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ホワイトデーの当日。
あたしと道明寺との約束は夕方から。

その前に、滋さんと道明寺はパーティーに出ると言っていった。
同じパーティーかは分からない。
滋さんが気になると言っていた相手が道明寺とは限らない。

けれど、考えれば考えるほど、そうだという結論しか出てこない。

昨夜からずっとこの事ばかり考えていて、頭が痛い。
あたし、何やってるんだろう。
考えてたって何も変わらないのに…。

もしも、二人が付き合うとしても、何も行動してこなかったあたしが悪い。
もう手遅れなんだよと道明寺から冷たくされても文句は言えない。

けど、……後悔する。
このままだったら、あたし絶対後悔する。
親友である滋さんに「おめでとう」と言えないなんて、辛すぎる。


部屋の時計を見るともうすぐ2時。
もうパーティーは始まっているはず。

それでも、あたしの指は動いていた。
携帯の画面で「滋さん」の文字を写し出すと、ボタンを押した。

3コール目で
「もしもし、つくし?」
と、いつもの明るい声で滋さんが出る。

「…滋さん、今どこ?」

「パーティーの途中なの。
どうかした?」

「あのぉ、……時間あったら少し会えないかな?」

「今日?いいわよ〜。
実はね、パーティーのあと、デートすることになったの。
だから、その前に一旦家に戻って着替えようと思ってるの。その時でいい?」

「うん、大丈夫。
滋さんの家の近くで待ってる。」

「分かった。あとで連絡するね。」


いつもと変わらない滋さん。
いつもあたしを優しく包んでくれる彼女に、あたしは何をしようとしてるのか。

喧嘩になりそうなのか?
西門さんの言葉を思い出す。

ううん。やっぱり喧嘩にはならなさそう。
だって、あたしにとって滋さんは大切な人だから。






電車に揺られている途中、滋さんから
「家に着いたからいつでも来て。迎えの車出そうか?」と、メールが来た。

それに、
「大丈夫。もうそっちに向かってるから。」
と、返事をして電車を降りた。


久々の大河原邸。
いつ来ても緊張するほどの御屋敷だけど、いつもどおり執事の方が優しく迎え入れてくれる。

滋さんの部屋に入ると、
「待ってたよ〜。」
と、テンション高めの滋さん。

「あたしもつくしに見てもらいたいものがあったの。どうせなら、桜子も呼ぶ?」

「あー、……今日はちょっと滋さんと二人で話したくて。」

そう返事をするあたし。
そんなあたしをじっと見つめたあと、
滋さんが
「何かあった?」
と、真面目な声で言った。



部屋のバルコニーにある二人がけのソファ。
テーブルには執事の方が入れてくれたティーセットとクッキー。

紅茶に一口くちをつけたあと、
「それで?」
と、滋さんはあたしを優しく見つめた。


「滋さん、あたし、
滋さんが本当に大好きで、滋さんと一緒にいるとほんと楽しくて、いつもその笑顔に癒やされて、」

「ん……うん。」

「これからも、ずっとずっと一緒に過ごしたいって心から思うから、」

「…うん。」

「だから、ちゃんと伝えたいと思って。」

「……ちょ、ちょっと待ってつくし。」

「へ?」

一気に話したあたしを、慌てて滋さんが止めようとする。

「あのね、えーと、……ちょっと待って。
これって、もしかして……、え?つくしってそっち系の人?」

「え?そっち系?」

「いや、だからね、
い、今更、あたしにちゃんと伝えたいって、
まさか告白って事?」

なぜか慌てている滋さん。
でも、今、ちゃんと告白しておかなきゃあたしはこれから滋さんにも道明寺にも笑って会う自信がない。

「…うん、そう。」

「えっ!なんで、どうしてっ!」

「ごめん、今更。
でも、滋さんに好きな人が出来たって聞いて、このままじゃ今のあたしは心からおめでとうって言えないなって。」

「いや、でもっ!
あたし、つくしはてっきり司の事が好きだと思ってたから。」

「……えっ……どうして?」

「そりゃ、つくし、いつもその気ない振りしてたけど、司はどこまでも諦めないし、つくしも少しづつ司に傾いてるなーって。」

滋さんはあたしが道明寺を好きだと知っていたのだ。
でも、いつまでもはっきりしなかったあたし。
それを見ていた滋さんは辛かったはず。

「ごめん、滋さんに辛い思いさせて。」

「え?あたし?
んー、ちょっと待って。
ちょっと整理させて。あたし頭がついていかないんだけど。
あたしがどうして辛いの?」

「だって、道明寺が好きなのに、友達のあたしが絡んできてたらややこしいでしょ。」

「んー、待って。滋ちゃん、ただいま整理中だから。
えーと、つくしが好きな人って誰?
司?それともまさかあたし?」

「へ?それは、……ごめん道明寺。」

「いや、だからどうしてそこで謝るのよ。」

「だって!恋愛音痴のあたしが、まさか三角関係に陥るなんて……、」

「三角関係?誰と誰が?」

「え?」

「は?まさか、つくしあんた。おかしな事考えてないわよね?
三角関係にこの滋ちゃん入ってるとか?」

「……入ってない?」

恐る恐る聞くあたしに、思いっきり睨みをきかせながら

「入る余地もないくせに!」
と、大きな声で怒る滋さん。

「あたしが司をすきだって?
それで、つくしとの三角関係?
チッ……ほんとこの事司が知ったら大激怒だと思うわよー。」

「だって!滋さん道明寺とホワイトデーデートするんじゃないの?」

「はぁ?あたしがデートする相手は的場さんって言って、司なんて比べ物にならないほどかっこよくて紳士なの。」

「じゃあ、あたしの勘違い?
でも、最近、道明寺と滋さん二人でイチャイチャしてたでしょ。」

「イチャイチャ?するわけ無いでしょ。
会うたびにつくしとのラブラブトーク聞かせられてるあたしの身にもなりなさいよ。」

「ラブラブトークって!」

「イチャイチャしてるのはそっちでしょ。
おかしな心配してるくらいなら、堂々とみんなの前でラブラブカップルアピールしなさい。
デレッとした司の顔見たら、誰も寄って来ないわよ。」


ここ数日、頭を悩ませていた心配が解けて、
思わず涙腺が緩むあたし。

そんなあたしを見て、
「司も苦労するわけだ。」
と、苦笑する滋さん。

そして、
「あっ!そうだ。
つくしに見てもらいたかったものがあるの。
デートに着ていく服、どれがいい?
一緒に選んでくれる?」

そう言って幸せそうに滋さんが笑った。




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