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俺のため……?

「俺に会うためにこのエレベーターに乗ってるのか?」

「最初はそうじゃなかったけどっ……、
でも今は…………、」

たぶん、牧野がこのエレベーターを使うようになったはじめの理由は俺の想像通りだろう。
だけど、今は違うらしい。

いつも俺が追いかけてばかりの二人の関係は、そうでもないんだと教えてくれたこいつ。

25階についてエレベーターを降りようとした牧野の腕をつかみ、
「なぁ、牧野」
そう声をかけると
「ん?」
と言って俺を見上げるこいつ。

「明日の夜、空けておけ。」

「明日?」

「ああ。」

そのあとは、『指輪を見に行こうぜ。』
そう言う俺に、照れ臭そうに『うん。』と返事をする……そんな牧野を想像していたのに、返ってきた答えは、

「明日は無理。予定があるの。聞いてない?」と、キョトンとした顔のこいつ。

「あ?なんだよ、なんにも聞いてねーよ。」

「え?ほんと?
社長から、いや、道明寺のお母さんから家に電話が来て、明日邸に来ないかってお誘いされたんだけど、ほんとにあんた聞いてないの?」

ババァのやつ!
また俺に内緒でそんなことしやがって!

「聞いてねぇぞ。マジかよあのババァ。
せっかく苦労して明日の夜、時間空けたのによっ。」

「あたし、道明寺も一緒にいてくれると思ってたからオッケーしちゃったけど、もしかして呼ばれてるのはあたしだけなの?」
困惑顔の牧野。

「何時にいく予定だ?」

「7時。」

「わかった、俺も付いて行く。」

本当は7時に食事をしたあと、その足で銀座のジュエリーショップに立ち寄る予定にして、店を貸しきっていた。

「しょーがねぇな。」
苦い顔で俺はそう呟いた。










次の日、牧野を家まで迎えに行き、車に乗せて邸までやって来た。
リビングに入ると予想していたのか、俺の顔を見て
「仕事はサボってないでしょうね。」
と嫌みを言うババァ。

場所をダイニングに移動して、3人で食事をする間もババァは終始ご機嫌だ。
いつもの冷徹な表情と口調は変わらねぇけど、牧野を見る目が柔らかい

「出身はどちら?」
「ご家族は?」
「どうして道明寺HDに?」

どこかの面接官かのように、牧野を質問攻めにする。

「もうその辺にしとけよ。
質問ばっかでこいつも疲れるだろ。」

「……ごめんなさいね。
でも、きちんと聞いておかないと。
家族になるんですから。」


『家族』
その言葉に今までとは違う感情が沸き起こる。
牧野のことを『好きな女』でも『愛する女』でもない、『家族』という呼び名で呼ぶ。
それは嬉しさと同時に身の引き締まる思い。

「牧野さん、あなたに見せたいものがあるの。」

ババァはそう言って立ち上がった。
そして、俺らを連れて自室の隣部屋へと入った。
そこはババァの衣装や靴、アクセサリーなどが保管されているドレッサールーム。
俺もはじめて入る部屋だ。

その部屋のソファに俺らを座らせ、ババァは奥のクローゼットへと消えた。
そして、戻ってきたババァは手に長方形の平たい箱をもって現れた。

そして、それを牧野の前に置き、
「あなたに受け取って貰いたいの。」
そう言ってその箱を開かせるよう牧野を促した。

恐る恐る開いたその箱には、どこにでもありがちなネックレスとリングのセット。
ダイヤだと思われる石は1カラットもない簡素なもの。

「なんだよ、これ。」
そう言う俺に、

「婚約指輪よ。」
と、さも当たり前かのように言い放ったババァ。

それを聞いて俺は叫ばずにはいられなかった。

「ふざけんなっ!
プロポーズも俺より先に言いやがった上に、指輪まで先に渡す気かよっ!
少しは俺に譲れっ!」




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遅くなりました。
月末業務でバタバタですよっ!





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 2015_09_30






ババァの出現と突然のフライングプロポーズで、俺もゆっくりしていられなくなった。
早く牧野に合う指輪を用意して、自分の口から結婚を切り出したい。

そんな俺は、夜景の綺麗なレストランを予約して、最高のワインで乾杯をし、一生に残るプロポーズをするために、ここ数日急ぎの仕事を片付けて何年かぶりに休みをとるべく頑張っていた。

そして、なんとか明日の夜から明後日にかけて時間を作ることができ、それをすぐにでも牧野に伝えたくて25階のフロアまで下りてきていた。

栄養管理課。
久しぶりに入るその部屋。
トントンと軽く扉をならしてドアを開けると、中には年配の女性社員が二人いるだけ。

「専務っ!」
俺の顔を見て驚いて立ち上がるのを制して、

「牧野は」
と聞いてみる。

「あっ、えーと社員食堂の方に行ってます。」

「今ごろ休憩か?」
腕時計はすでに1時半を回っている。

「いえ、メニューの打ち合わせです。
もうすぐ戻ると思いますけど……ここで待ちますか?」

「……いや、行ってみるからいい。」
俺はそう言って管理課の扉を閉め、手近なエレベーターの前まで行き、下のボタンを押して待っていると、管理課のドアが開きさっき話した女性社員が
「専務っ。」
と俺を呼ぶ。

「……あ?」

「あのっ、牧野さんならそのエレベーターには乗りません。フロアの一番奥にあるエレベーターで上がって来ると思うので……。」

「おう、サンキュ。」

そう言われてみれば、確かにあいつはあのエレベーターに乗ってることが多い。
そのおかげで俺とも出会えた。

自分の課から一番近くて、社食にも行きやすいこのエレベーターに乗らないのはなぜか。
そう考えながら奥のエレベーターの前まで行くと、俺は社食の階まで下りていった。





社食の階に着くと、ちょうど牧野がエレベーターの方へ歩いてくるところ。
書類を見ながら歩いているせいか、俺の存在に気付かず、俺の横を通りすぎ、エレベーターの前で立ち止まる。

そんなこいつの後ろ姿に、
「おい、俺を無視するなんていい度胸だな」
と声をかけると、

「わっ!」
とすげー驚いて書類まで落としてやがる。

「バカ。」
落とした書類を拾ってやると、

「驚かさないでよっ。なに?今から食事?」
と相変わらずボケボケな女。

「ちげーよ。おまえのこと探しに来た。」

エレベーターの扉が開き二人で乗り込む。
向こうのエレベーターと違って、このエレベーターはほとんど人と会うことがない。

「なぁ、なんでおまえ、このエレベーターを使うんだよ。
向こうの方が近くて使いやすいだろ。」

「…………、別に?」

「わざわざ遠回りして、別に……かよ。」

「…………。」

言葉を濁すこいつに、俺の勘が当たっていることを確信する。

「会いたくねぇやつでもいるのか?」

「…………。」

「あいつだな。」

「はぁ?」

「徳井だろ。
まだあいつ、おまえにちょっかい出してるのかよっ。懲りねぇやつだな。」

「違うっ。そうじゃないって。」

「なら、なんでコソコソすんだよ。」

隣に立つちっせー牧野の頭をグリグリと苛めてやる。

「痛いって。やーめーて、道明寺。」

「なら、あの男にこの100倍の力でやってやるか?俺はまだあいつの名刺持ってるからな。
裏に書いてある携帯に今すぐ電話して専務室まで呼び出してやる。」

エレベーターの中でじゃれつく俺ら。
もうすぐ管理課のある25階。

「道明寺、分かったから、とにかく離して。
あんた、誰か来たらどーすんの?」

「おまえが白状したら離してやる。」

牧野の首に手を回し体を拘束してやる。
エレベーターが開くまであと数秒。
開いたときに誰かいたら、……アウト。

その状況に追い詰められた牧野が白状した。
それは、予想の上をいく言葉。

「道明寺が使うからでしょ!」

「……あ?」

「あんたが、このエレベーター使うから、あたしも乗ってるだけ。
これに乗れば、あんたに会えるかもしれないでしょ!バカっ。」







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 2015_09_29







ババァが帰ったあと、大河原邸に残された俺たちに、

「つくし、あたしも叔母さんと出掛けてくるから。今日はそのまま実家に泊まるから、あとはよろしくね。」

そう言って滋が出ていった。

「道明寺、ご飯は?」

「あ?……そういや、まだだな。」

西田にババァがここへ向かってることを聞かされて、仕事も途中で駆け出してきた。
ご飯を食べることさえもすっかり忘れていた。

「魚の煮付けだけど食べる?」

「ああ。食う。」

即答で答える俺。
牧野の料理はどれもうまい。
家庭の味を知らない俺にとって、初めてこれがそれなんだと感じさせてくれた味だ。

「すぐ用意するけど、先に着替えてきてもいい?」

「ああ。」

会社から帰ってきてそのままだったのか、仕事モードの牧野。
着替えのために自分の部屋へ入っていく。
それをソファに座って見送ったが、数分で俺も立ち上がった。

「牧野、入るぞ。」

牧野の部屋の前でそう声をかけ、返事を待たずに扉を開ける。
部屋の中にはブラウスのボタンに半分ほど手をかけた牧野の姿。

「ちょっと、着替え中!」

「牧野、桜子は?」

「……NYに出張中だけど。」

滋は実家に、桜子はNY。
今日、ここにいるのは俺らだけ。

「牧野、食事はあとにしようぜ。」
そう言って牧野のブラウスの残りのボタンに手をかける俺を、

「道明寺っ、何考えてんのっ。」
と睨み付けるこいつ。

「誰も帰ってこねーんだろ?
せっかく二人きりなんだから有効に使おうぜ。」

まだ何か文句を言いたそうな牧野の口を塞ぎながら、残りのボタンを外していく。
10日ぶりか…………。
デートでの別れ際、車の中で軽く触ったりはしていたが、こうやって抱くのは10日ぶり。

最近は、マスコミがどこで待機しているか分からない。
だから、頻繁にホテルに出入りすることも躊躇われる現状。
もっと牧野と一緒にいたい。もっと牧野に触れたい。
俺のそんな欲望だけが膨らんでいく毎日。

そんな欲望を満たすかのように、部屋を暗くして、ベッドに寝かせた牧野を丁寧に愛撫していく。
こいつの身に付けているものをすべて取り去り、俺もネクタイとシャツを手早くベッドの下に放り投げた。

吸い寄せられるように牧野の固くなった乳首を口に含み、コロコロと舌で転がしていく。
それと同時に、少し湿り気の出てきた秘部に優しく中指を這わせると、トロッとした液体が指に絡み付いてきた。

ゆっくりと指を中へ差し入れていくと、その刺激に背中を丸めて縮こまる牧野。
そんな牧野をうつ伏せにさせ、白くて綺麗な背中にキスを落としていきながら、中指はもう牧野の感じるスポットをとらえている。

指をかき混ぜると、ぐちょぐちょと俺の脳を痺れさせる音。
うつ伏せのままお尻だけを持ち上げて、その音がなる秘部をいやらしく攻め立てると、
「道明寺……」と切なげに俺を誘う声。

素早くズボンを脱ぎ捨てて、ゴムをつけると、
トロトロになった牧野の中へ、限界まで大きくなった自分を挿し入れた。







部屋中から香る牧野の匂いに包まれて、心地よい疲労感に酔いしれる俺。
帰ってこないと分かっていても、同居する相手がいる家での隠れた行為。
鍵も付いてない部屋でするそれは、牧野にとってはスリル以上に緊張したに違いない。

いつもなら終わったあとも裸で抱き合って過ごすが、今日は一応、牧野にいつもの部屋着のパーカーを着せてやった。

「俺、今日、ここに泊まっていくかな。」

「はぁ?ダメダメ!」

「なんでだよ。」

「だって!…………そういうんじゃないもん、ここは。」

牧野の言いたいことは分かる。
お互い付き合ってるやつがいても、この家に泊まらせるようなルーズな生活は滋も桜子もしていないはず。
もし、頻繁に男が出入りしてるような家なら、それこそ危なくて牧野を置いておけねぇ。

「なら、メープルに行くか?
それとも、俺の邸に行ってみるか?」

「はぁ?」

「ババァもさっきおまえに、今度邸に来いって言ってただろ。」

「それはそうだけど、いくらなんでも今日じゃないでしょ。」

まだ体が火照ってるのか、頬を赤くしてそう睨み付けてくるこいつが可愛くて、柄にもなく本音の甘えが出る。

「牧野、場所なんてどこでもいい。
俺はおまえと、このまま一緒にいてーんだよ。
なぁ、いいだろ?
今日は俺と一緒に過ごせ。」

そう言ってこいつの赤い頬をつまんでやる。
すると、少しだけ考えたあと牧野が言った。




「お魚どうする?食べてからいく?」

「もちろん、食う。」





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 2015_09_28






チャイムもせず大急ぎで大河原邸に入ると、リビングのドアが開けっぱなしになっていて、そこに牧野の姿が見えた。
そして、牧野と向き合っているのはババァ。


「牧野っ!」

「……道明寺?」

俺の呼ぶ声に驚いて振り向く牧野。
俺はそんな牧野を背中に隠し、

「どういうつもりだよっ!」
とババァに叫んだ。

「俺に内緒で勝手に会いに来て、牧野になにしたっ!」

「別になにもしてないわ。
ただ一緒に夕食を食べただけ。」

「……あ?」
意味がわからず拍子抜けする俺に、

「道明寺、ほんとなの。
さっきまでここで一緒にご飯を食べてたところ。
だから、あんたが心配するようなことは何もないから。」
牧野が俺の顔を覗き込みながらそう言う。

そんな俺たちを黙ってみていた滋が、
「とりあえず、お茶でも淹れるので座ったら?
どうぞ、道明寺社長もお掛けになってください。」
そう言ってリビングのソファに俺らを案内した。










滋が淹れてくれた紅茶を飲みながら、さっきよりは冷静な気持ちでババァに聞く。

「なんでここに来たんだよ。」

「牧野さんに会うためよ。」

「だからっ、なんで牧野に会う必要があるんだよ。」

またヒートアップしそうな自分を抑えてそう聞くと、
「来週には株主総会があるのよ。
道明寺HDの次期社長が女性にうつつを抜かして、仕事に影響が出るなんて事になっていたら、株主たちに示しがつかないわ。
だから、自分の目で確かめに来たのよ。」
そう言って俺たちをまっすぐ見つめるババァ。

「先週送った上半期の報告書を見てもらえば分かるだろ。
仕事に手を抜いた覚えはない。
それに、株主たちに文句を言われるような、牧野との付き合いはしていない。」
負けじと俺もババァをまっすぐ見返してやる。

すると突然ババァがとんでもないことを言った。

「牧野さん、司と結婚する気はおあり?」

「えっ?」

「ですから、道明寺の嫁にならないかと聞いてるの。」

とんでもないことを言うババァに固まる俺ら。

「そろそろ司も結婚の話が出てもおかしくない歳でしょ。
マスコミもあなたたちの事を知りたがってるわ。
憶測だけの噂話が一人歩きしないように、正式に認めたらどうかしら。
それとも、まだ二人の気持ちは固まっていない?」


「…………。」
あまりの提案に言葉もでない。

「牧野さん、どうかしら。
司との結婚を考えて下さらない?」

「…………は……い。」

ババァの圧力に押されてなんとなく返事をする牧野。
その姿に我に帰る。

「ちょ、ちょっと待て。
ババァ、勝手に話を進めるなっ。」

「何です?嫌なのかしら?司は。」

「んな訳ねーだろっ。
俺は牧野と結婚したくてうずうずしてんだよっ。
でも、っつーか、なんでババァが言うんだよっ!
それって完全にプロポーズだよな?
俺もまだ言ってねぇのに、勝手にババァが言ってんじゃねーよ。
とにかく、牧野、今のは無効だ。
前回のも、今回のも全部忘れろ。
この前も言ったよな、おまえに似合う指輪を用意してからプロポーズする。
だから、もう少し待ってくれ。」

一生に一度のプロポーズを1回だけじゃなく、2回もやり直しする羽目になるとは思ってなかった。

頭をくしゃくしゃと掻き回す俺を見て、滋が
「前回も、今回も……って、どんだけフライングしてるのよ司のアホは。」
と、呆れ顔。


「では、私はこれで失礼するわ。
牧野さん、今日のご飯のお礼は今度させていただくわね。
私が日本にいる間に、邸の方に入らしてくださる?」

「……はい。」

にこやかな笑顔で牧野にそう言ったあと玄関に向かうババァ。
その途中、クルッと振り返り、

「司、人前でババァと呼ぶのはやめなさいっ!」
と鬼の形相で俺を睨み付けた。





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 2015_09_27






「大事な人です。」

彼女のその台詞に、今日自分がここに来た意味を思い知らされたような気がした。

司には母親としてしてやるべきことの半分もしてこなかった自分。
年頃の司が女性に興味を持たないのも、そういう愛情ある育てかたをしてこなかった自分に責任があると最近は思うようになっていた。

そんな司が一人の女性を愛した。
家柄がよく、学歴があり、容姿もいい、
そんな女性を散々見てきた司が選ぶのはどんな女性なのか。
興味があったが、蓋を開けてみれば、
何もない普通の女の子。

だけど、彼女には最強の武器があるのかもしれない。
それは、まっすぐに司自身を愛していること。
そして、それがまさしく私が知りたかった事。





食事もほとんど食べ終わり、私のために熱いお茶をいれてくれる彼女。
その彼女が席についたのを見計らって私は切り出した。

「牧野さん、」

「はい?」

「実は、……」

と、その時、玄関の方からバタバタと足音が聞こえ、
「ごめん、遅くなっちゃった!」
とショートカットの女性が入ってきた。

「おかえりなさい、滋さん。」

「ただいま。……あっ、お客さんだったんですね。」
私の顔をチラッと見て頭を下げる大河原滋さん。

そんな滋さんを黙ったまま見つめる彼女は、
少しの沈黙のあと、
「え?……滋さんの叔母さんよね?」
と、当然の反応。

「えっ?違うけど……どういうこと?
つくしのお客さんでしょ?…………あっ、
もしかして、……えっ、」
そんな慌てた様子の滋さんが私の顔を見て、何かに気付いたらしく、

「あのぉ、……道明寺さん……ですよね?」

と、困った顔でそう聞く。

「ええ。道明寺楓です。
牧野さん、今まで黙っていて申し訳ないわ。
騙すつもりはなかったの。
でも、あなたとこうして食事ができてよかったわ。」

驚いた顔で私を見つめる彼女にそう伝えると、

「……道明寺のお母さん……ですか。」
と消え入りそうな声でそう呟く。

「ええ。司の母です。
楽しかったわあなたと話せて。
……私はこれで失礼します。」








***********************



ババァが今日帰国するのは聞いていた。
プライベートジェットで邸にそのまま降り立つ予定の事も。

オフィスで最後の書類に目を通してる俺に、西田が渋い顔で部屋に入ってきた。

「専務、お話が。」

「なんだ?」

「社長が戻られました。」

「ああ。聞いてる。」
そう言って顔をあげる俺に、

「それが…………。」
と更に渋い顔で続けた。







西田の話を聞いて、取るものも取らず車に飛び乗った。
ババァが大河原邸に向かったらしい。
たぶん、今ごろ牧野と。

ババァの考えてることが掴めない今、とにかく牧野の側に急ぐしかない。
猛スピードで大河原邸までたどり着くと、邸から少し離れたところに黒塗りのベンツが停まっている。

それを見てババァが中にいることを確信した俺はチャイムも鳴らさずに大河原邸へと乗り込んだ。





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 2015_09_26






半年ぶりの帰国だった。
来週の株主総会に合わせての帰国だが、理由はそれだけではない。

最近、司の周りが騒がしい。
彼女に関する噂でマスコミの取材も増え、それはNYにまで飛び火してきている。

当の本人は、隠す気配もなく
「好きな女がいる。」
と電話で言い、ここ2年欠かさず続けてきたお見合いも今回でやめにしろと言ってきた。

司から女性の話が出るのは初めてのこと。
しかも、惚れていると母親に言うほどその女性に惹かれているらしい。
今までどんな相手にも見向きもしなかった司がそこまで惚れ込んだ相手は誰なのか……。

「今度、会わせなさい。」
そう言った私に、

「ああ、そのうちな。」
と言ったきり司から連絡はなかった。






株主総会を理由に帰国した私は、プライベートジェットを降り、会社ではなくあるところへ向かった。

それは、大河原邸。
昔からあるその由緒正しいお屋敷は、孫の代に受け継がれ、今では孫の滋さんが所有している。
そして、そこに一緒に暮らしているのが司の彼女。

どんな女性なのか…………。
司が会わせてくれないのなら、自分から会いに行くしかない。
約束もせず、司にも言わず、
静かにチャイムを鳴らした。









目の前に現れたのは、小柄な普通の女の子。
拍子抜けするくらい呆気なく私を部屋に招き入れ、「お世話になってます。」とペコッと頭を下げた。

「私がここに来ることは知っていたのかしら?」

「はい、さっき電話で聞きましたので。」

司がこの子に電話した?
いや、でも、司も私がここに来ることは知らないはず。

キッチンからお茶をもって戻ってきた彼女は私の前にそれを出すと、
「もうすぐ来ると思いますので。」
そう言って壁にかかる時計を見る。

「…………?
もうすぐ来る?」

「ええ。今、こっちに向かってるそうです。」

ますます訳が分からない。
私がここにいることを知った司が、ここに向かっているのか。

と、その時電話の音がして目の前の彼女が鞄から携帯を取りだし耳に当てる。

「もしもし?……うん。もういらっしゃってるよ。そう……わかった。大丈夫。
気を付けてね。」

簡単な会話で電話を切った彼女が、ますます私を混乱させる言葉を言う。
「滋さん、もう少し時間かかるそうです。
蔵の鍵は物置にあるので、画材道具、先に取りに行きます?」

「…………。」

「急ぎでないなら、滋さんが帰ってくるまで待ってて欲しいと言ってましたけど。」

「…………。」

黙って聞いているうちに、なんとなく私の頭のなかでパズルが組合わさっていく。
玄関を開けたときの警戒心のなさ。
噛み合っているようで合っていない会話。
そして、今の電話。

「…………このまま待たせて頂くわ。」


この子が誰かと勘違いして私を家に入れたのは間違いない。
でも、なんとなく、彼女を知るにはこのままこの状況を続けることがいいような気がして私は静かにそう言った。

「じゃあ、滋さんが帰ってくるまでここでゆっくりして下さい。」
彼女はニコリと笑いそう言ってまたキッチンの方へと向かった。







キッチンで作業している彼女。
パタパタと動く姿に興味をそそられ、近付くと、
手際よく料理を盛り付けている。

「お料理がお上手なのね。」

「あっ、いえ、食材がいいんです。」
そう笑う。

「あのぉ、お腹すきません?
良かったら待ってる間、ご飯にしませんか?」

「私は結構よ。」

「でも……滋さんまだかかるかもしれないですし、……一人で食事するのも寂しいので。」

そう言いながらすでにお盆には二人分の料理を用意している彼女。

テーブルに並べられたのは、久しく食べていない懐かしい和食。
魚の煮付けのいい香りが鼻をくすぐる。
促されるまま席についた私は彼女と向かい合って夕食をとることになった。

「滋さんや桜子のおかげで全国からおいしくて新鮮な食材が届くんです。
だから、簡単な料理や味付けで済んで助かります。」
そう謙遜する彼女の料理はなかなかいい味で、箸が進む。

そんな私のことを見て
「お魚お好きですか?
とてもきれいに食べられますね。」
と言う。

昔から食事の作法も厳しく仕込まれて育ってきている。
とくに和食の魚の食べ方は基本中の基本。

「魚は食べ方が難しいけれど、その魚の特徴を知っていれば簡単にきれいに食べれるのよ。
フォークやナイフで食べるより、箸を使う方が身もきれいに剥がせるわ。」

昔、母親にそう教えられた言葉。
それを何気なく口にした私に、正面の彼女が驚いた顔をして固まった。

「なにか?」

「いえっ、……同じことを言ってた人がいたので……。」

「同じこと?」

「はい。……私の付き合ってる人なんですけど、
今の言葉と同じことをこの前言ってたんです。
だから、驚いて…………」

そう言って小さく笑う彼女。

「…………あなたのお付き合いしてる人はどんなかたなのかしら?」

「すごく……いい人です。」

いい人……抽象的すぎるその言葉。
けれど、今まで司のことを『いい人』と呼んだ人はいただろうか。

「いい人……フフ……」
思わず笑う私。

そんな私に、
「フフ……おかしいですよね。
いい人なんて、本人にも言ったことないです。
でも、……言葉に言い表せないほど、…………
『いい男』なんです悔しいくらい。」
そう言ってため息をつきながらご飯を口にいれる彼女。

そんな彼女に
「好きなのね、彼が。」
そう思わず口にすると、

その漆黒の大きな目をまっすぐに私に向けて、

「はい。大事な人です。」

と、迷いのない言葉を返してきた。




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 2015_09_25






道明寺との付き合いが深くなればなるほど、雲の上の存在のように感じるこの人。
生まれた家柄も育った環境も天と地ほどの差があるあたしたちなのに、そんなことなんてなんの障害もないようにあたしの世界に入り込んでくる。

そんな道明寺が昨夜、電話であたしに言った。
「来週、株主総会があって社長が日本に帰国する。
牧野、……社長におまえのこと、紹介したい。」

その言葉が何を意味してるか、
正直に言うと、嬉しいけど、……怖い。

「別に、今すぐどうこうしようって訳じゃねーけど、ババァには付き合ってることも言ってあるし、今度会わせろとも言われてたから……。
でも、おまえが乗る気じゃねーなら、また次の機会でも俺は構わねぇけど。」

いつもは俺様なのに、こういうところは押しが弱い道明寺。
「おまえには弱い。」
普段からその甘い言葉通り、こんなときでもあたしのことを優先するらしい。

「いいよ。」

「あ?」

「だから、社長に会いに行く。
はぁーーー。でもさー、」

「なんだよ、その盛大なため息は。」

「だって、絶対に反対されるでしょ。
反対するっていうか、腰抜かすよ社長。」

「プッ…………。」

「ちょっと!笑い事じゃないしっ!
本気で、あたしなんかが彼女だって言ったら社長、倒れちゃいそう。
とにかくっ、会いに行くけど……認めてもらえる自信はないから……あたし。
でもね、あたしは雑草のつくしだから。
踏まれても踏まれても負けない自信もあるよ。」

不安だけど、それを乗り越える以外選択肢を持っていないあたし。
雑草魂をここで見せるしかない。
そんな拳を突き上げたあたしに、

「この俺様が、雑草に惚れてるなんてなっ。」
と優しく笑った道明寺。








それから数日後。
会社からの帰り道、携帯がなった。
「滋さん?どうしたの?」

「あっ、つくし。今どこ?」

「もうすぐ家に着くけど。」

「よかった!
あのね、悪いんだけどあたし家に帰るのもう少しかかりそうなんだけど、実はあたしの叔母がそっちに向かってるのよ。」

「滋さんの叔母さん?」

「そう。フランスから帰ってきてて、うちの
家の蔵庫に、昔使ってた画材道具があるから取りに来たいって。」

「あー、あの画家の叔母さんね。」

「そうそう。
だから、もしあたしが帰る前に叔母が来たら少しだけ家で持っててもらってくれない?
早めに帰るからっ。」

「わかった。大丈夫。」

そう言って電話を切った。
それから10分後、大河原邸のチャイムが鳴った。





「はーい。」

玄関を開けたあたしの目の前には、一目で高価だと分かる品のいいスーツに身を包んだ女性がいた。

その人はあたしの顔をじっと見たあと、なにかを言いかけたけれど、
「あっ、お話は伺ってます。
どうぞ、中へ。
もうすぐ帰ってくると思いますから。」
あたしの方が先にそう言って女性を招き入れた。

リビングのソファに案内したあたしは、お茶を用意するためキッチンへと向かう。
そんなあたしに、
「あなたが牧野つくしさん?」
と女性が訪ねてきた。

「はいっ。
いつもお世話になってます。」
滋さんにはプライベートでは世話になりっぱなしだ。

「私がここに来ることは知っていたのかしら?」

「はい、さっき電話で聞きました。」

「……そう。」

そう言いながらもお茶をいれるあたしのことを見つめてくる女性。
どこかで会ったことがあるかな……、
なんとなく、あたしも目線をそらしながらそう考えた。




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ちょっと短いですが区切りのいいところで。











 2015_09_24





遅くなりましたが、今日の更新はお休みさせて下さい。
続きはまた明日。

司一筋




 2015_09_23







温泉宿を出たところで俺の専用車が止まっているのが見えた。
いつものように運転手が後部座席の扉を開けている。
車の中に牧野を押し込んで、俺も続けて入ると、ゆっくりと車が動き出した。


「西田さんは?」
しばらく車が走り出したあと牧野が俺に聞いてきた。

「おまえに気を遣ったんじゃねーの。」

「ん?」

「昨夜はほとんど眠れませんでした、っつー顔してるぞおまえ。」

「っ!」

「車の中でゆっくり寝てろ。」

隣に座る牧野の体を俺のほうに倒して支えてやる。
西田が俺らに気を遣ったのは確実だ。
朝早くに西田からメールがあり、
『急用でお先に東京へ戻ります。』
とあり、俺さえも顔を合わせていない。


「ところで、西田は分かるけど、滋が共犯なのはどうしてだ?」
西田には牧野とのキスを邪魔された覚えがあるが、滋が俺たちの仲を手助けしてくれるとは思わなかった。

「なんかね、道明寺に借りがあるみたいよ。」

「借り?」

「うん。実はね滋さん、彼氏ができたの。
道明寺、滋さんの誕生日にホテルのデザートバイキングのチケットあげたでしょ。」

「ああ。」
そういえば、一番手近にあったそれを渡した覚えがある。

「その時来日してたパティシエに一目惚れされて付き合うことになったみたい。
もう、毎日、運命の男だぁーって叫んでるわ滋さん。」

「マジかよ。」


どこで運命の人に巡りあうか分からない。
たまたま乗ったエレベーターに牧野がいた。
なぜだか、その横顔が忘れられなかった。
そして大河原邸で再会する。
その出会いは運命のように感じるけれど、どうでもない日々のひとこまのようにも思える。

見る者にとって、運命ととらえるかそうでないか。

俺に寄り添うように眠りに入ろうとしている牧野を見つめて、
「俺にとってもおまえが運命の女だ。」
そう呟いた。










それから数ヵ月。
牧野との交際は順調だ。
付き合ってることを周りに隠すつもりはない俺に、マスコミの取材もヒートアップしてきている。

雑誌やメディアの露出は道明寺の力で徹底的に押さえ付けているが、最近では二人で外出することも難しくなってきた。

そうなると、二人で過ごす時間も場所も限られてくる。
互いの家は常に誰かがいる。
こういうときに一人暮らしをしていれば……と、今まで感じたこともないことに苦労している。


「思いきって結婚するか?」

「思いきりにもほどがあるわ。」

相変わらず可愛くねぇこいつ。

「なんだよ、したくねーのかよ。」

「別にそうじゃないけどっ。そんな風に思い付きで言われたら……。」

「バカっ、思い付きじゃねーよ。
俺はマジで言ってる。」

「マジって……。
じゃあ、今のはプロポーズってこと?」

俺を見上げてなぜか睨みながら言うこいつ。
そんな牧野を見つめながら、ここ最近ずっと考えていたことが頭をよぎる。


「…………。いや、今のは忘れろ。」

「……でしょ。」

少しだけ悲しそうな顔をして目線をそらし、また歩き出す牧野。
俺はその手を掴み、もう一度俺の方を向かせて言った。



「まだ指輪も用意してねーんだよ。
おまえの気に入ったものをおまえのサイズで用意する。
だから、プロポーズはもう少し格好つけてやり直させてくれ。」




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 2015_09_22






愛するということは、ここまで人をいとおしく想えることなんだと、俺は初めて知った。
俺の腕の中で、しっとりと汗ばんだ体を縮こませ、情事の後の乱れた息を整えている牧野を見て俺はそう思う。


すげー細くて、すげー小さいのに、
想像以上に柔らかい牧野の体。
恥ずかしがる牧野を上にして、下から突き上げてやると、胸の膨らみが厭らしく揺れた。
何度も想像して、何度も夢にまで見たその光景は、現実に経験すると比べ物にならねぇほど刺激的すぎてバカみたいに頭がクラクラした。




「大丈夫か?」
乱れた息が少し落ち着いた牧野にそう言うと、

「……うん。」
と小さく頷く。


和洋室のさほどでかくないベッドに二人で密着して横になっている俺たち。
そのベッドのシーツは、手で触れば分かるほど牧野の愛液で濡れている。

牧野の感じるスポットはなんとなく掴めた。
あまり深く指を入れず、上部のざらついた部分を刺激してやると、抑えてた声が漏れ、ぐちょぐちょと愛液が溢れ出してきた。
ダメダメと頭を振るこいつが可愛くて、更にいじめてやる。
すると、ギュット俺の指を締め付けて、イッた。


濡れたシーツを触りながらさっきまでの情事を思い出していると、
「ごめん。」
と終わったあと初めて俺に目を合わせてこいつが言う。

「何がだよ。」

「……シーツ。
道明寺、むこうで寝る?」
そう言ってもうひとつのベッドを指差すこいつ。

「バカじゃねーの。なんで別々に寝なきゃなんねーんだよ。」

「だって…………」

「それに……、むこうに移ってもまた同じだろ。
俺はこのままおとなしくなんて寝れねぇ。
一回で満足したと思ってんのかよ。」

ここまで我慢させたんだから、やっと巡ってきたチャンスを無駄にするか。

やっと汗も引いて落ち着いてきた牧野の体を仰向けにし、胸に顔を近付けていく。
まだ硬く立ち上がっている乳首を口に含むと
「んっ……」
と小さく牧野が鳴く。

それが嬉しくて、体に手を這わせると、汗が引いたからかひんやりとしている牧野の背中。

「寒いか?」

「ううん、大丈夫。」
そう言いながらも、俺に体をくっつけてくる牧野の体が冷たい。

「おまえの体、冷えてきてるな。
……風呂、入るか?」

「え?」

「露天風呂、すげー景色いいぞ。」








イヤだ、無理、バカっ、
そう暴れる牧野を抱えて部屋の外の露天風呂に強引に連れてきた。

「もうっ、くっつきすぎっ!」

「風呂が狭いからしょーがねーんだよ。」

俺の足の間にこいつを座らせてうしろから抱きしめる。
俺が女とこういうことをするときが来るなんて想像もしなかった。
実際してみると、すげー幸せ。

満月ではねぇけど、月明かりの下で好きな女を抱きしめている。
それだけでも十分なのに、徐々に手が厭らしく動き出す。
左手で牧野の胸を揉み、右手で足を大きく開かせていく。

「道明寺っ……!」

「牧野、脚立てて。」

「ダメっ、……あたし無理。」

「すぐに無理じゃなくなる。」


それ以上、牧野に何も言わせねぇようにキスで口を塞ぎ、中指をゆっくり中へ忍び込ませていく。
初めて中に指を入れた一回目よりもだいぶ柔らかくなっていて、人差し指も同時に飲み込ませていくとトロトロと液体が溢れ出してきた。


うしろから抱いていた牧野の体を俺の方に向かせ、ゆっくりと俺の腰の上に沈ませていくと、風呂のお湯を掻き分けて、俺の先端が牧野の中に包まれていく。
堪らない快感に声が漏れそうになる。
そんな俺と同じなのか、牧野も小さく声を漏らしたあと、自分の口に手を当てた。



「西田がここの隣の部屋にいるから、声聞こえてるかもしれねーな。」

「っ!道明寺、お願い。
部屋に入ろう。」

繋がれたまま潤んだ目でそうお願いしてくるこいつは、そのお願いが逆効果だとは分かっていない。

さっきよりも激しく腰を振ってやると、俺の首に腕を絡め顔を埋めてくる。

「すげーきもちぃ。」

「もう……無理。」

揺らされながらまだそう呟くこいつに、
俺は笑いながら言ってやる。

「無理じゃねぇ。
すぐに気持ちよくさせてやる。」





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 2015_09_21




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