのか?」

「…ううん。道明寺の名前は出してない。」

たぶんこいつも分かってる。
俺との付き合いを両親はよく思わないだろうと。

「牧野。心配すんな。
俺が頭下げておまえとのこと許してもらうから。」

「あんた、頭なんて下げれるの?」

「……。」

「したこと無いのに言ったでしょ。」

「クック……、相変わらず可愛くねーな。」

「フフ……。」

「したことねーけど、……明日はする。
本当に欲しいもんを貰いにいくんだから、頭下げるのは当然だろ。」



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