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時差恋愛 36

Category: 時差恋愛  


パーティーの出席者は、西田から300人ほどだと聞いていたが、実際は500人近くいるようで、
政界、財界の顔が知れた人物も数多く来ていた。

ババァが俺もここに連れてきたと言う事は、堂前会長をはじめ、トップの連中に挨拶をせざる終えないのは分かっていたが……だりぃ。

牧野とのデートのはずだった今日、キャンセルしてくれと渋々電話した俺に、「分かったよ〜。」なんて明るく言いやがるあいつ。

その態度が気に食わねぇ俺は、
「遅くなってもおまえの部屋に行く」とキャンセルを撤回してやった。



パーティー会場の中央にひときわ大きな人の輪ができていて、その中心には、ある省の副大臣も務める若手の議員が立っている。
その周囲を財界のトップやそのご婦人たちが囲む。

ババァが俺に目配せしたあと、その輪に近付いて行った。

「道明寺社長、ご無沙汰しております。」

「こちらこそ、ご無沙汰しておりました。」

ババァの登場で周りの奴らが一歩下がるのが分かり、ババァの存在は相変わらず大きいようだ。

「おー、これは珍しいお方もご一緒で」
その副大臣の言葉に一斉に俺を見る奴ら。

「どうも、道明寺司です。」
軽く頭を下げた俺に、

「お会いできて光栄です。」
と、深々と頭を下げる副大臣。

そこに、
俺らの後方から
「なにやら、楽しそうだねここは。」
と、低い声がし、

振り向くと、ダブルのスーツにゴールドの装飾品をセンスの欠片もねぇ組み合わせでジャラジャラと身につけた堂前会長の姿があった。

その会長に副大臣が言った。
「お義父さん、」

あー、そうだったか。
確か、この副大臣と堂前会長の娘が先月婚約を発表したのを思い出した。

交際3年などと記事にはあったが、政略結婚なのは見え見えだ。
堂前会長は一代で築きあげた成金なので、代々由緒ある家系の婿が欲しかったのは間違いない。

副大臣の方も家系には問題ないが、金銭的に厳しい状況が続いていた為、堂前会長の娘との縁談はおいしかったはず。


「ご婚約おめでとうございます。」
改めてババァがそう声をかけると、

「いやぁ、娘が選んだ男を否定は出来ないだろう。」
なんて、鼻の下を伸ばしながらやらしく笑う会長に吐き気がする。

そんな俺に、
「そういえば、ご子息にもめでたい話題が出てたようですが?」
と、話が振られた。

「…ええ、まぁ。」
歯切れ悪く答えるババァ。

「お相手はどちらの方ですか?」

「……高校の後輩だそうです。」

「そーですか、それは良い。英徳の出身なら間違いないですね。
確か、菱川社長のご子息も英徳を出た吉澤社長の娘さんと結婚したはずですし、金山建設のお嬢さんも英徳の同級生と婚約されてますね。」

「……、そうですか。」

「道明寺社長も司くんの結婚が決まれば、ますます安泰ですな。」

堂前会長のその言葉に周りの奴らがにこやかに頷くのが分かる。
その雰囲気をぶち壊したのは怪しい笑みを浮かべた副大臣だった。


「確か、お相手は牧野さんでしたよね?
英徳では有名だったらしいですね。
一般家庭からの受験で入学し、3年間バイトをして必死に学費を稼いだガッツのある女性として、今では伝説にもなっているそうです。」




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 2019_04_10


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    2019-04-10 19:36  

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    2019-06-19 18:06  

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