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温泉地まで迎えに来た道明寺は、滋さんや桜子から
「べた惚れじゃん。」
「過保護にも程がある。」
なんて、散々からかわれていたけれど、

「うるせぇ、楽しんだならさっさと俺に返せ。」
と言ってあたしを自分の車に乗せた。


東京までの1時間、途中で食事をとり、あたしの部屋まで送ってもらう。

「よ、寄っていく?」
まだ言い慣れない台詞に、
クスッと道明寺が笑ったあと、

「ああ。」
といつものように答えた。


部屋に入りお茶の用意をしている間、リビングで寛ぐ道明寺。
この部屋にこの人がいると言うだけで違和感半端ないけれど、幸せ感はそれ以上。

いつになくテレビをじっと見つめる道明寺に視線を移すと、そのテレビ画面には水着姿の若い女性がインタビューを受けているところ。

白い肌にブルーの水着がとても似合っていて、その水着から今にもこぼれ落ちそうな胸。
やっぱり男の人って無意識にそういう女性を見ちゃうよね……と、落ち込みそうになる頭をブンブンと振った。



好きあってる二人が1つ屋根の下にいれば、こうなるのは自然の流れで、いつものように道明寺のキスがあたしに降り注いでくる。

あたしの体から力が抜けた頃、道明寺はあたしを抱き上げて隣の寝室へと運んだ。

ベッドに下ろされて、すぐにまた道明寺と唇が重なり、今度は大きな手があたしの服の裾から背中へと這う。

器用にブラジャーのホックをはずし、開放されたその隙間から、胸の膨らみを優しく揉まれると、
恥ずかしさが一気に押し寄せる。

何度経験してもこの気持ちは消えないのかも……なんて考えていると、

道明寺が一度姿勢を戻し、自分のシャツを脱ぎ始めた。

綺麗な体。
無駄な贅肉なんてどこにもない。
艶々したその肌に思わず見惚れてしまう。

すると、今度は道明寺があたしの手を引き、上体を起こした体から服を脱がせようとする。

その時、思わず両手で胸を隠すような仕草をしてしまった。
それでも、道明寺の手が優しく服をまくしあげていくが、それに小さくイヤイヤと首をふると、その手が止まり、

「牧野?」
と、道明寺があたしを呼んだ。

「どうした?……嫌か?」

「……ううん。……でも、」

「…でも?」

「ふ、服、…脱がなくてもいい?」

「俺は見てぇ。」

「けどっ、」

それでも食い下がるあたしに、

「理由にもよる。」
と、道明寺があたしの顔を覗き込み言う。

「……寒いから。」

「すぐ熱くなる。」

確かに、いつも終わったあとは僅かに汗ばんでいるあたしが言っても説得力がない。
そんな事を考えていると、道明寺が言った。

「牧野。」

「ん?」

「嫌か?」

「え?」

「おまえがそういう気分じゃねーなら、無理にしたくねぇ。
……ごめんな。
おまえといるとどうしても触りたいっつーか……。
マジで、わりぃ。これからは気をつける。」

あたしの頭をポンポンと優しく叩き、そのまま引き寄せて抱きしめてくれる道明寺。
あたしは、この人にこんな事を言わせたい訳じゃない。

「違うっ、ちがうよ。
道明寺は悪くない。
あたしが……」

どう言葉にしていいか分からない。
つい数時間前に見た滋さんや桜子の身体が頭をよぎり、臆病になっているのは完全にあたしのわがまま。

悩んでも解決しないのは分かっているのに、道明寺はどう思ってるんだろう、なんて考えたら勇気が出ない。

「牧野、俺はおまえといるだけで充分だから。」

「……。」

「嫌なことはきちんと言えよ。」

「……。」

いつも言葉で伝えてくれる道明寺に、いつも言葉を飲み込んできたあたし。
でも、もう……。

「道明寺。」

「ん?」

「あたし、……恥ずかしいの。」

そう言うと、抱きしめていた腕を緩め、あたしを正面から見つめる道明寺。

「あたし、……滋さんや桜子みたいに全然女らしい身体じゃないし、道明寺は……それでもいいのかなぁ、とか考えたら、自信なくて……。
もちろんっ、今更そんな事言ったってしょーがないのは分かってるし、この先あたしがナイスボディーに変身する確率なんて0%だと思うけど、
……けど、そんなあたしでいいのかなぁ、
……せめて、今までの人と比べないで欲しいなー、
……って。」

最後の方はもう自分に言い聞かせるようにそう言ったあたしに、

「おまえは俺を他の奴と比べてるのかよ。」
と、少し怒ったように道明寺が言った。

「え?……ううん。」

「じゃあ、俺だけそんな事してるって?」

「そーじゃなくて、」

「俺がおまえを抱きながら他の女の事考えてたって思ってるのか?」

「そういう訳じゃないけどっ、けど……」

「けど?」

「……、わかんないよ。
あたしは……あんたが初めてだからわかんない。
こういう時、前の人と比べたりするのか、一瞬でも思い出したりするのか、そういうの経験ないから全然わかんないっ。
でも、あたしはあんたみたいに完璧じゃないから、自信がなくて、」

溜め込んでいたものを一気に吐き出すように言葉が溢れ出したあたし。
それを、止めたのは道明寺からの激しいキスだった。


「んっ、…どうみょ……じ」

ベッドに押し倒されて、いつもより激しいキスに頭がクラクラとしてくる。

ようやく離された時は、潤んだ目で道明寺を見つめる事しかできない状態。

「ん……酷い……」

「ひでぇのはどっちだよ。」

そうあたしに言う道明寺の目も少しだけ潤んでいるように見えるのは気のせいか。

「もっと自信持てよ。
俺はおまえがいいって言ってんだぞ。
おまえしか、目に入ってねぇっていつになったら分かんだよ。」

そういったあと、あたしの隣にゴロンと転がった道明寺は、天井を見つめたあと大きく息を吐き、腕で自分の顔を隠した。

「マジで…焦った。」

「え?」

「おまえが、……嫌なのかと思った。
ガッツキすぎて嫌われたのかって、マジで焦るだろバカ。」

「だって!」

「だってじゃねーよ。
余計なこと考えてんじゃねーよ。」

そう言って隣に寝ているあたしの方へ体を向ける道明寺。

「さっきだって、テレビの水着の女性に釘付けだったくせに。」

「あ?」

「じっと見てたでしょ。」

「……あー、あれか?
あのプール、道明寺が手がけてるレジャー施設。
水着の女なんて見てねぇーよ、俺が見てたのは客の入り具合だろ。」

予想もしないその言葉に何も言い返せないあたし。

「それに、
この際だからはっきり言うぞ。」

「……ん?」

「俺は好きでもない女と寝る趣味はねーよ。
俺はおまえと別れてからもずっとおまえが好きだった。
っつー事は、どういう意味かわかるよな?」


そう言ったあと道明寺は、あたしの上に再び覆いかぶさり深くて長いキスをする。

『どういう意味かわかるよな?』
さっきのその言葉を必死に理解しようとするあたしは、
キスの気持ちよさに溺れながら、その言葉を自分の都合のいいように解釈する。


もしかして、道明寺も…?



「牧野、脱がせていい?」

「…うん。」



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Author:司一筋
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