日々、想定外。31

Category: 日々、想定外  



牧野が大阪へ異動してから3日目の金曜日。
週末を利用してあいつに会いに行こうと大急ぎで仕事を片付け、夕方に大阪へ入った。

姉ちゃんの秘書になった事は初日に西田経由で知った。
怪我した桂木には悪いが、グッジョブ!
これでかなりあいつに会いに行きやすくなった。


定時を少し回った頃、メープルに到着した俺は、姉ちゃんのオフィスであるQueenルームへまっすぐ向かった。

軽くノックをして部屋を開けると、中央のソファに座る姉ちゃんが、

「司、どーしたのこんな時間に。」
と、目を丸くして言う。

「たまたまこっちで仕事があったからよ。
……姉ちゃん、一人か?」

「一人かって、そうだけど、どうかした?
なになに〜?もしかして、この椿お姉さんに何か相談事でもあるのかしら〜?。」

「ちげーよ。そうじゃねぇけど、」

そんな会話をしていると、
部屋に小さなノック音がして、
俺の愛しの女が現れた。

「っ、……副社長。」

「おう。元気か?」

「はい。」

数日離れていただけなのに、会えただけで胸がなる。

「司、つくしちゃんはほんとに優秀よ。
桂木なんて、朝お願いした仕事も昼には忘れてるなんて事ザラにあったけど、つくしちゃんは一つお願いしたら3つ先のことまで手配してくれてるんだから、さすが西田さんの秘蔵っ子。」

長年姉ちゃんに仕えてる桂木が聞いたら泣いて悲しむだろう。
ベタ褒めされた牧野も困った顔で、

「いえ、そんなこと全然ないです。」
と、顔の前で手をブンブン振っている。

「姉ちゃん、もう仕事終わったのか?」

「ん?そうね。今日は終わりにしようかしら。」

「じゃあ、」

牧野を借りるぞ……そう言おうとした俺に、

「久しぶりに食事でもどう?」
と、姉ちゃんがにんまり笑う。

「いや、俺は、」

「何よ。椿お姉さんの誘いを断るつもり?」

「そうじゃねーけど、」

「じゃあ、決まり。」

相変わらず強引で、相変わらず俺の意見なんて聞かねぇ。

そんな俺と姉ちゃんの会話を呆気にとられて見ていた牧野に

「もちろんつくしちゃんも一緒よ。」
と、姉ちゃんがウインクしてみせた。

「えっ?あたしもですか?
いえ、いいですいいです。お二人水入らずで」

「ダメよ。だってまだつくしちゃんの歓迎会してないじゃない。
ね?行きましょ。」

そう言って支度をするためか奥の部屋へと消えていく姉ちゃん。


残された俺たちは、なんとなく顔を見合わせて牧野が目をそらす。

「おまえも行くぞ。」

「でも、……」

「俺は最初からおまえと食事するために来たんだ。
だから3人で食事するか2人でするかはおまえに選ばせてやる。」




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 2018_03_24


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