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日々、想定外。33

Category: 日々、想定外  



『二人は両想いなの?
それとも司の絶賛片想い中?』

俺と牧野を交互に見ながら楽しそうにそう聞く姉ちゃん。
隣に座る牧野はその言葉に困ったように下を向いた。

「後者だ。」

「あら、ますます面白い展開ね。」

「面白くねーよ。」

「それで?
司の恋が成就する見込みはあるのかしらつくしちゃん。」

「えっ、」

俺が聞きてぇ事を、なんの心の準備もないまま勝手に聞く姉ちゃん。

「それは、……」

「牧野、答えなくていい。」

「へ?」

思わず俺の顔を見上げる牧野が、凶悪に可愛いと思っちまう病的な俺。
そんな俺を見透かすように姉ちゃんが笑いながら、

「フフフ…、まぁ、振るならバッサリ容赦なくやっちゃってねつくしちゃん。
じゃあ、お邪魔虫の私は退散するわ〜。
司、つくしちゃんのこと、あとはよろしくね。」

そう言って、あっという間に俺たちの前から去っていった。

「牧野、帰るぞ。」

「は、はいっ。」







実家暮らしを始めた牧野。
家まで送ると言っても、「近いからタクシーに乗る」となかなか譲らない。

「おまえさ、少しは俺の気にもなれよ。」

「え?」

「おまえに会いに大阪まで来たっつーのに、全然二人きりになれてねぇし。」

「………、今日は寒いですねぇ…」

こいつはこういう直球に弱いらしい。

「俺の話はスルーかよ。」

「べ、別にそういう訳じゃ、」

「じゃあ、今度はきちんと聞けよ。」

「……なんですか?」

「手、繋ごうぜ。」

「へっ!?」

牧野のでけえ声に通りすがりの周りの奴らが振り返る。

「うるせぇな。」

「すみません。…でもっ、副社長が変なこと言うから。」

「変なことじゃねーだろ別に。」

「だって、」

まだ何か言いたそうに俺を見上げたこいつに、堪らず強引に手を繋ぐ俺。

「行くぞ。」

「……。」

こいつには直球の言葉と行動が効くらしい。
俺の手の中にある小せえ手。
ぎゅっと握ってやると、すぐに逃げようとする。

「逃げんな、バカ。」

「痛いですって。」

「おまえが逃げなければ緩めてやる。」

「副社長っ、」

「だから、おまえが逃げるからだろ。」


俺のコートのポケットの中には、指を絡めた俺たちの手。



「あたし、あそこの角からタクシーに乗りますからっ。」

「じゃあ、一生この道グルグルしてよーぜ。」



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 2018_03_28


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    2018-03-29 17:26  

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    2018-03-29 22:11  

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