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道明寺と喧嘩して2週間がたつ。
1週間目はあいつのことを考えただけでも腹が立ち涙腺が緩む毎日だったけれど、少しずつ冷静になってみて2週間が経過した今、会って謝りたいと思うようになった。

今日、今まで勉強してきた試験が終わる。
勉強を優先して、自由な時間をほとんど費やしてきたこの3ヶ月。
正直言って……限界だった。

道明寺との時間が足りない……。
女がこんなこと言うなんて……と、笑われるかも知れないけど、道明寺と二人で過ごしその優しさに包まれたいと切に思うあたしがいる。

試験会場から出るとすぐに携帯を取りだし、今一番会いたい人へコールする。
あんな別れかたをしたから怒ってるかもしれない。
電話に出てくれないかもしれない。
もしそうなら、邸に行ってみればいい。

そう思いながらかけた電話は予想に反してワンコール目で聞きたかった声が聞けた。

「道明寺?」

「おう。」

「今、大丈夫?」

「ああ、俺も今おまえにかけようと思ってたところだ。」

そのいつもと変わらない優しい声に安堵のため息が漏れる。

「おまえ、今日仕事何時ごろ終わる?」

「え?今日は試験だったから休んだの。
だから、」

何時でも……と言おうとしたあたしの言葉を遮って、
「7時に○○で待ってる。」
と、あたしのお気に入りのレストランの名前を言って切れた電話。

時計を見るとまだ2時。
1度家に帰って、きれいな服に着替えて……、
久々に会う道明寺に心が弾む。





********************


牧野と喧嘩して2週間。
俺の言い方が間違えたのは自覚してる。
だからこそ、今度は失敗しない。

そのために2週間かけて準備した。
派手なものは嫌がるだろうあいつのために、自らデザインして最高級のダイヤを埋め込んだリング。

それを手にしてすぐ、牧野の携帯へコールすると、俺がボタンを押すより先にあいつから着信があった。

「7時に、○○で待ってる。」
今から超特急で取りかかれば7時には仕事を片付けて会社を出られる。
牧野に会えると考えただけで胸が弾む。










待ち合わせのレストラン。
遅れることなく二人揃い、オーダーした飲み物が運ばれてきて、軽く乾杯をしたあと俺が切り出した。

「牧野、この間は、」

そこまで言うと、
「道明寺、この間はあんな別れ方してごめん。」
と、頭を下げる牧野。

「おまえは謝るな。俺がわりぃ。」

「ちがう。あたしが勝手に拗ねただけだから。」
と、こんなときも強情なこいつに、クスッと顔が緩む。

「次の転職先、決めたのか?」

「……うん。
来週、面談があってそれで通れば決まる予定。
また、3年の契約をするつもり。」

そう言って持っていたフォークを置いて、俺のことをまっすぐ見つめる牧野。

「あたし正直言うと、この間道明寺に言われたこと、カチンときたの。
あんたは派遣社員を見下してるって。
でもね、この2週間考えたんだけど、派遣社員ってことに一番コンプレックスを持ってるのは…………あたしなんだって気づいちゃった。」

そう言ってへへっ……と笑うこいつ。

「パパが長年勤めた会社をあっさりクビになったのを見て、細く長く勤めるよりも、太く短く働こうって自分で派遣社員を選んだくせに、結局はあたし自身が派遣社員って立場に後ろめたさがあったのかもしれない。
だから、それを隠すために一生懸命資格を取って自分を強く見せようとしてた。
でも、道明寺が言うように、派遣社員に会社はそこまで求めてなんていないんだよね。
あんたの言うことが正しいって分かったの。」

テーブルに置いたフォークを再び掴み、
「やっぱりここのパスタ美味しいよね。」
と、ニコニコ食い出すこいつに、今度は俺がフォークを置き言ってやる。

「牧野、」

「ん?」

「俺はおまえを尊敬してて、自慢の彼女だと思ってる。」

そんな俺の言葉に、
「熱でもあるの?あんた。」
と、聞くバカ女。

「強がりだろーが、コンプレックスだろーが、そんなのどうだっていい。
今までおまえが頑張ってここまできたことに俺は心底すげーと思ってる。
けどよ、だけどな、俺がおまえにこの間言いたかったのはよ…………、」

「ん?なに?」

「だからっ、資格とかスキルとか関係なく、素のおまえでいいって言う奴もいるんじゃねーのかってことだよっ。」

「素のあたし?……素っぴんってこと?」

「ちげーよバカっ。
いや、素っぴんのおまえも可愛いけどよ、」

「道明寺、声大きい。恥ずかしいでしょバカっ。」

バカバカ言い合って話が先に進まねぇ俺たち。

「牧野、ここからはマジな話だからよく聞けよ。


「ん。なに?」

「今からおまえにある条件を出す。
それを聞いておまえがいいと思ったらそこに就職しろ。」

俺の突然の提案に、
「はぁ?あんたなに言ってんのよ。
あたし、もう転職先決めたって言ったでしょ。」
と、睨む牧野。

そんなこいつに、
俺は一生に1度の提案をした。



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