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時差恋愛 30

Category: 時差恋愛  


自分でも強引なのは分かってる。

女の家に入りたいなんて今まで一度だって思った事もなかったが、今はこのまま帰りたくねぇと心の底から思ってる。

「少しだけ話したら帰るから、いいだろ?」

「ほんと?」

「お前がいれって言うなら何時間でもいて…」

「言ってないし。」

俺の言葉を遮るように言ったあと、牧野は口を尖らせて部屋の鍵を取り出した。



牧野の部屋に入るのはこれで3度目だが、
彼氏として入るのは今日がはじめて。

お互い妙な雰囲気になり、部屋に入って早々、
牧野はキッチンへと逃げやがった。

その間、俺はリビングに腰をおろし部屋をぐるっと見回すと、テレビ台の下にアルバムらしきものを発見。

チラッとキッチンの牧野に視線を泳がせたあと、そのアルバムを取り出し開いた。

「…クッ……どの写真も食ってるとこばっか。」

「ちょっとー!何勝手に見てんのよ」

「いいだろ別に。っつーか、おまえ昔からあんまり変わってねーな。」

「え?そう?」

「これは?」

「あ、弟の進。」

「ふーん、二人姉弟か?」

「ん、そう。」

ガキの頃から高校生の頃まできれいに整理されている写真たち。
愛されて育ってきたんだろーなこいつは。

そう思いながら、そのアルバムの最後のページをめくると、そこに見慣れた奴の顔があった。

「類かよ。」

「あっ、…それは、花沢類が卒業する時に撮ったの。」

「すげー、泣き顔。」

「いやっ、これは、色々と事情があって」

「類が卒業することがそんなに悲しかったのかよ?」

「そうじゃないけど」

「もしかして、おまえらってやっぱ付き合ってたのか?」

「はぁ?まさかあり得ない。」

「好きでもねぇ奴の為にここまで泣くかよ。」

「だからっ、それは違うって!」


ダメな俺。
せっかく二人になれたっつーのに、相変わらずこんな風に言い合って……。

悪かった。
そう言おうとしたその時、牧野が先に小さく何かを言った。


「それは、……の日に撮った写真。」

「…あ?」

「だから、その写真はあんたがNYに旅立った日に撮った写真なの。」

こいつの言った意味がいまいち理解できねぇ俺。

「俺が?NYに?」
俯いている牧野に向かって聞く。

「ん。」

「おまえが泣いてんのは」

「好きな人が遠くに行っちゃうんだから、
悲しくて泣くのは当然でしょ。」

「…好きな人って」

「この話はそこまでっ。さっ、お茶入れたから飲んで早く帰って。」

勝手に話をたたんで、俺の手に強引に茶碗を持たせた牧野は、さっきよりも顔が赤い。

「牧野」

「おしゃべり禁止」

「プ…なんだよそれ。牧野」

「……」

「牧野」

「……」

「俺のどこがそんなに好きだった?」

「はぁ?知らないっ。」

「言えよ。そんな泣くほど好きだったんだろ?」

「フッ……若気の至りって言葉があるでしょ。
あの頃のあたしは若かったの。今なら絶対に好きにならないっつーの。」

「俺のこと好きじゃねーのかよ。」

「えっ、いや、だから……、」


こいつをからかうのはすげぇ楽しい。
でも、からかってるはずの俺のほうがドツボに嵌まる。


「牧野、すげぇ、可愛いからやめろ。」

「…は?」

「おまえがムキになったり怒ったりする度に、ムチャクチャ…好きだって自覚すんだよ。」

「…な、なにそれ」

「高校のとき、あと1ヶ月おまえと早く知り合ってたら、たぶん俺はおまえに惹かれてたと思う。
そしたら、こんなに俺たち無駄な時間過ごさなくても良かったのかもな。」

「……」

「そしたら、泣くほど好きだって想ってくれるおまえの気持ちと、ムチャクチャ好きで貯まんねぇと想ってる俺の気持ちも釣り合ったかもしれねぇし。」

「道明寺、」

「どうしたら、あのときみてぇに俺を好きになる?」

あの頃は牧野の一方通行だった想いは、今は両想いとは言え、ほとんど俺の一方通行。
少しでも道を広げたい。

そんな俺に牧野が怒ったように小さく言った。

「だから、……好きだって言ったでしょ。」

「ん?」

「あの頃は自分でも訳のわからないままあんたを好きになってたけど、今は違う。
今はあんたを好きな理由ちゃんと言える。
わかりづらいけど、優しい所とか、
強引だけど、あたしの気持ち優先してくれる所とか、笑ったとき目尻がさがって優しい顔になる所とか、それとか、んーと、」

「牧野、もういい。」

もう言葉では十分。
あとは、触れて確かめたい。

牧野を引き寄せて唇を重ねる。
想いが溢れすぎて優しいキスが出来ないのは許してほしい。
唇から伝わるぬくもりに、全身が痺れるほどの快感に包まれていく。
たぶん、今日は帰れそうにねぇ。



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 2019_02_08


Comments

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    2019-02-08 21:04  

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    2019-02-09 11:38  

ありがとうございます 

更新を待っておりました(//∇//)嬉しすぎますっっ!!!!ありがとうございます!!!
だいごまま  URL   2019-02-13 09:53  

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このコメントは管理者の承認待ちです
    2019-04-01 21:20  

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    2019-04-01 22:04  

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