時差恋愛 13

Category: 時差恋愛  



神埼に付き合うこと2時間。
ようやく最後の一杯まできた。

隣に座る牧野は、俺の予想に反して潰れていない。
それどころか、神埼の話に真剣に付き合い、
見るからに神崎が上機嫌なのが分かる。

最後のひと口を神崎が飲み干したあと、
「今日は楽しいお酒をありがとう。
牧野さん、君たちと一緒に仕事が出来ること、とても嬉しく思っているよ。一ノ宮君にもそう伝えてくれ。
道明寺くん、今日は失礼な事も言って申し訳なかった。
いつか一緒に仕事が出来る事を楽しみにしています。」
そう言って少しふらつく足で部屋を出ていった。

料亭の個室に残された俺たち2人。

「見かけによらず酒強ぇーんだなおまえ。」

「……。」

「なんだよ。」

俺の言葉になにも言わずジッと俺を見てくるこいつ。

「おいっ、大丈夫か?」

「帰りたい……。」

「あ?」

「もぉー、気持ち悪いぃー。
はぁーー、もう限界。帰りたい、帰りたいよー。」

さっきまで平気な顔で頑張ってたこいつもかなり限界だったらしい。
テーブルに右頬を付けて目を閉じる牧野。

「おいっ、寝るな。」

「…眠たい。」

「帰るぞ。」

「…先に……帰って。」

「ったく、しょーがねーな。」

もうすでに眠りかけてる牧野。
俺は携帯を取り出すと、今日は上がってくれと伝えた西田にコールする。

『はい。』
勤務外にも関わらずワンコールで西田の声。

「こんな時間にわりぃ。
さっきの店に車用意してくれねーか。」

「分かりました。」

「おまえは来なくていい。
邸の車だけ用意してくれ。」

「…はい。」

今日は会食のあとタクシーで帰るつもりで西田にもそう伝えてあった。
だから、西田は不審に思ってるかもしれねぇが、それを聞いてくる野暮はしねえ所が流石。

電話を切ると、完全に眠りに入った牧野の鞄を開けさせてもらう。
財布の中にある身分証に書かれた住所。

それを頭に入れた俺は、こいつの体を抱き上げて部屋を出た。



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 2018_04_27


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    2018-04-27 10:20  

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    2018-04-27 16:48  

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    2018-04-28 19:33  

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