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お知らせ

Category: 未分類  




今日の更新はお休みさせて頂きます。
月締めの仕事が満載でこちらにまで手が回りませんでしたー。
何度も見に来て頂いた方、申し訳ありません!

明日は頑張ります!

司一筋


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 2015_08_31






「滋さん、どうしましょう?」

「もしかして、帰ってこない方が良かった?あたしたち。」

先輩のことが気になって早々に店から帰ってきた私たちの目の前に、ソファに横になる先輩と、そのソファを背に両腕を組んで寝ている道明寺さんの姿。

「桜子、どうする?」

「それ、さっきあたしが聞いたんですけど。」

「…………。
よしっ。とりあえず司を起こそう。」


先輩を起こさないよう気を遣いながら滋さんが道明寺さんの肩を叩くと、ハッした顔で目覚める。

「わりぃ、寝てた。」

「こっちこそ遅くなってごめん。
司、もう大丈夫だから帰っていいよ。」

「おう。」

そう言って立ち上がる道明寺さん。
そしてソファに寝てる先輩に目をやり、
「こいつ、どうする?」
とあたしたちに聞く。

「あー、あとで部屋に連れていくから大丈夫。」
滋さんがそう言うと、

「……俺が運んでやる。」
そう言って寝ている先輩の体を優しく抱き上げる道明寺さん。
小さな体の先輩が、長身の道明寺さんに包まれ、
そのまま先輩の部屋まで運ばれていく。



高校から数えて8年余り、道明寺さんを見てきたけれど、女の人にこういう態度を取るのをはじめてみた。
いつもは、出来るだけ近付いてくる女を排除することに専念してる彼が、自分からこういう行動を取るのは珍しい。

二十歳前まではそれなりに年頃の男の子らしく女の人と付き合ったりもしてきたけれど、いつの頃からかバカらしくなってきたと言っていた。
興味だけで体を求めても、そこに全く意味も快感もない。
あるのは、終わったあとの嫌悪感だけ。

それに気付いてからは、ずっと誰にも心惹かれず、恋愛を『しない男』に徹してきたらしい。
実際、ここ何年も道明寺さんに浮いた話は1つもない。
女性といる姿なんて見たことない。

そんな彼が、今は大事そうに先輩を抱き上げ、ゆっくりとベッドにおろしている。

「司、もう遅いから泊まっていく?」
先輩の部屋から出たところで、滋さんが道明寺さんにそう聞くと、

チラッと先輩の部屋に目を向けたあと、
「……ああ、そうさせてもらうかな。」
と言った。




先輩。
合コンなんか行ってる場合じゃないですよ。
大変なことになってますからっ。
私ははじめて見るそんな道明寺さんを見つめて、心の中で叫んだ。






*********************



朝、かすかに聞こえる話し声で目が覚めた。
ここは大河原邸。
結局、俺は昨夜ここに泊まった。

時計を見ると7時。
一度邸に戻って仕事の支度をする時間は十分ある。
一晩借りた客間を出て、リビングに向かっていると、途中にあるバスルームからこいつが出てきた。

「っ!お、おはよう……ございます。」

「おう。」

シャワーに入ったところなのか、まだ濡れた髪に、いつものラフな服装。
昨日の着飾ったこいつとは違い、いつもの見慣れた姿。

「昨日はありがとうございました。
あたしっ、昨日のこと全っ然覚えてなくてっ、
この家に付いてからのこと、全く記憶になくてっ、さっき滋さんから専務が部屋まで運んでくれたって聞いて……、ご迷惑おかけしました。」

そう言ってガバッと頭を下げるこいつ。

「覚えてねえのか?」

「は……い。」

「全部?」

「はい。」

「貸した金のことも?」

「あっ、タクシー代っ。いくらでした?」

「それは覚えてるのに、あれは忘れたのかよ。」

あれ…………俺たちのキスのこと。

「……なんでしたっけ?」

完全にシラを切るらしい。
昨日のあれは、なかったことにするつもりかこいつ。

おまえがそういう態度なら、こっちも俺なりのやり方でやらせてもらう。
ジリッと大股で1歩こいつに近付き顔を覗き込んでやりながら、
「思い出させてやろうか?」
そう言ってやる。

普通の女ならここで顔を赤くでもするだろう。
それなのに、こいつは俺のことを睨み付けて、一言言った。
「専務……仕事遅れます。」



この女はいつも俺の予想の斜め上をいく。
女らしくねぇと思ってるのに、こうやって近付くと甘い香りで俺を誘惑する。
強情で口がわりぃと思ってるのに、酔って帰ってきて、俺が待ってたことに嬉しかったなんて言いやがる。
そして、あんなに疼くようなキスをしておきながら、覚えてねぇとか嘘をつきやがる。


逃げるようにリビングに行ったあいつの後ろ姿を見つめて、久しぶりにすげー強敵が現れたなと苦笑した。




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 2015_08_30







あいつらが出掛けて20分。
まだあの女は帰ってこない。
痺れを切らした俺は、外に出て大河原邸の門まで歩いていくと、向こうから一台のタクシーが近付いてきた。

大河原邸の前で止まり、タクシーの後ろの扉が開くと、車内の明かりが灯りあいつが財布から金を出そうとしている姿が浮かび上がった。

酔っているせいか、動きが緩慢で金を出すのに手間取っている。
俺はタクシーに近付くと、パンツの後ろポケットから財布を出し一万円札を取り出した。

そして、開いているドアから体を入れ、
「これで。釣りはいらねぇ。」
そう言って運転手にそれを渡し、驚いているこいつの腕をとって車から下ろした。

タクシーが過ぎ去っていくのを眺めていると、
「なんで?」
とうっすら赤い顔で聞いてくるこいつ。

「他のやつらは出掛けた。」

「桜子から聞いてる。専務は?」

「俺は……留守番。行くぞ。」

俺はそれ以上聞かれないように大河原邸の中に入った。

リビングに入り明るい所で見ると、今日のこいつはかなり着飾っている。
合コンだから当然と言えばそうなのかもしれねぇけど、いつものトレーナーとショートパンツに見慣れた俺にとっては違和感がある。

リビングのソファに座って「はぁーーー。」と伸びをするこいつ。

「そんなに飲んだのかよ。」

「久しぶりだったから酔いが早かったみたい。
とにかく帰ってこれてよかった。
専務は?これからみんなと合流?」

「いや、…………酔っぱらいが無事に眠りに着いたのを確認したら帰る。」

自分のことを言われてるのだと気付いたこいつは慌てて、

「あたし?あたしはもう大丈夫だから帰って。
すみません。ご迷惑かけました。」
そう言ってカバっと立ち上がる。
その瞬間、体がグラッとふらついて、慌てて俺が支えてやる。

「大丈夫か大丈夫じゃねーかは俺が決める。
とにかくおまえはソファでもいいから横になれ。」
自分が酔っていることを今更ながら自覚したこいつはおとなしくソファに座り直し、体をコロンと横にした。

「水でも飲むか?」

「ううん。」

「枕は?」

「いらない。…………電器、まぶしい。」

「……オッケー。」

リビングの照明を間接照明に切り替えてやる。
ソファに横になるこいつと、そのソファを背中にして床に座る俺。

俺たちの間に静かな沈黙が続く。

「専務……、」

「あ?」

「独り暮らししたことあります?」

急に何を言い出すのか、訳がわからず振り向いてこいつの顔を見ると、目をつぶっている。

「あたし、滋さんと桜子とここで暮らすようになる前は1年くらい独り暮らしだったんです。
それまで家族四人でせまーいアパートにぎゅうぎゅうになって暮らしてたから、いつも誰かの話し声とか、テレビの音がしてて寂しいなんて感じたこと無かったんですけど、さすがに独り暮らしは寂しかったなぁ。
だから、さっき桜子に電話したとき、みんなで出掛けるって聞いたから『あー、家に誰もいないんだなぁー』なんて久しぶりに寂しく思ったんですけど、アハハ……
そしたら、専務がいて、専務が待っててくれて、部屋にも明かりが付いてて……ちょっと……嬉しかったです。」

俺には経験のないこと。
いつも使用人たちがいて、邸には明かりが灯り誰かが待っていてくれる。
そんな当たり前を嬉しいと思うこいつ。
そして、そう思わせたのは俺なのか。

「わかったから、もう寝ろ。」
照れ隠しでぶっきらぼうにそう言うと、

「……はい。もう寝るので……大丈夫です。
帰ってもらって……いいですよ?」
と、うわ言のように言うこいつ。

それなのに、次の瞬間、
「あっ!!」
と、またガバッと起き出す。

「なんだよっ。」

「タクシー代っ!返してない。
忘れるとこだったっ、すみません、今返します。」
そんなどうでもいいことを気にしてソファの上に立ち上がるこいつ。

「おまえっ、あぶねぇーから寝てろって。」

「わっ!」

「あぶねっ。」

「ギャッ!!」

だから言っただろ。
ただでさえフラつく体なのに、フワフワなソファの上で立ち上がったらどうなるか分かるだろ普通。

こいつの背中に回した腕は、こいつの体を支えきることが出来ず、そのまま二人でソファに倒れ込む俺ら。
驚きで見開かれたこいつの目。
二人の鼻先は10㎝。

「専務……、」

「……俺は言ったからな。」

「え?」

「寝ろって言ったのに、おとなしく寝ないおまえが悪い。」


酔ってるのはおまえか?
それともこんな行動を取ってる俺か?


吸い寄せられるように、こいつの唇にキスをする。
ビクッと揺れて離れていこうとする唇を追いかけて、少し強めに重ねた俺の唇。

逃げそうになるこいつの顎を持ち上げて角度を変えて何度も味わっていくうちにそれだけじゃ我慢できなくなってくる。
男の本能が沸々と騒ぎだし、左手が堪らず体を這って動き出そうとしたその時、
テーブルに置かれたままの俺の携帯が鳴り出した。

そのまま無視して先に進もうとする俺の胸を押し返し、「電話……」と小さく呟くこいつ。
ったく、誰だよこんな時にっ。

そう思いながら仕方なく携帯に手を伸ばし画面を見ると桜子から。

「もしもし?」

「あっ、道明寺さん、先輩帰ってきました?」

「ああ。」

「具合どうです?」

「あー、まぁ、たいしたことねーから、とりあえずソファに寝かせてる。」

「そうですか。道明寺さん、もう帰りますよね?」

「おまえらは?もう帰ってくるのか?」

その辺は色々と問題が起きる前に確認しておきたい。

「あたしたちも、もう帰ります。
だから、道明寺さんも…………」

やつらが帰ってくるなら、さっきの続きは出来ねぇな。
そう思いながらソファのこいつに目線を移すと、
スースーと気持ち良さそうに寝てやがる。

「桜子、早く戻ってこい。」

俺の理性があるうちに。




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 2015_08_29





会社のパソコンで社員情報を開く。

管理部 栄養管理課 牧野つくし
栄養士か…………。
出身は東京、出身校は英徳大学。



仕事の合間にパソコンでそんなことを調べていた俺に秘書の西田が、
「専務……どうかされましたか?」
と聞いてくる。

「あ?」

「いえ、あのぉ、さっきから管理課がどうのと呟いていましたので。」

「いや、なんでもねぇ。
…………西田、栄養管理部の業務内容を詳しく知りたい。
調べておいてくれねぇか。」

「はい。承知しました。」


秘書の西田は有能だ。
余計なことは一切聞かない。
こんなときはありがたい。
俺自身、聞かれても答える自信がないから。







最近の俺はひそかに電話が鳴るのを待っている。
また大河原邸での飲み会に誘われることを期待して。
元々、友達と呼べるようなやつらはあいつらしかいない。
だからプライベートで飲む機会も必然的にあいつら以外いない。
俺にとっての唯一の息抜きが出来る時間。


その日の午後、あきらから電話が来た。
仕事が片付いたやつから大河原邸に集合だと。
今日は運よく会食も残業もない。
早めに残りの仕事を片付け1度邸に戻ろうとエレベーターに乗り込むと、25階からあの女が乗り込んできた。

「おう。」

「お疲れ様です。」

相変わらず会社では挨拶だけで、知らないふりを通すらしい。
そんなこいつの態度も無視して、

「今日もおまえたちの家に集まるらしいな。」

そう言うと、予想外の返事が帰ってきた。

「後片づけしておいてくださいね。」

「あ?」

「あたし、今日いないので。」

「…………何でだよ。」

「合コンです。」

携帯を見つめながら淡々とそう話すこいつ。

「おまえもそういうのに行くんだ。」

「行きませんよ。」

「あ?」

意味がわかんねぇ。そんな俺をぐいっと見上げて、

「普段は行きませんけどっ、誰かさんに彼氏いねーだろとか、彼氏ぐらい作れよとか言われたので、行ってきますっ!」

敬礼でもしそうな勢いで言い切るこいつ。

「お疲れ様でしたっ!」

気付けばエントランスの1階。
エレベーターが開くのと同時に小走りで走っていきやがる。
ったく、あの女。
言葉も行動もますます反抗的。








それから2時間後、大河原邸に集合した俺らの中に、宣言通りあいつの姿はなかった。
それでもいつものように呑んで、バカ話から真剣なビジネストークまでさんざんしたあと、そろそろ帰ろうかと思ったとき、滋たちが久しぶりに場所を変えて外に飲みにいこうと言い出した。

酒はあるけど、上手い酒のつまみがない。
あいつがいれば、俺らの酒の進み具合に合わせて簡単な料理が出てくるのに、今日はそれがない。
だから、飲んでいても何か物足りないらしい。

「俺はやめとくわ。」
このままこいつらに付き合えば、帰りが午前様になるのは間違いない。

「司~、おまえも行こうぜ。」

「いいから、おまえらだけで行ってこい。
おいっ、類、寝るな。
寝るならおまえも帰るぞ。」

俺たちがそんなやり取りをしているとき、桜子の携帯に電話が入った。

「先輩?」

その言葉に俺らが黙る。

「先輩?大丈夫ですか?
家にいますけど、これから外に飲みに行こうかって話してたところです。
迎えにいきましょうか?」

桜子とあいつの会話が気になる。

「何かあったのか?」
俺がそう聞くと、受話器に手を当てて、

「酔ったみたいで具合悪くなったから合コン抜けて帰ってくるそうです。」
と桜子が心配そうに言う。

「タクシーに乗せろ。」
俺のその言葉に頷いた桜子は、

「先輩?タクシーに乗れます?」


電話を切った桜子に、滋が「どう?」と聞くと、
「お店の前にタクシーがいるから乗って帰ってくるそうです。
先輩お酒弱いのに…………。
とにかく、30分もすれば帰ってくると思います。あたし、ここに残るので皆さんで飲みに行ってください。」
そう言ってかばんをソファに置く桜子。

それを見て、よく考えもせず、俺の口から勝手に言葉が出てきた。
「俺が残るからおまえら行ってこい。」

「…………。」
「…………。」

「どうせ、俺は行かねぇつもりだったんだから、おまえらで行ってこいよ。
俺はあいつが帰ってきたのを確認したら邸に戻る。
子供じゃねーんだから、酔ったぐらいで夜通し付き添いもいらねぇだろ?
さっさっと行ってこい。
行けっ、早く行ってこいっ。」

おまえらが信じらんねぇもんを見たような顔をして俺を見てる。
その気持ち、俺自身が痛いほど分かる。

俺はこういうことをするような男じゃねーんだよ。
こういうシチュエーションでは真っ先に帰る人間なんだよ。



「さぁ、みんな行くよ。」

さっきまで眠そうだった類がなぜか楽しそうにやつらの肩を押した。




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 2015_08_28


小話 5

Category: 小話  




時期、設定はご自由に~。



***********************



あたしの彼氏は時々かなり厄介だ。


「牧野、俺のことどう思ってる?」

「はぁ?なによ急に。」


休みの日。
道明寺邸のダイニング。
お手伝いさんがあたしの前にパスタを置いてくれたその瞬間、道明寺がそんなことを聞いてくる。
何も今そんな質問しなくてもいいじゃない。
あとで自分の部屋に戻ってからでも、いくらでも時間はある。

それなのに、隣のこの人はそんなことを気にするような人ではない。

「おまえさー、いつから俺にそういうこと言ってねぇか分かってるか?」

「はぁ?」

「俺が10回言っても、おまえからは見返りが全くねえ。」

「見返りって…………。」

「どう思ってる?」

「なにがっ。」

「だから、おまえは俺のこと好きかって聞いてんだよっ!」



付き合って数年。
お互い社会人。
付き合いはじめの学生カップルじゃないんだから、お手伝いさんがたくさん見てる目の前で
「どう思ってるか?」
の質問に、答えれるはずもない。

そんなあたしの性格を知ってるはずなのに
出された料理に手も付けず、ジッとあたしを見つめてくる道明寺。

あたしはパスタを食べようとしていたフォークをガシャンとテーブルに置いて、
「ちょっとこっちに来て!」
と道明寺の腕をとりそのまま東の角部屋へと向かった。

部屋に入り道明寺のことをキッと睨むと、いつもの自信満々な俺様ではなく、まっすぐに真剣な顔であたしを見つめてくる。

もしかして、
ほんとに、
聞いてるの?


あたしがあんたをどう思ってるか、
ほんとに知りたいの?


「道明寺、急にどうしたの?」

「牧野、美容室行ってきたのか?」

「え?あ、うん。昨日ね。」

「そのワンピース、はじめて見た。」

「あー、これ?この間、安くなってたから買ったの。」

「…………はぁーーー、こっちにこい。」

そう言って大きなため息のあと、いきなりあたしを抱きしめる道明寺。

「道明寺?」

「牧野、……好きだ。」

「…………うん。」

「愛してる。」

「うん。」

あたしも好き、愛してる。
そう言ってあげたいのに、言い慣れてないあたしはこんなときでも口ごもる。

「道明寺、何かあったの?」

「…………滋が、」

「滋さん?」

抱き合ったまま話すあたしたち。

「あいつがおまえのこと、最近すげー綺麗になったって。
女は、恋するとどんどん綺麗になっていくって。
俺も思ってた。
おまえが綺麗になったって。
だから、…………、」

なんとなく言いたいことはわかった。
だからって許せない。

「だから?」

「だから、おまえに好きなやつでも出来たのかって……不安になるだろ。」

全くこの男は全然分かってない。
あたしがあんたに会うために美容室に行って、新しいワンピースを着て、二人の休みが重なるこの日を何日も前から楽しみにしてたことを。


「道明寺…………」





***********************


牧野に名前を呼ばれてギュット抱きつかれて、
これで完全に俺のスイッチが入った。
そのままこいつを抱き上げてベッドルームへ向かう。

昼間から、しかも俺の部屋で。
いつもなら絶対に許してくれないこのシチュエーションも今日は有無を言わさず押さえつける。

それほど、俺はこいつに飢えている。
そして、それほど俺は自信がない。


「いや、」だの「待って」だのを繰り返す牧野の唇を甘噛みし、服を脱がせていく。
2週間ぶりの逢瀬。
付き合って何年たっても牧野とのこの甘美に溺れていく俺。

ゆっくりと丁寧に牧野の体をほぐし、俺の体を重ねていく。
牧野の体を揺らしながら
「愛してる。」
無意識に出る俺の言葉。

そして、
「ん。道明寺…………好き。
やっ…………んっ、…………愛してる。」
うわ言のように囁かれる牧野の言葉。




普段は滅多に聞けねぇこいつの愛の囁きも、この時ばかりは甘い声で聞かせてくれる。
そして俺はそれがもっと聞きたくて腰を奥深くまで沈みこませる。




信じてないわけじゃない。
信じてるからこそ不安になる。
おまえに愛されてるだろうかと。


なぁ、牧野。
頼むからあんまり綺麗になるんじゃねぇ。






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 2015_08_27







「恋愛恐怖症」

「あ?」

「だから、誰かと恋愛するのが恐いんだよ、牧野は。」



夜も更けて、飲み潰れたお祭りコンビと滋がリビングで眠りについた頃、残った俺と桜子に類が言った。

「なんだよそれ。」
聞き返す俺に、

「昔、ちょっと痛い恋愛したみたいで、それからずっと一人なんです先輩。」
と悲しそうに話す桜子。

「だから、牧野に彼氏作れとか簡単に言うなよ司。」

「痛い恋愛ってなんだよ。」

「さぁー、詳しいことは聞いてませんけど。
相手は同じ会社の人でしたよ。
しかもその人、先輩と別れてすぐに結婚したんです。まぁ、二股かけられてたんでしょうかね。」


恋愛恐怖症。
その言葉の意味も内容も俺には全くピンとこねぇけど、あいつに対してマズイことを言ったらしいことは理解できた。

廊下の向こう側にあるあいつの部屋を見つめて、
はぁーーー、と深いため息をはいた。








翌朝。
結局、昨日はこの家から誰も帰らなかった。
客間なら余るほどあるこの大河原邸。
その一つを使わせてもらった俺は、リビングの方からの物音で目が覚めた。

「おう。」

「……おはようございます。」

キッチンで昨夜のグラスを洗っているこいつ。
コーヒーのいい香りが鼻をくすぐる。

「今日、仕事かよ。」

「はい。」

「第2土曜なのに?」

道明寺HDは月の第2土曜は休みのはず。

「ちょっと残った仕事があって。」

そう言いながらもテキパキと皿やグラスを洗っていくこいつを見て俺は棚から大きめのマグを2つ取り出した。
そしてコーヒーメーカーから出来立てのそれをマグに注ぐ。

片方をこいつに差し出すと、
「どーも。」
と言いながら泡だらけの手で受け取ろうとして慌てて
「そこに置いておいてください。」
と言う。

「後片付けくらいあいつらにやらせろよ。」

「出来ると思います?」

「…………出来ねぇと思う。」

あっという間に全部洗い終わったこいつは、俺の淹れたコーヒーを両手で大事そうに持って口に入れた。
静かなキッチンに俺ら二人。

長い沈黙のあと俺が口を開いた。
「気まずくねぇ?」

「……え?」

「いや、……俺といて気まずくねーのかなと思って。」

「何ですかそれ。上司だから?それとも知り合って間もないから?」

「……男だから。」


その言葉にまっすぐ俺を見て固まるこいつ。

「悪かった。」

「え?」

「気にすんな。」

「は?」

「相手がわりぃーんだよ。」

「だからっ、全っ然、意味分かんないんですけどっ。」

俺を睨み付けてくるこいつ。
わかるように言ってやろうか?

昨夜は悪かった。
昔のことはもう気にすんな。
浮気するような相手がわりぃーんだよ。

そんな言葉も飲み込んで、

「コーヒー上手いか?
俺様に淹れて貰えるなんてすげー貴重だぞ。」
そう言ってやると、

「あんたはマグに注いだだけでしょうがっ。
淹れたのはあたしです。」
といつものこいつ。





総二郎とあきらの気持ちが今なら分かる。
この家は……なぜか居心地がいい。




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 2015_08_27





5回目。
これで5回目。



「おう。」

「お疲れ様です。」

「…………。」

「…………。」

大河原邸で帰国パーティーをしてから今日で2週間、いつものエレベーターでまたこいつと会った。

パーティーでは不穏な雰囲気のまま別れた俺たち。
あれからこいつと話すのは今日が初めて。
しかも、今日はあきらたちとまた大河原邸で飲む約束をしている。

居心地の良さと、こいつの作る料理の上手さに惹かれて、すっかりあきらも総二郎も入り浸ってるらしい。

「今日、おまえの家に行くからな。」

「…………。」
無言で睨むこいつ。

「なんだよっ。」

「会社では知らないふりしてください。」

「あ?」

「専務と知り合いだってバレたら色々ややこしいので。」

「ややこしいって、」

「あ、お先に失礼します。」

話の途中でエレベーターは25階。
さらっと降りていきやがった。

会社でのあいつは言葉に多少のトゲはあるけれど、それなりに社会人らしく俺に接してくる。
それなのに、プライベートでは…………








「なんであたしまで呼ぶのよっ。」

「いーだろ。牧野も一緒に飲もうぜ。」

「よくないよくないっ。
あたし明日早いからもう寝るのっ。」

「なんだよっ、付き合いわりぃーな。」

「週に3回も飲みに来ておいてそういうこと言うかなっ。
全くなんでここに集まるの?
美作さんたちが来ると長くなるからやなのっ。」


自分の部屋にこもってたこいつを無理矢理リビングに連れてくると文句タラタラなこいつ。

しかもいくら家だからって、ノーメイクにトレーナーとショートパンツのラフすぎる服装。
男を全く意識してないこいつに思わず口が滑る。

「おまえいくつだよ。」

「はぁ?」

「化粧とったら中学生みてぇだな。」

「ムカつく。」

そんな俺らのやり取りに、ゲラゲラ笑うあきらたちとは反対に「牧野はそこがいいんだよ。」
と類が優しく言う。

「牧野は昔から変わらないよね。
肌も綺麗だし化粧なんてしなくても十分だよ。」
そう言う類の言葉に赤くなってるこいつ。

「類、こんなやつにお世辞なんて言っても得にならねぇぞ。」

俺はそう言ってこいつが作ったピクルスに手を伸ばすと、
「あんたは食べなくていいっ。」
と皿ごと奪いやがった。

「おまえさー、俺一応おまえの上司。」

「プライベートに仕事は持ち込まない主義なもんで失敬。」

「それでも俺のほうが年上だからな、牧野後輩。」

「この年で先輩とかないでしょ、道明寺。」

「てめぇーっ、呼び捨てかよ。」



「二人ともうるさい。」
呆れ顔で類が俺らを見つめてる。


「はぁーーー。
わかった。とにかく、ピクルス寄越せ。」

俺のその言葉に黙って皿を渡すこいつ。
それを口に入れながら、
「料理はうまいくせに……」と呟くと、

「それ以上言ったら殺す」
とこいつも呟く。



そんな俺らに総二郎が
「なんかおまえら馬が合ってんじゃねぇ?」
とニヤニヤ顔で言いやがる。

「はぁ?」
「ああ?」
同時に反応する俺ら。

「そういうとこが……だな。
司がこんなに女と話してるの初めてだからよ。」

そう言われてみればそうかもしれねぇ。

「……まぁ、こいつ女っぽくねぇーし。
おまえ絶対彼氏いねーだろ。」

なんとなく照れ隠しで言ったその言葉。
それに、
「…………。」
と黙るこいつ。

「ほらな?いねーと思った。
彼氏ぐらい作れよ。そしたらおまえでも少しは色気が出んじゃねーの?」

半分は本気で半分は冗談で言ったつもりの俺のその言葉に、こいつじゃなく類が反応した。

「司、やめろ。
それ以上言ったら怒るぞ。」

「あ?」


リビングには滋と総二郎たちのバカ話が聞こえている。
そんな中、俺と類とこいつの間には沈黙が流れた。





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 2015_08_24







日本支社の専務に就任して1ヶ月。
正確にいうと準備期間を含めると3ヶ月。
その間、この目の前の女と会ったのは4回。
そのどれもが、あの『エレベーター』だった。

もともと職業柄、一度会ったやつの顔は忘れない。
でも、この女は……特別だった。

帰国に向けての準備のため日本に一時帰国していた俺は、ある日少し遅めの昼食をとり終え、オフィスへ戻るためあのエレベーターに乗った。

すると、社食のある階からこの女が乗り込んできた。
一瞬だけ目があったが、俺の方からすぐにそらした。
その理由は…………こいつが泣いていたから。

女が泣くのは見慣れている。
ベタベタうろつく女たちを今まで何度も泣かせてきた。
だから、こいつの涙にもさほど驚きはしなかったが、必死に涙を堪えて平静を装う姿は後ろから見ても……健気だった。
こいつの泣き顔が、なぜか、
…………綺麗だと思った俺がいた。


それなのに、

「なんで?なんで知ってるの?」

この女は俺のことを全く覚えていない。
その事が無性に腹が立つ。






「あれだけ何度も会ってればバカでも覚える。」

「何度も会ってます?」

「ああ、かなり。」

「すみません。あたし苦手なんです人の顔覚えるの。」

と、のんきにトマトを切ってやがる。
だから、言ってやる。

「俺ほどのいい男の顔を覚えてねぇって、どんだけとり頭だよ。」

「とり頭って、」

「その分じゃ、仕事も出来ねぇだろおまえ。」

「……なにげに初対面の相手に失礼なんですけど。」
と、口をわずかに尖らせて俺を見る。

「だから、初対面じゃねーだろ。」

「あたしにとっては、初対面ですっ!
何度会っても記憶に残ってませんからっ。」

「てめぇー。」

「なんですかっ!」



そんな俺らの言い合いにリビングからあきらが飛んでくる。
「おいおいっ、二人ともやめろって。
司も別にいいじゃねーかよ、なにムキになってんだよ。
牧野も、一応こいつ、おまえの会社の専務だからな?まぁ、睨むなって。」



今、俺のことを睨み付けている女は、見た目も女らしさに欠けると思ってたが、性格もそうとう飛んでるらしい。
今まで俺の回りにいたやつらとはどこか違う。

でも、
あの日、エレベーターの中で必死に涙を耐えていた女も間違いなくこの女。





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 2015_08_24







土曜日。

西門さんたちの都合に合わせて集まる時間は9時からになった。
少し遅めの集合なので夜ご飯は済ませたけれど、それでも何かつまむものは欲しい。

滋さんがワインやお酒を用意してくれ、桜子がチキンや生ハムといったメインを買ってきてくれた。
だからあたしは簡単だけどサラダやデザートを作ることにした。

20畳ほどあるリビングのテーブルに料理やグラスが用意され、あとは完熟した桃のコンポートを盛り付けるだけ、その時、
ピンポーンと来客を知らせる音がした。

桜子が応対してくれて、キッチンにいたあたしはそのまま作業を続けていると、リビングに相変わらず長身でスラリとした美男子が3人続けて入ってきた。

西門さん、美作さん、花沢類。
そして、その後ろからF3よりもほんの少しだけ背の高い人が見えた。
ほどよく色落ちしたジーンズに襟をたてたシャツ。
スラリと伸びた手足にクルクルの髪。
顔は、……桜子が言う通り確かにイケメン。


どこかで見たような…………そう思いながらも、
思い出せない。
顔覚えの悪いあたしにとって、こんなことは日常茶飯事。


「よっ、久しぶりだな牧野。」
「相変わらずわがままお嬢二人の世話焼いてるのか?」
そう言っていつものようにあたしをからかってくるお祭りコンビと、

「まーきの、元気だった?」
と、優しい目を向けてくれる花沢類。

そんなあたしにリビングから、
「つくし~、司と会うのははじめてだよね?
これが噂のドラ息子。見た目は完璧だけど、中身は手の付けようのない異端児だから。」
と、紹介してくれる滋さん。

初めましての人にそんな紹介をされて、なんて挨拶していいか分からないあたしをよそに、
「この間電話で話した牧野つくしさん。
あたしたちの親友なんだから苛めないでよっ。」
と隣の彼に忠告してる。

あたしたちはお互いリビングとキッチンの少し離れたところからペコリと頭を下げあった。





パーティーも中盤、予想以上にお酒の量も進み、料理の皿も空き始めた頃、あたしはキッチンへと向かった。
冷蔵庫からチーズとトマトを取り出して、リビングの話に耳を傾けながら、おつまみを一品作っているとき、リビングから道明寺司が歩いてきた。

「…………?」

「…………。」

「なにか、欲しいものあります?」

「…………いや。」

そう答えながらも、リビングのカウンターから動かない。

それを見て、
「おいおいおいおいっ、司。
牧野のこと威嚇すんなよっ。」
酔っぱらいの西門さんが助けてくれるが、

「してねーよ。」
となぜか不機嫌そうなドラ息子。

そして突然あたしに、
「おまえさー、」
と声をかけてきた。

「はい?」

「どこの課?」

「…………えっ?」

「だから、何課だって聞いてんだよ。」

「…………。」

突然のその質問に、あたしはリビングにいる皆に渋い顔を送る。
それを見て、全力で『自分ではない。』と首を振る皆。

あたしはみんなにお願いしたのだ。
あたしが道明寺HDで働いていることは黙っていて欲しいと。
それなのに、彼は知っている。
この中の誰かがバラしたに違いない。

「…………。」
黙るあたしに、さらに追い討ちをかけてくる。

「人事課か?管理課か?」

するどい。かなりするどい。
どちらも同じ階にある。

「……いや、……あのぉ、」

「25階だろ?他に何課がある」

「えっ!!なんで?なんで知ってるの?」

思わずタメ口で大きな声が出た。
その声にリビングにいるメンバーも興味津々。

「はぁーーー。」

「…………。」

「おまえさー、マジで言ってんの?」

「……えーと、」

訳がわからず戸惑うあたしに、ため息を付きながら彼が言った。

「おまえさー、今まで会社で何回会ってると思ってんだよっ。
エレベーターで会ってるだろ俺たち。」



それを聞いて、…………わかった。
そうだ。あの人だ。
エレベーターで時々会うあの『訳ありイケメン』

まさかあの人が道明寺司だとは思わなかったし、今目の前にいるスーツ姿とは全く違うラフな服装のこの人が同一人物だなんて思いもしなかった。


「す、すみません。」
覚えてなかったことと、同じ会社で働いていることを誤魔化そうとしたダブルパンチにペコリと頭を下げるあたしに、

「それ、何作ってんだよ。」
と手元のトマトを見つめていう彼。





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 2015_08_23






あたしの職場は日本を代表する大財閥、その名も道明寺HD。
日本とNYを拠点に世界でその名を知られた大会社の日本支社、25階にこじんまりとオフィスがある。

オフィスには先輩栄養士が3人と、一番下っ端のあたしを合わせて全部で4人。
すべて女性で、気の許せる落ち着いた職場。
毎日の社食メニューと個人カウンセリングが主な仕事。


社食メニューのチェックを兼ねて、お昼はいつも社食のランチを食べることに決めているあたしは、今日もいつものように一時間社食で過ごし、料理の考案や社員さんのメニューに対する反応に聞き耳を立てていた。

その時、あたしの後ろに座る若い女性グループが話してる内容に思わず聞き入る。


「今日も見た~?専務のスーツ、あれ、絶対高いよね~。
自分で選んでるのかなぁ。シャツもネクタイもぴったり合ってて趣味いいわよね~。
専属のスタイリストでもついてるのかなぁ。」

「この間のパーティーの写真見た?」

「雑誌に載ってたやつ?」

「そうそう、女性の腰に腕を回してエスコートしてる姿、カッコいいぃー!
私もあんな風にされてみたいっ。」

「でも、……慣れてるって感じだよねぇ。」

「確かに。あんだけかっこ良かったら女に不自由しないでしょ。
まぁ、それでもいいから付き合いたいっ!」




いつもなら聞き流すその話も、昨日滋さんが言ってた『今度うちに来る人』だと思うと気になる。

へぇー、女子社員が噂するほどカッコいい人なのか。
滋さん全然そんなこと言ってなかったな。
でも、桜子が会いたいっていうぐらいだから相当か……。


そんなことを思いながら、席をたちいつものエレベーターに向かう。
お昼を過ぎたこの時間は、ほとんど乗る人もなく比較的空いている。
その上あたしが選ぶエレベーターは社食から一番遠くて、しかも各階の降りる場所がオフィスから遠い、いわゆる人気のないエレベーター。

なぜあたしがそのエレベーターに乗るかと言えば、
…………『あの人』に合わなくてすむから。
あの人がいるオフィスからは一番使いづらいこのエレベーター。
だから、あたしはここを選ぶ。





エレベーターの扉が静かに開き、乗り込もうとすると、長身の男性が壁に背中を付けて乗っていた。
今年になってから何度か見かけてる人。
この間も女性との喧嘩?別れ話?の場面に出くわしてしまった相手。

なんとなくペコリと頭を下げてエレベーターに乗り込むと、向こうもなんとなくだけど、小さく頭を下げたように見えた。




たった数十秒の出会い。
それが運命の出会い。







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 2015_08_22




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