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50歳を過ぎたあたりから、ビジネスに対する考え方が変化してきた。

それまでは利益を求めるだけのハードワークだったけれど、司に仕事を任せられるようになった今、客観的に道明寺財閥を見る余裕がうまれ、利益だけのやり方が虚しく感じるようになったのだ。

そんな私が今推し進めている事業は、発展途上国での教育推進。
学校に通えない子ども達に学ぶことの楽しさを教えたい。
貧しい環境の中でも希望を持って成長して貰いたい。

こんな風に考えるなんて自分でも驚きだが、
息子である司にしてやれなかった愛情を、苦しい環境の子ども達に注いであげることで、昔の懺悔をしているのかもしれない。





アフリカの奥地にある熱帯地域。
そこに政府と○○建設が共同で手がける小学校が建設予定だった。

○○建設の社長とは旧知の仲。
この話を聞き、すぐに私は資金提供を決めた。
もちろんポケットマネー。

道明寺の名前は一切出さないように伝えたが、かなり巨額の資金提供だったため、○○建設の社長から直々に
『一度完成した小学校を見に行きませんか?』
と有り難い声をかけて貰った。

そしてまだ肌寒い春の日、私は完成した小学校を見るためにアフリカへと旅立ったのだ。





現地のスタッフの案内で隣国までたどり着いたとき、トラブルが発生した。
熱帯雨林の地域でもあるそこは、数日前から雨が降り
続いていた。

予定していた道路も雨でぬかるみなかなか進まない。
それでもなんとか隣国まではたどり着いたが、そこで車が完全にショートしてしまったのだ。

代わりの車も来ない。
修理にも時間がかかり、何時間もそこにとどまっているうちに、頭が朦朧としてくるのを感じた。

あいにく秘書は連れてきていない。
プライベートジェットもこの天候では無理だろう。
いくらアフリカの奥地とはいえ、私は道明寺財閥の社長。現地のスタッフも慌てているのが分かる。


「すぐに車の手配をしますので、とりあえず体調の事を考え引き返しましょう。」

だが、ここまで何時間かかってきたと思っているのか。

「いえ、構わないわ。
とにかく、先に進んで目的地まで入りましょう。」

ここまで来たら引き返す事はしたくない。
私のその言葉で一斉に周りが動き出す。
日が暮れる前になんとか進みたい。
だが、夕刻になればまた雨が降るかもしれない。

体の熱さもかなり感じるようになってきた。
感染病にかかっていなければ良いが。




結局、そこから車を動き出せたのが3時間後。
あたりはもう暗くなりかけていた。
このまま先へ進むのは危ない。
そして、私の体調を気遣ったスタッフから1つの提案があった。


「ここから15キロほど行ったところに小さいけれど病院があります。
幸いそこには日本人の医師もいる。
今日一日、そこに宿泊させて貰いましょう。」

もちろん、この状況ではOKするしかない。
日本人の医師がいるというのも心強い。
知らない土地でおかしな治療は受けたくない。

そんな思いで頷いた私は、この時から運命の歯車が再び動き出したのを知る由もなかった。



新しい連載です。
サクサクと進みたいと思っています。

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司一筋

Author:司一筋
花より男子の二次小説サイトです。
CPはつかつくオンリーです。
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