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日々、想定外。41

Category: 日々、想定外  



楓氏からの『相談』を受けたあと、
一人で悶々と考え、まだ結論は出せていない。


「道明寺、」

「ん?」

「あのさ、もしも、もしもあたしが、例えばね、遠く離れたブラジルにコーヒー作りをしに行きたいって言ったらどうする?」

「俺が東京の一等地にコーヒー園作ってやる。」

「…だよね。あんたなら不可能じゃない気がする。」

「朝飯前だろ。そんなの。」

「じゃあね、これは?
一年かけて世界旅行に行ってくるって言ったら、どーする?」

「……。」

「さすがに、世界旅行は東京の一等地には無理だよねー。」

「3ヶ月待ってくれ。
そしたら、おまえと俺専用の客船を作ってやるからそれで行こうぜ。
仕事もその船からするから心配するな。」

「う……ん。心配ないね、それは……。」



楓氏からの相談を引き受けたなら、あたしと道明寺は今まで以上に遠い遠距離恋愛になる。
それをこの人はなんて言うだろう。

もし、あたしが1年、いや何年になるか分からないこの仕事を引き受けたら、
あたしたちの関係は……。


「道明寺、あたしと仕事、どっちが大事?」

バカみたいな質問なのは分かってる。
こんな質問に答えて欲しいなんて思っていない。
だって、これはあたし自身への質問だから。
『道明寺と仕事、どっちが大事?』


「おまえ、今日変じゃねぇ?
仕事で嫌なことあったのか?」

「ううん。ないよっ。」

バカみたいな質問ばかりするあたしに、クスっと優しく笑う道明寺。

そして、
「おまえと仕事は比べらんねぇ。
おまえがいねーと仕事になんねぇし、仕事が出来ねぇ男におまえを幸せにする資格はねーだろ。
俺にとってどっちも大事だ。」
と、真剣に答えてくれる。

「うん。」

「コーヒー作りは定年してからでもいいだろ。
ブラジルでもどこでも行って世界一の豆作ろーぜ。
世界旅行はどうしてもすぐにいきてぇなら、10年以内に必ずまとまった休みを取る。だから、それまで待ってくれ。」

「………。」

「牧野?」

「あー、うん。
別に、それは例えだから、気にしないでっ。」

「俺はおまえがしたいっつー事は必ず叶えてやる。
その代わり、……俺の側にいろ。」





『俺の側にいろ。』
道明寺が言ったその言葉。

今のあたしの迷いを吹き飛ばすかのようなその答え。
あたしの答えは決まった。

明日、楓氏に『相談』の返事をしよう。



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