日々、想定外。32

Category: 日々、想定外  



椿さんに連れて来られたのは、門構えからしていかにも高級そうなお寿司屋さん。

「今日は私がご馳走するから、好きなものいくらでも食べてね〜。」
と、メニューを渡されて、恐る恐る開けたそれにはどこにも値段なんて書いていない。

本当のセレブとはこういうものなのか。
ますます居心地が悪くなったあたしに副社長が言った。

「牧野、遠慮しねーで頼もうぜ。
ここは俺でも滅多に連れてきてもらえねぇ店だからこんな機会ねーぞ。」

「えっ、副社長でも?」

「ああ。姉ちゃんのコネがねーと入れねぇ。」

「へぇー。なんか意外……。」

「なんだよその嬉しそうな顔。」

「いえ、別に。
副社長でも入れないお店があるんですね〜。」

「バカにしてるだろおまえ。」

「してませんけど?」

「完全にしてるな。」

スラスラと流れるように出てくる会話。
こんな会話を毎日していたあたしたちは、これが当たり前の事になっていたけれど、
初めて目にする椿さんとってはかなりの衝撃だったようで、

「司とつくしちゃんって、仲いいのね〜。」
と、まじまじとあたしたちを見つめながら言う。

「えっ、そんなっ、仲いいとかありません!」
思わず必死に否定したあたしの横で、
黙ったままあたしを睨む副社長。

その視線に耐えられなくなり、慌ててさっきのメニューを開き、
「あたし、ウニが大好物なんですっ。
それと、ホタテ!あとは、エビも食べたいなー。」
と、話題を変えるのに必死。



食事は本当にどれも美味しくて、
「おいしぃ〜」「きれい〜」「わぁ〜」の連発。

そんなあたしを見て、
「つくしちゃんには食べさせ甲斐があるわね。」と、椿さんは笑いっぱなし。

「おまえ、そんなに食って大丈夫かよ。」

「だって、残したら勿体無いでしょ。」

「勿体無いとか言う前に、自分の食う量を考えろ。」

「全部食べれますっ。」

「それ以上食ったら死ぬぞ。ったく、好きなもんから食って、あとは持ち帰りにしろ。」

確かに、さすがのあたしでも、これだけ豪華なお料理にお腹がキツイ。
副社長に従ってしぶしぶ箸を置いた時、椿さんが両肘をテーブルにつき、そこに綺麗な顔を乗せながら言った。


「司が私に会いにわざわざホテルまで来るなんておかしいと思ったけど、どうやら目的は私じゃなかったようね。
司もそんな緩んだ顔出来るんだ〜。
いいもの見せてもらっちゃったわ。
ところで、二人は両想いなのかしら?それとも、司の絶賛片想い中?」



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 2018_03_25


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    2018-03-25 21:17  

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