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日本に帰国した私は、真っ先に牧野さんの経歴を調べた。

英徳を離れ、ご両親が住む東北の進学校へ転校したあと、そこで1年間交換留学という形でカナダへ行っている。

戻ってきたあとは医大へ進みそのまま大学付属の病院へ就職した。専門は外科。
外科病棟で2年働いたあと、外科部長である上司の補佐として海外医師団の一員となりアフリカに赴任した。

今年で3年目。現在28歳。
来月には3年の任期を完了して帰国することになっている。





28歳……、もうあの頃から10年もたったのか。

高校2年生だった彼女を司から引き離そうとあらゆる手段を使った。
それでも怯まなかった彼女だが、最終的には、幼馴染の父親を首にするぞという圧力に屈し、
司の前から姿を消したのだ。

雨の日、邸の前で、
『道明寺財閥の息子としてじゃなく、おまえは俺を一人の男として見たことがあるかっ』
そう叫ぶ司に、
『どうだろう?
あんたのこと本当に好きなら、こんな風に出て行かないよ』
と言って、最後まで自分に向けられた私からの圧力を明かさなかった彼女。

タマがそんな二人を見て泣いていたのを思い出す。


あの頃は二人を引き離す事が最善だと心から思っていたけれど、10年たった今、現在の司とアフリカで会った彼女を見て、

本当にあれが最善だったのか…と心が痛い。


司を牧野さんから引き離し、本来あるべき道へ軌道修正させたはずなのに、
今の司を見ていると、彼には仕事以外何も残っていない。

まるでロボットのように一日一日をうまくこなしている。そう、過ごしているのではなく、淡々とこなしているように思える。

そんな司を見て、時々思った。
『あのとき、二人を引き離さなければどうなっていたのだろうか。
もしかして私は、幸せの意味をはき違えてしまったのだろうか。』


もう遅いかもしれない。
とっくにエンドラインを超えてるかもしれない。
けれど、私の勘が訴えている。

『牧野さんと再会したのは偶然なんかじゃない』と。




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雨の日の別れ、原作でもドラマでも切なくて泣きました。
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司一筋

Author:司一筋
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