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日々、想定外。8

Category: 日々、想定外  




パーティーのあとに見たあいつの涙の一件以来、俺の中で牧野に対する距離が縮まった。
それは、あくまで俺の中で……というもので、
あいつにとっては相変わらず上司以外の何者でもない。

それを証明するかのように、俺の前ではいつものポーカーフェイス。
そして、俺以外の前では笑ってやがる。

まぁ、秘書と距離が縮まったからといって特別得るものもねーし、逆に馴れ馴れしくされても困るけどよっ、と思ってみるが、面白くねぇ。

あの時のように、牧野の感情に触れたいと思う俺はおかしいのか……。





それから一週間後のこと、
いつも邸に迎えに来る車に、今日は牧野じゃなく西田の姿があった。

タマもそれに気付き、
「つくしは?」
と聞いているが、

「牧野さんは私用でお休みです。」
と、西田が答えているのが耳に入る。

そして、次の日も迎えはあいつじゃなく西田。
そして、次の日も。

さすがにこれは聞いてもいいレベルだろうと、誰に言い訳するでもなく、
「牧野はどうした?」
と、西田に聞いてみると、

「私用でお休みです。」
と、端的すぎる答え。

「私用ってなんだよ。」

「それは、聞いておりません。」

「あ?3日も私用で休むっておかしいだろ。」

「初日に、緊急の私用が出来たので3日休ませて欲しいと連絡が入りましたので、明日からは出社する予定です。」

一緒に働くようになって半年以上。
あいつの勤労っぷりは俺も認めてる。
だから、突然の私用休暇が気になるところだけど、明日出勤したら上司として根掘り葉掘り聞いてやる、あくまで上司として。


その夜、久しぶりにF4でメープルのバーに集まった。
いつものようにお祭りコンビのバカ話に付き合ったり、類の掴みどころのない趣味話を聞かされたり、ゆったりとした時間が過ぎた頃、類の携帯が短く鳴った。

隣で携帯を確認した類が小さくプッと吹き出す。
そして、「全くどうしようもないなぁ」と優しい顔で笑った。

「なんだよ、類。女か?」
すかさず総一朗がからかうと、

「そう。」
と、にっこり笑う類。

「おいおい、聞いてねーぞ。どこの誰だよ。」

「秘密。」

「俺らにも紹介しろよ。」
そう言った総一朗に、

「もう、みんなも知ってるよ。牧野だよ。」
と、携帯を俺らの方に向けて見せる類。

そこには、3日私用で休んでいるはずの牧野が、
頭にタオルを巻き、浴衣のような出で立ちでアイスを食ってる姿がカメラにおさまっていた。



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 2017_06_16


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    2017-06-17 07:04  

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    2017-06-19 12:46  

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    2017-07-11 17:48  

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