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日曜の朝から仕事を休むのはいつぶりだろうか。

遅めの朝食をとるためダイニングへ向かうと
タマも驚いた顔をしてやがる。

「坊っちゃん、今日はお休みですか?」

「ああ。」

「…具合でも悪いのですか?」

「いや、」

むちゃくちゃ元気だ、とは口にしなかった
けれど、これから牧野とデートの俺は
いつもより上機嫌。

それを不審に思ったのか、タマが怪訝な顔で言う。

「最近の坊っちゃんはなんか変ですね。」

「あ?」

「朝帰りはするし、日曜のこんな時間に邸にいるし、顔が緩みっぱなしだし。
なんですか?もしかして彼女でもできましたか?」

何が悪くてそんなに不機嫌になるんだよ…と言ってやりてぇほどタマが俺を睨んでくる。

「わりぃかよ!」

読みかけの新聞をテーブルに置きながらそう答えると、なぜか悲しそうに俺を見つめるタマ。

「近い内、タマにも会わせてやるよ。」

「……いえ、結構ですよ。」

「なんでだよ。」

その質問には答えずに、俺のカップにコーヒーを足そうとするタマ。
そんなタマに言ってやる。

「あいつもタマに会いたいって言ってるしな。」

「こんな老いぼれババァの事まで話してるんですか。」

「クッ……ああ。
老いぼれババァの事を先輩って呼ぶのはあいつくれぇだろ?」

「……っ!
坊っちゃん、もしかして、つくしですか?!」

その質問には、今度は俺が答えずに、
軽く手を上げてダイニングを出る。






牧野と待ち合わせて、少し遠出のデートを楽しんだ。
買い物をして、食事をして、
最後は全長300メートルにもなるイルミネーション通りを二人でゆっくりと歩く。

「寒くないか?」

「うん、大丈夫。」

牧野の手を握り自分のポケットへ。
そんな小さな事にいちいちはにかむこいつが可愛い。

「あの頃よりイルミネーションの数も増えてない?」

「そうだな。かなり豪華になってるだろ。」

このイルミネーションを二人で見るのは初めてではない。
そう、俺たちが離れる選択をしたあの日、二人で並んで歩いたのだ。

「なんかさー、」

「ん?」

「また別れようって言うつもり?」

「あ?」

「だって、あの時もこのあと、振られた訳でしょあたし。」

「……それは、まぁ、そのぉ、」

「今日ももしかして、やっぱり別れようって言うつもり?」

そう言って俺を見上げて口を尖らす牧野。
そんなこいつの頭をひと撫でして、言ってやる。
「バカか、言わねーよ。
もう2度と言わねぇ。
それに、あの時だって確信があったから言ったんだよ。」

「確信?」

「ああ。」

「信じれば、絶対に叶うって。」

俺はそう言って、今日のためにオフィスから持ってきたあのおみくじをポケットから取り出した。
その淡いピンクのおみくじを見て、牧野が小さく
「あっ、これ、」
と、呟く。

「おまえも持ってるだろ?」

「えっ、なんで知ってるの?」

「なんて書いてあった?」

近藤から、牧野がこれを財布に入れて持っていると聞いたとき、確信した。
こいつもこれに書かれていることを今でも願っていると。


俺は自分のおみくじを開くと、
そこに書かれている「恋愛」と「待ち人」の欄を牧野に見せた。

「恋愛」
今も先にも今の人が最上。
時間はかかるが迷うな。

「待ち人」
必ず戻る。信じよ。


「あの日から俺はずっとこれを信じてた。
絶対に叶うって。」

そう言う俺を牧野はじっと見つめる。
その目には涙が浮かぶ。

「泣くなって。」

「だって……。」

そう言った後、牧野は自分のかばんから財布を取り出し、小さく折りたたまれたおみくじを出した。
それを丁寧に開き、無言で俺に渡す。


「恋愛」
結ばれる運命。信じなさい。

「待ち人」
必ず戻る。自分を変えよ。



「あたしも……信じてた。ううん、信じたかった。
道明寺と運命で結ばれていて、あたしが変わればまた道明寺と、」

そこまで言った牧野を俺は抱きしめた。






遠く、遠く遠回りをした俺達の関係。
けれど、ずっと信じていた。
いや、迷わなかったと言ったほうがいいのだろうか。

俺にはこいつ以外ありえねーし、
運命の女だと思ってる。



「もう、一生離さねーからな。」

「……ちょ、苦しいって!離してよー!」



Fin







いつも応接ありがとうございます。


結局、他人から見たら、ずっと甘い関係だった二人。
でも、めんどくさい二人なので、自分たちが納得しないとくっつかない。

つくし相手だとこうなる気がします。
読んで下さりありがとうございました★
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 2019_12_29




出勤するとデスクの上に雑誌が積み上げられていた。

いよいよ、出来たか……。
そう思ったと同時に、玉城が
「刷り上がってきました。
表紙の道明寺さん、かっこいいですね。」
と、彼氏の俺からしたら妬けるセリフ。

けど、その雑誌を一部手に取り眺めると、
その表紙には道明寺司という人物の魅力が一面に写し出されている。

「近藤、おはよう。
それ、なかなかいい出来じゃないか?」

「部長、おはようございます。
思った以上にいいですね。」

「今日、先方に見せに行くんだろ?」

「はい。
道明寺さんにも確認して頂きます。」


今日は、午後から道明寺さんとアポをとってある。
再来週の発売前に、本人に目を通してもらいOKをもらいたい。

「私も一緒に行っちゃだめですか?」

「ダメだ。自分の仕事があるだろ。」

「ケチっ……。」

誰にも聞こえないようにそう言って抗議する玉城に、

「彼女が他の男に会うのに浮かれてるのを良しとする男はいないぞ。」

と、少しだけ彼氏の顔をのぞかせてやる。





道明寺さんとの約束の時間に会社へ向かうと、いつもの西田さんという秘書の方がオフィスへ通してくれた。

「会議が長引いておりまして、10分ほどお待ち頂くかと思いますがよろしいでしょうか?」

「もちろんです。」

西田さんが出ていったあと、
持参した出来上がったばかりの雑誌を応接テーブルに置き、出されたコーヒーを飲んで時間を潰しながら、オフィス内をキョロキョロと眺める。

シンプルにまとめられた家具。
そのどれもが一級品なのだろう。

壁に設置された大きなガラス張りの棚には、
たくさんの盾が並べられている。

俺は立ち上がり棚まで歩いていくと、その並べられた盾を観察してみる。

英語で書かれたそれらは、俺には解読できないものばかりだけれど、経営学を修めた者に与えられるMBAの盾もあり、きっとここにある全てがものすごく価値のある資格なのだろう。

ゆっくりとその棚を観察していると、
ふとその場に不釣り合いな物を発見する。

棚の上から2段目に飾られている観葉植物。
その植物の枝に何かが巻き付けられているのだ。

それは、よく神社などで見られる
「おみくじ」

おみくじを引いて、中を見たあと、神社にある木の枝にそれをぐるりと巻いて帰ったことは俺にもある。

そのおみくじが、この棚の小さな観葉植物にくくりつけられているのだ。

しかも、このおみくじはどこかで見たことがある。


そう思った時、
オフィスの扉が開き、
「お待たせしました。」
と、道明寺さんが入ってきた。

スーツのボタンを外しラフに着こなしている姿に
男の俺でも目を奪われるほど。

棚の前に立っている俺に少し驚いたような顔をした道明寺さん。
それに慌てて俺は言った。

「すごいですね、こんなに盾や表彰状があって。」

「まぁ、どれもが受ければ貰える資格です。」

と、道明寺さんは謙遜したが、そんなはずはない事ぐらい分かる。

道明寺さんが俺のそばまで来て、
棚の中を眺めながら、
「だいぶ古いやつもあるので。」
と、優しく笑う。

その顔が、なんだかいつもより穏やかで、
まるで牧野にだけ見せるような表情をしている。

だからか、俺は言わなくてもいい事まで言ってしまった。

「これは、おみくじですか?」

「あー、それ、……そうです。」

「これって、京都の○○神社のものですよね?」

縁結びで有名なその神社の名をいった俺に、
「よくご存知ですね。」
と、小さく笑う道明寺さん。



その神社のおみくじは少し他のものとは
違っていて、
紙自体がほんのりピンク色をしている
おみくじなのだ。

観葉植物にくくりつけられたそれも、
同じピンク色。

そして、俺がなぜそんな事を道明寺さんに
確かめたかというと。

「このおみくじを大事に持っている人を
知っているので。」

「……これを?」

「そうです。
ここに書かれていることをいつまでも信じて、
大事にお財布に入れてるんですよ。」


そのバカな同僚は、
入社2年目の時、同期の飲み会で、
他の部の奴にしつこく言い寄られていた。

それを俺が悪ふざけして、
「付き合っちまえ!」と言ったら、
いつになく怒って、そして泣きそうな顔で言った。

「ずっと好きな人がいる。
勇気が出たら、気持を打ち明ける。」

そう言って財布から取り出して見せたのが
このピンクのおみくじ。

あれからずっと、牧野の財布には
このおみくじが入っているはずだろう。



「もしかして、牧野か?」

「そうです。一度だけ見せてもらったことがあるんですよ。
たぶん今も大事に持ってると思います。
そこに書かれた言葉を信じてるから。」


俺がそう言うと、道明寺さんは棚の扉を開け
そのおみくじを枝から外した。
そして、綺麗に折りたたまれたそれを広げて
見つめながら、

「俺もこの言葉を信じてたから。」
甘い顔で、そうつぶやいた気がする。



いつも応接ありがとうございます!

ラストに向けて爆走中です。


 2019_12_27





休みの日、仕事の出張土産を持ってねぇちゃんのマンションに向かった。

朝イチでメールをしたけど返信なし。
留守ならポストに入れておけばいい。

マンション近くのドラッグストアに寄り、飲み物でも調達しようと思った俺の視線の先には、男性用衣料品の前で考え込むねぇちゃんの姿があった。

俺が呼ぶと、明らかにバツが悪そうに、
「進……。」と、答えるねぇちゃん。
その顔を見て、一瞬で事情を理解した。

かごの中には下着と靴下。
手にはシャツを2枚持っている。

「背は?」

「え?」

「だから、相手の人は身長どれくらい?」

「たぶん……180以上」

「じゃあ、そっちのLLサイズがいいよ。」

「……ありがと。」


ねぇちゃんがレジに行くのを見ながら、
へぇー、体格のいい人なんだぁ、なんて妙な気持ちになる俺。


店の外で待っているとレジ袋を持ったねぇちゃんが店から出てきた。

「進、どうしたの?」
いつもの調子に戻ったねぇちゃんが聞く。

「出張土産、持ってきた。」

「あー、ありがと。」

土産の袋を渡すと、さっきの買い物の荷物と両方で重そうだ。
けど、俺は持ってやらないからね。

どうやら、ねぇちゃんに彼氏ができたらしい。
嬉しいような、そうでないような。
どうしてもあの人の事が頭をよぎって複雑な気持ちになる。

ねぇちゃんが一歩を踏み出したならそれでいい。
俺がとやかく言う必要はない。

「じゃあ、また来るわ。」

マンションの前についた俺はそう言って軽く手を上げた。

そんな俺をじっと見つめた後、ねぇちゃんが言った。

「……寄っていく?」

「え?」

いくらなんでも、この状況で寄っていくほど図々しくはない。
それなのに、そんな事を聞いてくるとは相変わらず恋愛音痴なのか。

だから言ってやる。

「彼氏さん、いるんでしょ。
弟が突然現れたら気まずいだろ。
今度、ゆっくり紹介してよ。」

そんな俺に、ねぇちゃんがポツリと言った。

「……道明寺だよ。」

「……え?」

「だから、道明寺が来てるの。」

「道明寺って、…あの道明寺さんっ?」


何年ぶりかな。その名前をねぇちゃんの前で呼ぶのは。

「部屋にいるのは道明寺さん?」

「うん。…フッ……」

俺のあまりの驚きように笑う。
でも、その顔が幸せに満ちている。

「そっかぁ。
会いたいな……。」

「会っていけば?」

会いたい。
でも、やっぱり俺はそこまで図々しくはない。

「いや、今度にする。
でも、近い内、絶対会いたいって道明寺さんに伝えて!」

「うん、分かった。」


ねぇちゃんと道明寺さんが別れたと聞いたのはいつだったか。
自分が失恋したかのように、無性に落ち込んだのを覚えている。

俺にとっては、雲の上の人だけど、いつ会っても
「ようっ、弟。」
と呼ぶ道明寺さんを兄貴のように慕っていた。

いつも、心のどこかで男としての道明寺さんを目標にして進んできた俺。
そんなあの人にもう一度会える。


「ねぇちゃん、じゃあね。」

「うん、気をつけてね。」




いつも応援ありがとうございます!

 2019_12_26


お礼

Category: 未分類  



こんにちは。司一筋の管理人です。
いつもコメント、拍手ありがとうございます!
心から感謝しております。

昨日、いつも拍手コメントを残してくださる
方から「バカな男17」の拍手数が1000超えですね
とコメント頂きました。

普段、あまりコメント数を気にしていなかったもので
1000!と驚きと感謝でいっぱいになりました。

そんな私ですが、過去のお話を見てみると
拍手数が1000を超えているのが結構ありまして
私だけが無知だったのね……と反省しております

以下のお話は1000超え、またはもうすぐ超えそう
というお話です。
良ければ、まだ読んでいないよ…という方が
いらっしゃいましたら、お暇なときに
読んでいただけると嬉しいです!


バカな男17 1123拍手
野獣と秘書31 999拍手
総務課の牧野さん54 1350拍手
ボイス34 959拍手
出来ない女としない男40 1114拍手
不埒な彼氏35 1044拍手
デンジャラスワールド41 990拍手
何度でも33 1493拍手
俺の彼女16 1238拍手
彼と彼女の一年間41 1719拍手


こうして書いてみると私本人も「意外〜」と
思ってしまうお話が多いのです。
ちなみに、不埒な彼氏の司くんは、
書いてる当初かなりの不評でしたが笑
私はこういう司くんが大好物でして、
書き上げてみるとラストに1000超えの拍手を
頂けて嬉しいです

今回、コメントくださいましたAromaさま、
ありがとうございました。
そして、いつもいつも来て下さり感謝しています。
この場を借りて御礼申し上げます。




ランキングにも参加させて頂いています。
不定期更新にも関わらず、皆さんポチっと
して下さり嬉しい限りです。



素敵なクリスマス、お過ごしください★


 2019_12_25




逃げるなら、逃がしてやってもいいと思ってた。

それなのに、
「……しよう。」
俺が言ったその言葉に、
ぎゅっと俺の服を握りしめ小さく頷いた牧野。

そんなこいつを横抱きに抱え、ベッドルームへ直行。ベッドの端に牧野を座らせ、濡れたままの髪にもう一度タオルを当てる。

そして、濡れたブラウスの1つ目のボタンに手をかけた時、
「自分で」
と、小さく言ってボタンを外そうとする牧野。

俺はその手を握り言った。
「俺にさせろ。
全部、俺が……したい。」

どこまで俺様なんだと言われても、それでいい。
最初から、最後まで、
何1つ逃さずに牧野を見たいから。








死にそうなほど緊張したのは最初だけ。
その後は、道明寺の吐息と共にゆっくりと身体が揺らされ、下腹部が痺れるようなおかしな感覚に襲われた。

道明寺とこうなる事に何1つ迷いはなかった。
だから、いつも逃げ腰なあたしだけど、
突然な誘いだったけれど、
迷わずに頷いた。




朝、目覚めると、
あたしを見つめる道明寺の視線とぶつかる。

「……起きてたの?」

返事は軽いキスで返される。

甘い……甘すぎる。
道明寺の仕草、視線、全てが甘くて、
胸がいちいちうるさい。

もう時計の針は10時を過ぎている。
眠りについたのが2時過ぎだから仕方ない。

二人でベッドを出ると、
洗面所の鏡の前で並んでハミガキ。
お客さん用に買っておいた歯ブラシを道明寺に渡し、お互いのそれに歯みがき粉をつける。

鏡に映る道明寺は上半身は裸のまま。
今更、急に恥ずかしさがこみ上げてきて、鏡に映る自分を直視出来ず、くるりと向きを変えて鏡を背にした。

そんなあたしの正面に道明寺が立つ。
お互い歯磨きをしたままなので言葉はなし。
でも、道明寺がゆっくりとあたしの髪を撫で、耳に触れる。

今までいろいろな道明寺の顔を見てきたけれど、
そのどれとも違って、
男っぽくて、……熱い。

その視線に耐えられなくなったあたしは、慌ててうがいをすると、
「先にシャワー使って。」
と言って洗面室から逃げるように出た。





コーヒーの準備をしようとキッチンへ行くと、
シャワーの音が聞こえ始めた。

あたしは少し考えたあと、急いで下だけ着替え、コートを羽織り、お財布をそのポケットに入れて部屋を出た。

向かうのは歩いて5分のドラッグストア。
10時を過ぎているから開いているはず。

店に入るとまっすぐに衣料品コーナーへと向かった。
男の人の下着を買うなんて初めてで、何を選んだら良いのかわからないけれど、
一番シンプルで、一番高いやつに……と、目についたものをかごに入れていくあたしの後ろで、


「ねぇちゃん?」

と、聞き覚えのある声がした。

「進……。」


「ねぇちゃん、……どうしたの?」

あたしの持つかごを見つめながらそう聞く進に、あたしは思いっきり目をそらすしかなかった。



応援いつもありがとうございます!

メリークリスマス









 2019_12_25




久々に集まった俺らを前にして、
類とその横に立つ彼女は幸せそうに結婚の報告をした。

類のサプライズ報告には、俺だけでなく総二郎もあきらも驚いていた。

出会いは7ヶ月前。
仕事の付き合いで行った会食に彼女も来ていたらしい。
本人同士は来ることを知らなかったようだが、親同士は旧知の仲で、早く言えば見合いのようなもの。

一つ年上の彼女の、ハキハキとして裏表ない性格にどんどん惹かれ、類から初デートを申し込んだらしい。

全く知らなかった俺達とは逆に、牧野や滋、桜子は早くから二人の仲を知っていた。
デートのプランやプレゼント選びの相談にものっていたというから驚く。

「類っ、なんで俺たちには黙ってたんだよっ!」

総二郎のその怒りに、類は真顔で言いやがる。

「誰にも取られたくないからね。」

へーきな顔で惚気けやがって。
でも、まぁ、こいつが惚気けてるのも悪くねぇ。


パーティの途中、トイレから戻ってきた俺を個室の外で類が待ち構えていた。

俺を見てニヤッと笑う類。

「デレデレしてんじゃねーよ。」

「司、悔しい?」

「あ?」

「俺に先を越されて悔しい?」

珍しくいつもより多く呑んでいた類。
酔ってんのかこのバカは。

「あー、すげぇ悔しいよ。」
そう言って、酔っ払いに付き合ってやる。

「司も回り道しなければとっくにゴールインしてたのにさ。」

「うるせぇ。」

「で?牧野とは和解したの?」

俺をからかうように言ってくる。

「別に喧嘩してたわけじゃねーし。」

「クッ……。司と牧野だけだよ、そう思ってるの。」

「あ?」

「俺たちはもう見飽きたからね。長ーい喧嘩。
そろそろ仲直りしなよ。それとももうしたのかな?」

「……ああ。まぁな。」

「ほんと世話の焼ける二人だよね。
お互い好きなのを隠せてないくせに、恋愛ベタでさ。」

類に説教まがいな事を言われる筋合いはない。

「そもそも、おまえがわりぃーんだろっ。
牧野と近すぎんだよっ。いつからかあいつも類って呼び捨てに呼んでたり、俺がNYにいる間もあいつの家に頻繁に行ってたよな?
離れてる俺の身にもなれって。
ったく、散々遠回りさせといて、おまえはさっさと結婚かよ。」

長年のうっぷんを晴らし、最後に類のケツに軽く蹴りを入れてやる。

「痛いなっ司!
新婚なのに腰やられたらどーすんだよっ。
ごちゃごちゃ人のせいにしてるけど、
所詮、司と牧野は離れられないんだよ。
何年も激甘な関係続けてるんだから、早くゴールインしろよっ!」


激甘な関係……うるせぇ。
ゴールイン……ふざけんな。
俺らはここからスタートなんだよ。






パーティがお開きになったのは11時を過ぎていた。
牧野を送って行けと滋に絡まれ、
「当たりめぇーだろ。」
と、堂々と一緒にタクシーに乗り込める関係に顔が緩む。

タクシーに少し揺られた頃、車の窓にポツポツと雨があたり始めた。

「雨だね。」

「ああ。週末にかけて天気が崩れるって言ってたな。」

その雨は、牧野のマンションにつく頃にはかなりの大雨に変わった。
路地の奥にあるマンションには、少し離れたところで車をおり歩かなければならない。

「傘持ってくれば良かった。」

「走れるか?」

「うん。道明寺はこのまま乗って帰って。」

「部屋まで送る。」

「でもっ、濡れるからっ、」

そんな事で押し問答するつもりはない。
運転手に素早くお金を払うと、
「行くぞ。」
と言って牧野の手を握り走り出した。



30メートルほどなのに、大雨に打たれ頭からずぶ濡れ状態の俺たち。
玄関に入り、お互いの濡れた姿に、思わず吹き出す。

「プッ…道明寺、もう髪がストレートになり始めてる。」

「だな。久々に激走した。」

玄関で着ていたコートを脱ぎ、牧野が部屋から持ってきたタオルで濡れた髪を拭く。

そして、隣にいる牧野を見ると、同じようにコートを脱ぎ髪を拭いているけれど、
その長い髪からしずくが流れ落ち、白いブラウスを濡らしていく。

濡れたブラウスが肌に貼り付き、下に着ている下着が透けて見える。
その姿に、抑えていたものがうずき出す。


「牧野。」

「ん?」

俺を見上げるこいつの反応が知りたくて言う。

「下着、透けてるぞ。」

「えっ?……あっ!ごめん!」

「クッ……ごめんって。」

「……だって、…ちょっ、見ないでよ。」

わざとらしく見ようとする俺に、猛抗議のこいつ。
彼氏なんだから少し見るぐらいいいだろ。


「見ちゃだめなのかよ。」

「ダメっ、……じゃないけど。」

「クッ……どっちだよ。」

「……知らない。」

バカか。
その顔、反則だろ。
照れて少し赤くなりながらも、上目遣いで俺を睨んでくる牧野。

そんなこいつに我慢できるはずもなく、
俺は牧野の身体を引き寄せキスをした。

角度を変えて何度も味わう唇。
それだけじゃ足りなくて、俺の手が濡れた牧野の身体を這っていく。

キスの合間、ほんの少しだけ離した唇。
そして、牧野の目を見つめると、潤んだ目でまっすぐに俺を見返してくる。

「牧野。」

「…ん?」

「……しよう。」





応援ありがとうございます!

司、やばーい。
自分で書きながら、エロいなこいつ。と腹が立ちました笑
 2019_12_24





何度もキスをした。
離れていた年数を埋めるかのように何度も。

「風邪、うつるかも。」
キスの合間の牧野からの抗議も

「かまわねぇ。」
と、受け流し重なる俺達の唇。

熱のある牧野は身体だけでなく、交わる唾液さえも熱い。
ずっとこうしていたいが、病人相手に無理強いするほど鬼畜じゃねえ。

牧野をベッドに寝かせ、いつしか二人して眠りにつき、
気付いたときは部屋がすでに明るくなる頃だった。



6時。
腕の中で牧野が眠っている。
そっとおでこに唇を当てると、昨夜の熱さはなくどうやら熱は引いたようだ。

色白の幼い顔。
長いまつげ。
綺麗にふたえの線が孤を描いている。

ようやく、もう一度こいつが戻ってきてくれたんだと実感する。

何度も、何度も俺から「戻ってこい」と言いたかった。
けれど、牧野を自由にさせた以上、最後の決断はこいつに任せると決めていたから。


牧野を起こさないように静かにベッドを出ると、リビングの暖房をつけ、カーテンを開けた。

今から邸に戻ればいつもの時間に出勤できる。
けれど、牧野が目覚めるのを待って、もう一度確かめたい。

昨夜脱ぎ捨てた上着の中から携帯を取り出し、午前中の予定に目を通していると、


「起きてたの?……おはよ。」
と、牧野がリビングに顔を出した。

「具合はどうだ?」

「うん、大丈夫。」

そう言った牧野は、
「コーヒーでいい?」
と、聞きながらやかんを火にかけた。

「仕事は?」

「うん、行くつもり。
あっ、道明寺は?間に合う?」

「おう。」

インスタントだけど…と言いながら牧野が入れたコーヒーを受け取り、並んでソファに座る。

テレビでは、お天気キャスターが
「今日から週末にかけて天気が崩れます。」と言っている。

それを聞きながら、隣に座る牧野へ視線を向けると、

「な、なに?」
と、視線をそらすこいつ。

「熱はねーんだよな?」

「う、うん。たぶん。」

「頭もフラついてねーよな?」

「うん。」

「じゃあ、もう一度聞くぞ。」

「ん?」

キョトンとした顔で俺を見つめる牧野に、朝から心臓がいてぇ。

「俺の側にいてくれるか?」

俺のその言葉に、小さく頷く牧野の手からコーヒーカップを奪いテーブルに置くと、

「もう一度、確かめさせろ。」
そう言って、長く甘いキスをした。


「牧野、好きだ。」

それはずっと、おまえに言いたかった言葉。






それから2日後、類からメールがきた。

「金曜の夜、みんなで集まろう。
みんなに重大な報告をするつもり。」と。

それに、俺は

「牧野と一緒に行く。」
と、返信した。




応援ありがとうございます!


 2019_12_23




告白まがいの発言なんかして、
慣れないことをするからだ。

昨夜から熱が出て、会社に入ってから初めて仕事を休む羽目になった。

何度測っても38度以下にならないあたしの身体。
昨夜自分が言った言葉を思い出す度に、熱が上がる気がする。

次にあった時、どんな顔で会えばいいのか。
そもそも、避けられたりしないだろうか…、
そんな事を考えながらウトウトとまた眠りに入る。




枕元にある携帯が振動した気がして、あたしは無意識に耳に当て「もしもし」と言った。

「牧野、俺だ。」

あー、道明寺の声。相変わらず心地良いなぁ。
目を閉じたままそんなことを考えていると、

「牧野?」
と、もう一度呼ばれ、薄っすらと目を開ける。
部屋の中はもう真っ暗。
どれくらい眠っていたのだろうか。

「おい、牧野?」
耳に当てたままの携帯から、夢だと思っていた声が響き、あたしは現実に一気に引き戻された。

「わぁっ!道明寺っ?」

「なんだよっ、」

「あっ、びっくりした!」

「びっくりしたのは俺だっつーの。」

驚いて急に起き上がったから頭が猛烈にフラフラする。

「牧野?」

「んー、」

「おまえ、もしかして具合悪いのか?」

道明寺はこういう所にカンがいい。

「風邪ひいてダウン中。」

「マジかよっ。熱は?病院行ったのか?」

「んー、熱は38度くらい。いま何時?あー、もう10時なんだぁ。6時間くらい寝続けてたみたい。」

薬も飲まず、ご飯も食べず一日寝て過ごしてしまった。

「大丈夫か?」

「うん。へーき。」

もう一度ベッドに横になり、電話を耳に当てなおすと、静かな部屋の中、道明寺の声だけがあたしの体に響く。
なぜだかジワッと涙が込み上げてくる。
相当弱ってるなあたし。

そんなあたしに、道明寺が言った。
「今からそっちに行くから待ってろ。」

「えっ……。」

思わず聞き返すあたしに、道明寺が気まずそうに言う。

「いや、……やっぱり寝てろ。明日の朝また電話する。」

「道明寺、」

「カギちゃんと閉めとけよ。」

「道明寺、」

「…ん?」

「来て。」

「………」

「道明寺、今すぐ来て。」


あー、あたしの頭は完全におかしくなってる。
こんな言葉がスラスラと出てくるなんて。
でも、言ってしまえばたいした難しいことじゃない。

「すぐ行くから、寝てろ。」
道明寺のその言葉に安心してまた眠りについた。





マンションのチャイムの音で目がさめた。
慌てて時計を見ると、さっきの電話から30分くらいだろうか。

パジャマの上にガウンを羽織り、玄関の扉を開けると、道明寺が立っている。
それだけで胸がドキンと鳴るあたしは重症で、開放すると決めたこの気持ちは、どこまでも溢れ出す。

「大丈夫か?」

「うん。入って。」

別れてから1度もこの部屋に来ていない道明寺。
でも、あの頃から部屋は変わらない。
そのままキッチンの方へ行くと、
「タマに適当に用意してもらった。」
と言って、ジュースや果物、小さめのおいなりさんまで、紙袋から次々と出していく。


「ありがとう。あたし、ちょっと顔洗って歯磨きしてくるから待ってて。」

そう言ってあたしは洗面所へと急いだ。


昨夜、だるい体を引きづってでもシャワーに入っておいて良かった。
鏡に映るあたしは、熱のせいか頬が赤く染まっている。
サッと水で顔を洗い、歯磨きを済ませ部屋に戻ると道明寺はソファに座っていた。

今更ながらこの状況に恥ずかしさが込み上げてくる。
慌ててテレビを付け、
「お茶でも入れるね。」とキッチンへ行こうとしたあたしの腕を掴み、

「バカか、おまえは。
座ってろ。熱測れ。」
そう言って道明寺はあたしをソファに座らせ体温計を持たせた。


37.8度
少し下がったものの、起きていれるほど楽ではない。

再びベッドに寝かされたあたしは、
ベッド脇に座りながらテレビを見ている道明寺に言った。

「ごめんね、こんな時間に。」

「……。」

「もう、大丈夫だから。」

邸に戻って……そう続けようとした時、
道明寺がテレビを見つめたまま言った。

「強烈だった。」

「へ?」

「おまえの、『今すぐ来て』は強烈すぎるだろ。」

そう言って座ったまま頭を抱える道明寺。
そんな道明寺を見て、あたしはベッドの上に起き上がった。

「寝てろって。」

「道明寺、」

「熱上がるぞ。」

「道明寺、……あたしもうダメみたい。」

その言葉に、道明寺がやっとあたしの方を向き、
「具合悪いか?」
と、心配そうに見つめてくる。

「ううん。そうじゃない。」

「ん?」

「あたし、もう抑えられない。
道明寺が……好き……なの。
これを言ったら、もう今の関係でさえ終わりになるかもしれないって怖くて言えなかったけど、
でも、それでもいい。
あたしはあんたが好き。」


満杯に膨れ上がった気持ちを一気に吐き出すと、苦しくて苦しくて堪らなかった胸の痛みが開放されていく。

言えた。
今までずっと言えなかった言葉を
自分から言えた。

そう思った時、道明寺がたち膝を付きあたしを見つめて言った。

「だから、強烈なんだよ。」


久しぶりのキス。
優しく確かめるように重なる唇に、あたしの体の熱がまた上がる。

風邪うつっちゃうな…とか、
歯磨きしておいて良かった…とか、
あたしの頭はめちゃくちゃで、

「おまえの唇、すげぇ熱い。」
って、久々に見る甘い顔の道明寺にクラクラするだけだった。




応援ありがとうございます!

つくしから言わせないと意味がないので。
でも、これ以上言わないと、司が暴走するので笑

 2019_12_22




パーキングに停められた道明寺の車。
シルバーの外国製のそれは、以前あたしたちが付き合っていた頃と変わらない。

わざわざ助手席の方へまわり、ドアを開けてくれる道明寺に、
「ありがと。」
と、小さく言って車に乗り込んだ。


あたしたちの関係が変わってからは、一度も乗っていなかった道明寺の車に、あたしから「乗せて」と言った。
それだけで、よく頑張ったと自分を褒めてあげたい。

今が夜で良かった。
緊張してガチガチの顔を道明寺に見られなくて済む。

「まっすぐ家に帰っていいのか?」

「あ、うん。お願いします。」

ペコリと頭を下げるあたしに、
クッと小さく笑った道明寺は、
「いつも通りにしてろ。」
と言って、あたしの頭を小突いた。

道明寺のその笑った顔に、一気に緊張がとけていく。
ふぅーと気付かれないように大きく息を吐いたあと、あたしは大事なことを思い出した。

「そうだっ。道明寺に返すものあったんだ!」

「ん?」

「これっ、この間のお金。
近藤から預かってたの。」

そう言って、あたしは一万円札2枚が入った小さなポチ袋を道明寺の前にかざす。

「いらねーよ。」

「でもっ、道明寺、お茶しか飲んでないのに。」

「いーんだよ。おまえのタクシー代に使えって言ったのに使わなかったのか?」

「だって元々タクシーで帰るつもりだったから、自分で払えるし。」

なかなか受け取ってくれない道明寺に、
「気持ちだけありがたく受け取りました。」
と言ってポチ袋をもう一度渡すと、

「ったく。……次回は俺が払うからな。」
とようやく受け取ってくれた。


次回……。
また、呑みに行けるんだぁ。
道明寺に気付かれないように、窓の外を見ながらニヤけるあたし。


もう少しでマンションに着く。



その時、あたしのかばんの中で携帯が振動する音が聞こえた。
後で出ればいい…そう思ってそのままにしていると、
「電話、出ないのか?」
と、道明寺が言う。

「後で出るからいいの。」

「……ずっと鳴ってるぞ。出ろよ。」

なかなか止まらない携帯にしびれを切らしてかばんから取り出すと、液晶には「花沢類」の文字。
それを隣にいる道明寺にも見られたはず。

「出ろよ。」

「……。」

「俺に気使わなくていいぞ。」

その言い方が、さっきまでのとは違って冷たく言い放たれる。
一瞬にして、いつものようにあたしを近付けない道明寺に戻った気がした。


このままでいいの?

何度も繰り返されてきた自分への問い。
その答えを今、求められている気がする。


あたしは、携帯を耳に当て、
「もしもしっ!」
と、怒鳴るように出た。

「もしもし、牧野?
なんだかいつも以上に威勢がいいね。」

「そう?普通だけど?」

「ふーん。今どこ?」

「道明寺の車で家に帰る途中。」

あたしの言葉に花沢類は一瞬無言になったあと、

「それは、急展開だなー。」
と、楽しそうな声で笑う。

「で?司と喧嘩中?」

「なんで?」

「だって、牧野の声、いつもより怖いじゃん。
まぁ、あまり首突っ込まないほうがいいかな。
それより、一応、報告しておこうと思って。」

「ん?」

「今日、届け出してきたんだ。」

その花沢類の言葉を理解するのに、数秒かかってしまったけれど、今日は大事な日だったのだ。

「あっ、ごめん忘れてた!
今日だったね、おめでとう!」

「どういたしまして。」

「朝は覚えていたのに、バタバタしてて。
ほんとごめん!」

「いいよ。俺も忙しかったから気にしないで。
まぁ、そう言う訳だから、こんどゆっくりみんなで会おう。」

「ん。分かった。また連絡するね。」



電話を切ったと同時に、車があたしのマンションの前に着いた。

道明寺は何も言わず前を向いたまま。

そんな道明寺にあたしは言った。
「送ってくれてありがとう。」

「……おう。」

このまま車をおりたら、せっかく勇気を出したのが無駄になる。

「道明寺、」

「……。」

「あのね、花沢類の事だけど、
……今日、結婚したの。」

「……あ?」

「だからね、今日、婚姻届出してきたんだって。」

「……どういうことだよ。」

驚いた道明寺の顔があまりにもおかしくて、思わず笑っちゃうあたし。

「びっくりしたでしょ。サプラ〜イズ。
まさか、花沢類が一番に結婚するなんてね。」

「……。」

「しかも、出会いはお見合いだって。
信じられる?花沢類がよ?」

そう言って笑うあたしの事を、じっと見つめた道明寺が呟いた。

「……、おまえはそれでいいのかよ。」

「ん?」

「類とおまえは、」

道明寺が言うその先の言葉は分かる。
だからこそ、まっすぐに伝えたい。

「あたしと花沢類はずっと友達。
それ以上の気持ちはないよ。
あたしは、あたしには、
……ずっとずっと前から大事な人は一人しかいないから。」


車をおりて、マンションまで駆けて、部屋に入った瞬間、その場にズルズルと座り込むあたし。

ずっと静止したままだったあたしたちの関係に、
あたしは再びスイッチを入れてしまった。
それがあたしの望まない結末だったとしても、
もう逃げない。




応援いつもありがとうございます!
 2019_12_21





甘い関係10で最後のセリフに
どうやら方言が入ってしまったようです笑
北海道在住なもので、時々北海道特有の言い回しを
使ってしまいます。
ご指摘頂きありがとうございます!

我が家の司くん、絶対方言なんて使いませんので
気を付けたいと思います。ビシッ!


司一筋




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司一筋

Author:司一筋
花より男子の二次小説サイトです。
CPはつかつくオンリーです。
司をこよなく愛する管理人の妄想サイト。

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