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「なに…これ。」

あたしの目の前に差し出された小箱。

「ここからは俺の話。
おまえをここに呼び出したのは、ある人におまえを会わせたいからだ。」

「ある人…」

「ただ、その前におまえに確認したいことがある。」

そう言って道明寺はその小箱を開けた。

それは、その大きさからして予想ができた小さく光る指輪。 ただ、その輝きは予想以上。


「牧野、俺はおまえとこの先ずっと一緒にいたい。
だから、この指輪を受け取ってくれ。」

「……道明寺。」

「あー、勘違いすんな。
これは、婚約指輪だからな。
結婚指輪はもっとゴージャスにするつもりだから、安心しろ。」

この指輪以上にゴージャスなものがあるのだろうか。
たった一粒の石がこんなに輝いているなんて。

「牧野、俺たち結婚しようぜ。」

「……うん。」

「おまえが俺の傍に戻ってくるまでは、しょーがねーから婚約期間っつー事にしてやる。
その代わり、3年以上は待てねぇ。
それ以上は、おまえがどこにいても籍を入れる。」

「うん。」

「牧野、手出せ。」

小箱から指輪を抜き取りあたしの手にはめる道明寺は、「すげぇ、ぴったり。」と、嬉しそうに笑う。

それにつられてあたしも顔が緩んだ時、

「なんだか、楽しそうね。」
と、背後から声がした。

あたしと道明寺が同時に振り向くと、そこには道明寺楓氏の姿。

驚くあたしとは反対に、
「意外に早かったな。」と、楓氏の出現を知っていたかのように道明寺が呟いた。

「牧野、今日おまえに会わせたいやつがいるって言ったのはこの事だ。
俺の……母親だ。」

「こ、こ、こんばんは。」

「姉ちゃんの秘書の桂木が妙に牧野の事を調べてたのは知ってた。その桂木が今度は社長の秘書になるって聞いてピンときた。
牧野を調べさせてたのはババァだろ?」

「人前でその呼び方はおやめなさい。」

「調べてどんな結論が出たかはしらねーけど、数分前に俺たちは婚約した。
ババァがなんて言おうが、俺たちは結婚する。」

こんな展開になるなんて予想もしていなかったあたしは、楓氏があたしを調べていたことや道明寺が母親に対してこんな態度で接することへの驚きで、何も言葉が出てこない。

「結婚するって簡単に言うけれど、牧野さんは2ヶ月後にはNYよ。」

「ああ。
……っつーか、なんでババァがそこまで知ってる?
まさか、これもババァが仕組んだことか?」

「仕組んだなんて、人聞きが悪いわ。
NY行きを決めたのは牧野さん本人よ。
ね、そうでしょ?牧野さん。」

「は、はいっ。」

「そういう事だから、勘違いしないで司。
あなたから久々にプライベートな電話がきたかと思えば、会ってもらいたい彼女がいるなんて驚いたわ。
事前に名前だけでもと思って調べたら、どうやら司がひつこく追いかけ回してるようね。
これだけ熱心にアプローチしてれば、性格に難ありのあなたでも受け止めてもらえたのかしら。」

「あ?性格に難ありって、俺のことかよっ。」

「自覚が無い所がまだ成長しきれてない所ね。
とにかく、……あたしはこれで失礼するわ。
あなたたちとゆっくりお茶してる暇はないの。
……あ、それと、
婚約記念にゆっくり食事でもしていって。
シェフに特別メニュー作らせるわ。」


楓氏はまるで仕事の話でもするようにそう言ってクルリと背中を向けた。

「ババァっ、」

「なによ。」

「婚約記念って、
俺たちの結婚、……許してくれるのか?」

道明寺の声が緊張で少し震えているのが分かる。
そんな雰囲気を壊すように楓氏はフフフ…と笑い、

「先日、彼女から同じような事を聞かれたわ。」
と、あたしを見ながら言った。

「あなたたちの交際を認めてくれるかって。
その時は答えなかったけれど、
今の司の質問と答えは同じよ。
一言だけ。『好きにして頂戴。』」

「あ?…いいのかよ。」

「ええ、結構よ。好きにして頂戴。
司が牧野さんを選んで結婚して、それがもしも司の足を引っ張るようなことになったとしても、
それは自業自得よ。
私は血のつながった息子だろうが、道明寺に不利益になるような存在ならば、容赦なく切るわ。」

「ひでぇ、言いぐさだな。」

「ええ。そうよ。
だから、あなた達お互いが相手を想っているのなら、
私に切られないよう、相手を高められるベストな存在になるべきね。
私は牧野さんならそれが出来ると思ってるわ。」




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