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「イエスに決まってるだろ。」

そう言ってもう一度牧野の唇を奪った瞬間、
こいつの体がガクッと揺れた。

咄嗟に抱きかかえ、
「牧野?」
と、呼びかけると

「………ごめん、目眩がして」
と弱々しく答えるこいつ。

「大丈夫か?」

「…うん。」

青白い顔のこいつ。
病院に行くか?
いや、この時間なら、病院に行くよりも邸に連れて行ったほうが早いだろう。
すぐに牧野を抱えあげると、助手席に乗せ邸へと急いだ。




車の中でずっと目を閉じたままの牧野。
おでこに触れてみるが熱はない。
そっと大事に抱えあげ、俺の部屋へと運ぶ。


タマに頼んで待機させておいた邸のドクターがすぐに診察してくれ、
「今は血圧も脈も乱れはありません。
たぶん、少し貧血のような症状が出たのでは」
と言い、

それに
「もう、大丈夫です。ありがとうございます。」
と、弱々しく答える牧野。

ドクターが出ていったあと、ベッドから起き上がろうとするこいつに、
「もう少し寝てろ。」
そう言ってブランケットをかけてやる。

「…ごめんね。」

「謝るな。朝から体調悪かったのか?」

「…少し、寝不足で」

「ったく、デートの前の日くらいきちんと寝ろよ。
何かあったかい飲み物持って越させるから待ってろ。」

ドクターと一緒に俺の部屋を出ていったタマを探しに牧野のそばを離れる。


そして、タマに飲み物と軽食を頼んだあと部屋に戻ると、俺のキングサイズのベッドに小さな体のこいつがスヤスヤと眠っていた。

やっと手に入れた俺の愛しい女。
ベッド横のチェアに座りその寝顔を見つめる。

俺の告白から約1年。
好きになったら、自分からちゃんと言いたい。
その宣言どおりこいつからの告白。

そして、思う。
その相手に選んで貰えて、まじで良かったと。


そんな事を思いながら牧野を見つめていると、いつの間にか俺も眠りについていたようだ。






かすかな物音で目が覚めると、ベッドに起き上がろうとしている牧野と目があった。

「具合はどうだ?」

「うん、もう大丈夫。
ゆっくり眠らせてもらったみたい。」
そう言いながら壁の時計に目をやる牧野。

1時間以上眠っていたようだ。
もう8時を過ぎていた。

「そろそろあたし帰るね。」

「今日は、泊まっていけよ。」

「は?そんなのできる訳ないでしょ!」

「なんでだよ。」

「なんでって、泊まる理由がないでしょ!」

相変わらずのこいつ。

「ついさっき、倒れたんだぞ。
今日は、ここでゆっくり休んでいけよ。」

「ううん、大丈夫。
もうすっかり元気になったから。」

ベッドに寝かそうとする俺と、ベッドから出ようとするこいつ。
もちろん、力で俺にかなうはずもない。

あっけなく俺に押し倒されて、牧野の体の上に覆いかぶさるような形になった俺。


一気に脳裏に、さっき重ねた唇の感触が蘇る。
牧野も同じなのか、照れたように俺の視線から逃げようとする。
それを逃してやれるほど、出来た男じゃねーんだよ。


「泊まってく理由ならあるだろ。」

「だから、具合はもう…」

「そーじゃねーよ。」

「え?」

「俺らは付き合ってるんだぞ。
それが一番の理由だろ。」


こいつが返事をする前に唇を奪う。
さっきの重ねるだけのキスとは違い、
恋人同士がするようなそれを。

女と、こんな事するのは初めてなのに、
やり方も力加減も、牧野の唇に触れているだけで
分かるから不思議だ。

逃げずに、応えてくれる牧野。

「好きだ。」
キスの合間に囁くと、

「うん。」
と、吐息と共に頷く。

「ずっと、こうしたかった。」
そう言いながら、深く唇を重ね合わせると、

言葉ではなく、潤んだ目で見つめながら頷く。






その時だった。

「つくしちゃーん!!具合はどう?!」

と、慌てた声とともに、部屋の扉がドンっと開いた。
そこに現れたのは、声の主である姉ちゃん。


咄嗟のことに固まる俺ら。
もちろん、そこには、ベッドの上で牧野に覆いかぶさるようにしている俺の姿。


それを見て、
「つかさーーーーーー!!!」
という怒声と共に強烈な蹴りが俺の腰にヒットした。

その衝撃でベッドから転げ落ちる。
その俺を真上から見下ろし姉ちゃんが言った。


「あんたって人は!
弱ってるつくしちゃんになんてことするのよ!
動けないようにして襲うなんて、猛獣のする事よっ!!」

「ちげーよっ!落ち着けって姉ちゃん!」

「この状況で落ち着けですって?バカ!」

「いってぇー、殴るなって!」

「つくしちゃん、もっと大声出して助けを求めなきゃだめよ!
この男はっ、まったく、隙あれば食ってかかろうとする獣かしらっ。」

「だからっ、ちげーんだよ!」

「なにが違うのよっ!」

逆らう俺をバシバシ叩きながら暴れる姉ちゃん。
牧野も、「おねーさん」なんて何度も呼んでいるが、聞いちゃいねぇ。

「俺の話を聞けよ!
襲ってねーよっ!
大事な女に無理矢理こんな事するかよ!」

その言葉に、ようやくおとなしくなる。

「ほんと?つくしちゃん。
無理矢理襲われた訳じゃない?」

「はいっ!」

「だろ?牧野が言うんだから信じるよな?
姉ちゃん、俺たち付き合ってんだよ。
だから、」

その先を言おうとする俺を、さっきまで殺す勢いで睨みつけていた姉ちゃんが、

「え?……え、待って。
つくしちゃんと司、付き合ってるの?
って言うことは、あたし、もしかして、
……二人のお邪魔しちゃったって事かしら?」

そう言って、俺と牧野を交互に見つめる。

「ああ。これからはノックしてから入ってきてくれ。」

「分かってるわよ!
それより、いつ?いつから付き合ってるの?」

自分の失態なんてすぐに棚に上げ、興味津々な姉ちゃんが牧野に聞く。

「えーと、……今日から……です。」

「今日から?」

「はい。」

その牧野の言葉を聞いて、再び俺の方をギロッと睨んだ姉ちゃんは、

「つかさーーー!
付き合って1日目から襲ってるんじゃないわよっ!」

と、耳が破れるほど怒鳴りやがった。




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