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気のせいか…………。
いや、気のせいじゃねーよなっ。
完全に、俺は牧野に…………避けられている。


咄嗟に抱き締めたあの夜の日。
「慣れてるんですか?」牧野の問いに、
俺はなんて答えていいか分からず、
「明日、遅刻すんなよ。」そう言い残して、
牧野のマンションを出た。

失敗した。あいつ、完全に誤解してるよな。
なんであそこできちんと、
「んなわけあるかっ、女を抱きしめたのはおまえがはじめてだ。」
そう言わなかったのか…………。

前に二人で食事に行った時の会話を思い出す。
見た目で女を選ぶやつらを、牧野は悲しい目で見て言っていた。
『軽い気持ちで男とそういうことをしたくない。
するなら……大好きな人と。』

俺はおまえが嫌う軽い男として写ったか?
女なら誰でもいいと思ってる男に写ったか?





今日も朝のコーヒーは佐々木が持ってきた。
いつもなら、牧野の仕事なのにここ3日間、ほとんど俺のオフィスに顔をださねぇ。

廊下でたまに見かけるから、来てるのは間違いねぇのに、全く会えねぇ。

「佐々木、牧野は休みか?」
出社してるのは知ってるのに、思わず聞いちまう。

「いえ、来てますよ。
……呼んできますか?」

「…………いや、……いい。」

「プッ…………フフ……」
佐々木が突然笑いだす。

「なんだよっ。」

「副社長、牧野さんはたぶん超鈍感な女性です。
あーいう女性には、ストレートにいかないと。」

「あ?どーいうことだよ。」

「だから、好きなら押して押して押しまくれってことですよっ。」

「っ!!好きって…………」

「因みに、バレバレです。
気付いてないのは牧野さんだけですね。」
そう言って、にっこり笑って部屋を出ていく佐々木。

押して押して押しまくれ。
佐々木のアドバイスは的確かもしれねぇ。
それに、その戦略は俺が最も得意とするものだ。
でもまずは、逃げてる女を確保するとこからはじめるとするか。



今日は午後から重役たちを集めた会議がある。
出来ればその前にあいつと話がしたい。
内線でオフィスに呼び出すか…………、それとも、秘書室に乗り込むか…………。
どちらにしても、そこまでして、話す内容が
「俺は女に慣れてねーぞ!」っておかしくねーか?

そんなことを悶々と考えているうちに、午前中が過ぎ、会議まで後少し。
今日は無理か…………と思い始めたころ、ちょうどタイミングよく牧野が廊下を歩いてるのを見かけた。

体が自然に動く。
前を歩いている牧野に早歩きで近づくと、

「牧野。」と、声をかける。

「キャッ!副社長!」突然の俺の出現に驚くこいつ。

「ちょっとこっちに来い。」
俺は咄嗟にこのあと使う予定の会議室に入り込むと、

「なっ、なっ、なっ、なんですか!」
腕を掴まれて、強引に入れられた会議室の中。
牧野は扉のところで固まっている。

「おまえさー、色々誤解してねーか?」
俺を見上げる牧野の目が潤んでる。

「この間は確かに急に……その……抱きしめたりして悪かった。けど、」
目を潤ませ、呼吸も早い牧野。

「けど、……俺は誰にでもそういう事を……
おい、牧野?」
こいつ、いつもと何かちがくねーか?
ボーとしてるし、潤んだ目の中がすげー赤い。

俺は咄嗟に牧野の首もとに触れる。
「っ!!おまえ、熱あんじゃねーの?
すげー熱いぞ!」



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 2014_11_30





プッ!アハハハーー。
マジかよっ、ギャハハハー。
ひでーなっ、腹いてぇーー。

俺の前で笑い転げるお祭りコンビと不機嫌な顔の類。

ある日の昼下がり、得意のアポなしで押し掛けてきたこいつら3人。
コーヒーを置きに来た牧野に、類が絡みだしたのを見て、俺が邪魔に入る。

「司、なに?今、おれ牧野と話してんだけど…………。」

「あ?別に…………。
牧野、おまえ忙しいだろ?
もういいぞ。さがってろ。」

持ってきたお盆ごと俺がコーヒーを受け取って、足早に牧野を部屋から追い出した。
それを見てお祭りコンビが、
なんだなんだ?司くん?
といった目で俺を見る。

ソファに四人で座り込むと、正面の類が切り出した。

「司、まさか俺の忠告、忘れてないよねー?」

「あ?……あぁ…………。」

「あやしい。
牧野のこと、気になってないよねー?」

「あ?……いや、……まぁ、そのー、……」

俺と類のそのやり取りを交互に見てたお祭りコンビが、急にソファから体をのりだして、

「マジかよっ。司、ほんとか?
おまえらのストライクゾーンが俺らは全く理解できねぇーな。」
と言って、ソファに深く沈みこんだ。


「で?もしかして、牧野ともうなんかあった?」
類の問いに、

「…………部屋に行った。」俺が答えると、

「マジかよー」「マジかよー」
あきらと総二郎の大合唱。




あの日、あいつの部屋まで行って、強引に中に入った俺。
独り暮らしにしては、それなりにでけー部屋で、女らしい飾り付けに顔が緩む。

「そこに座ってて。」
ソファを指差して俺に言った後、棚から薬箱を取り出して、中から小さな小箱を持ってきた牧野。
俺のとなりに座ると、その箱から白い粒を3つ俺の手のひらにのせ、
「お水持ってきます。」と、キッチンに消えた。

薬を飲んだ後、隣に座る牧野が無言で俺を睨んでくる。

「なんだよっ。」

「もう遅いから、飲んだら帰って下さいよっ。」

「わかってる。」
そう言いながらも座り続ける俺に、牧野は急に立ち上がり、俺の腕を掴み強引に立ち上がらせる。
背中をドンドン押して、玄関まで俺を連れてくると、

「もう、送りませんからねっ。」
と、俺を見上げてそう言った。

その顔がメチャメチャ可愛くて、咄嗟に俺はこいつを…………抱き締めていた。

わかってる。
これはマジでやべーことだって。
セクハラで訴えられても文句が言えねぇレベルだってことも。
だからせめて、俺の想いが少しでも伝わるように、手に出来るだけの優しさを込めて、
牧野の髪を撫でた。

そしたら、俺の腕の中で、こいつは小さく呟いた。

「副社長……こういう事、慣れてるんですか?」





キャハハハハー。
すげーわ、それっ。
マジでウケるなっ、ギャハハハー。

お祭りコンビにだけは話さなきゃよかった。
後悔しても後の祭り。

「マジかよっ、この女嫌いで有名なチェリー司を目の前に、慣れてるんですか?って聞く女がいるとはなっ。
昭和の男女かよ、おまえらは。
普通ならそこで、速効ベッド行きだろーが。」
うるせー、総二郎。

「それにしても、司がそこまで行動に出るなんてすげーな。そんなに惚れたか?
恐るべし、牧野。」
うるせー、あきら。

俺はお祭りコンビの言葉は無視して、黙りコクってる類に視線をうつす。

「類、…………わりぃ。
おまえが好きだっつーことも知ってたのに、
抑えがきかなかった。
フェアーじゃねーよな。
そこは悪かった。
けど、俺も牧野が…………」

そこまで言った俺に、黙ってた類が口を尖らせて、
「ずるいよ司。ずるい。」といい出した。

「あ?」

「俺も何回も牧野のマンションまで送ってるのに、一回も部屋に入れてもらえてない……
男子禁制だって牧野言ってたのにさっ。」

その言葉に、すげー顔がにやけてくる。

「わりぃな類。」

「司、全然悪いと思ってないでしょ、その顔。」

「いや、わりぃ、わりぃ。」


そんな会話をしながら、俺は思う。
もしかして、期待してもいいのか?
部屋に入れてくれたのは、特別だからなのか?

でもよっ、完全にあいつは誤解してる。
俺がどんな女にも、あーいう事をしてるって。


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 2014_11_29





疲れた時にこいつの顔が見たいと思ったことも、二人で食事に行って帰りがたいと思ったことも、
今こうして一緒にいることが心地いいと思ってることも、
全部、俺がこいつを好きだと自覚しちまえば、すげー府に落ちる。

なんで、こんなどこにでもいる様な女なんだよっ、と自分でも思うがしょーがねぇ。
俺はこいつの笑った顔が見てぇし、睨まれても怒られても可愛いと思ってるからどーしょもねぇ。
そもそも、俺に対して睨んだり怒ったりしてくるのはこいつぐらいだ。

今だってすぐ隣にあるちっせーこいつの手を握りたい。
そして、自分の方に引き寄せて、体ごと抱き締めたい。
好きだって自覚しちまえば、俺だって男だから色々したいと思ってる。
でも、それをこいつに言ったら、確実に逃げられるんだろうな…………。

「副社長、ここで待っててもらえます?
あたし、薬とってきます。」

牧野のマンションまでたどり着いた俺ら。
前にも二人で食事した帰りに、ここまで送った同じ場所。
でも、今日はあの時とはちげぇ。
何も気付いてねぇこいつにはわりぃけど、俺は好きだと自覚して、おとなしくしてられるほど大人じゃねぇ。

「俺も部屋まで行く。」

「えっ!でも…………」

「なんだよっ。何か見られたくねーもんでもあるのか?」

「違いますっ。
っていうか、部屋の中まで入る気ですか!!」

「ああ。」当たり前だと言わんばかりに即答してやる。

「ダメです!」

「男でもいるのかよっ。」

「そんなの、いません!
時間も遅いし、……西田さんに怒られちゃう。」

「今すぐ薬が飲みてぇ。」

「っ!!
ほんとっ、信じらんない、この人はっ。
もしも、万が一変なことしたら、今度はセクハラで訴えますよっ。」

怒ってる牧野を見ても顔が緩む。
なに笑ってんですかって、俺を見上げるこいつが可愛くて、思わず手が出そうになるのを、
今は必死に押さえてる。





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ちょっと今回のお話、短いです。
区切りのいいところできりましたので、今日中にもう1話アップしまーす。

 2014_11_29





マンションまでの距離は歩いて10分。
いや、俺の歩く速さなら、もっとちけーかもしれねぇ。
けど、今日は自然と歩くスピードがゆっくりだ。
なぜなら、隣に牧野がいるから。

別に何を話すわけでもなく、夜のオフィス街をゆっくり歩く俺ら。
時々、俺が牧野の顔に視線を向けると、牧野も俺の方を見上げる。
そして、ん?という顔をするが、俺は黙って首をふる。

そんなことをしているうちに、もうそこにマンションが見えてきた。

「副社長、明日二日酔いになりませんか?」

「ああ。たぶんなる。すげーなる。
誰かさんのせいだな。」

「ちょっ!副社長が勝手に飲んだんですよ。
ワインはっ。
でも、ありがとうございます。
あたし、ワイン飲めないから…………。
うちにすごくよく効き二日酔いの薬あったのになぁ。持ってくればよかった。」

そして、マンションの前。
なんとなく自然と向き合う俺ら。

「じゃあ、お疲れ様でした。また明日。」
そう言って、牧野は背を向けて歩きだす。

俺の視線の先で、だいぶ牧野の体が小さくなってきた頃、俺は堪らず走っていた。
久しぶりの全速力。

後ろから聞こえてくる足音に、ビクッと体を揺らして振り向いた牧野が、
「副社長!!」
と、目をでかくしておどろいている。

「はぁーはぁー…………。」

「…………どうしたんですか?」

「そこまで…………明るい道まで送ってく。」

「えっ!いいですって。」

「うるせー。あり得ねぇだろっ。
女に、しかも年下に送ってもらう男なんてどこにいんだよっ。」

「だって、上司ですから。」

「だから、それを言うならクビにするぞ。」

「っ!パワハラですね。」
そう言って、にやっと笑う牧野の肩をつかみ、こいつのマンションの方向に体を向けさせ、
「行くぞ。」と言って俺は先に歩き出した。



俺のマンションからこいつのマンションまでは歩いて5分。
あっという間だ。すぐについちまう。
今度は牧野のマンションの前で俺が言う。

「じゃあな。明日遅刻すんなよっ。」

黙って見つめる牧野に背を向けて歩きだす。
すると、今度は牧野が俺の横に並び、一緒に歩き出した。

「なんだよっ。」

「やっぱり、西田さんの命令は絶対ですから、あたしが送ります。」

「プッ……俺が送った意味ねーじゃんかっ。」

「いいから、行きますよっ。」

そう言って、今度は牧野が俺の腕をつかみマンションの方向へ引っ張っていく。

なにやってんだよ、俺たちは。
そう思いながらも、この空間が気持ちいい。
こんな風に女と二人で一緒にいることが、苦痛じゃねーこともはじめてだったし、
むしろ、俺の方が一緒にいてぇと思ってるなんて、考えてらんねぇ。

夜風にあたりながら、あっという間に俺のマンションの前。
さっきも見た同じ光景。

「じゃあ、おやすみなさい。」
またペコリと頭を下げる牧野だが、
さっきと違うのは、牧野が背を向ける前に、俺がこいつの手を掴んでいたこと。

「すげー効く二日酔いの薬、あるんだろ?
それ取りにおまえのマンションまで送ってく。」

その俺の言葉に
「……はいっ!」
と、笑った牧野。




俺はその笑顔を見て、認めざる得ないと思った。

俺はこいつが…………好きだ。





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 2014_11_28





「おまえの肩かせよっ。」

「あっ、はい!」

慌てて俺のそばまで階段を下りてくる牧野に、俺は躊躇なく腕を伸ばして肩にもたれかかった。

「副社長、すいません。ワインで酔っちゃいました?」俺を見上げてくる牧野。

「少しなっ。おまえ、ちっせー。」
牧野を見下ろす俺。

俺らの顔の距離は、ほんの少し。
例えば、俺がもう少しかがめば…………。
例えば、牧野がもう少し背伸びすれば…………。
キスができる……そんな距離。

「副社長、大丈夫ですか?」
すげードキドキしてる俺とは裏腹に、牧野はなんとも思ってねぇ様子。
このドキドキは酔ってるからなのか、それとも…………。



トイレの前まで来ると、
「あたしも、行ってきます。」と、女子トイレに消える牧野。
俺も用を済ませてトイレを出るが、そこには牧野はいねぇ。

俺はそのまま店のレジまで向かい、俺らの会計を済ませることにした。
ちょうどおつりを財布にしまっているとき、

「ちょっ!副社長、何してるんですか!
もしかしてもう払っちゃいました?
今日はみんなで割り勘ですからっ。」

「あ?なんだよワリカンって。」

「ほんと、なんにも知らないんだから、このひとはっ。割り勘っていうのは、みんなで金額を割って、同じ額を支払うってことです。」

「めんどくせーなっ。」
そう言って、俺は階段脇のスペースに移動する。

「もうっ!だからって副社長が払うことないですからっ。無理矢理誘ったのはあたしたちなんだし……。」

「別に無理矢理なんて思ってねぇよっ。
それに…………楽しかったしよっ。」

俺がそう言ったら、牧野が急に黙りこんだ。

「おい。」

「……副社長、ほんといつも色々分かりにくいです。
今日、楽しかったんですか?」

「…………ああ。」

「だって!不機嫌そうな顔してましたよっ。
早く帰りたいなぁーって目吊り上げて。
眉間に皺寄せて、不細工になってましたから。
そのクルクル頭がさらにグルッグルになるくらい…………」

「おまえ、それ以上言ったら、クビにするぞ。」

「でたっ、パワハラ!
会社訴えますよっ。」

「ああ、訴えろ。そんなもん、俺が握り潰してやる。」

キャハハハハー。
階段下でじゃれあう俺ら。
さっきまでの頭の重さも、体のだるさも感じねぇ。
ただ、目の前の牧野が笑っていればそれでいい。
不思議な感覚。




「遅いと思ったら、こんな所で何してるんですかー。」佐々木の声がして階段の上を見れば、
帰る用意をした西田と佐々木と桜井の3人。
桜井に至っては、ほとんど眠ってやがる。

「あっ、もう帰りますか?
副社長が支払い済ませちゃったんですっ。」
牧野が口を尖らせながらそう言うと、西田が、

「副社長、今日は割り勘です。」

「おまえ、割り勘の意味知ってるのかよ。」

「はい。知らないのは副社長ぐらいだと思います。」

しれっと言い返しやがって、隣の牧野がプッと吹き出している。

「とにかくっ、今日は俺の奢りだ。
ガタガタうるせーこと言うな。
こんなせこい金額出したくらいで、文句言うな。」
そう言って、店の外に出ると、
西田に支えられている桜井以外のメンバーが、律儀に「ごちそう様でした。」と頭を下げてきた。

「じゃあな。帰るぞ。」
俺はやつらに背を向けて、片手をあげてそう言った、次の瞬間、西田が

「副社長、もう遅いので何かあったら困ります。歩いて帰られるのならば、送っていきます。牧野さんが。」

その言葉に、えっ?という表情の牧野だが、上司の命令は絶対だ。
「あ、はい。マンションまで送らせて頂きます。」そう言って、俺に付いてくる。

「いらねーよっ。ちけーから大丈夫だ。
子供じゃねーんだし。」

「いえ、ダメです。
牧野さん、お願いします。」
再度、西田からの命令がくだる。


こういう時の西田はめんどくせぇ。
絶対引き下がらねーし、何を考えてんのかわからねぇ。

俺は無言で了承し、牧野も「お疲れ様でした。」
と、他の3人にペコリと頭を下げて、俺のあとに付いてきた。



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 2014_11_27






桜井から牧野に叩き付けられたワイン対決。
一杯目が二人の目の前に出される。

桜井はすでにビール2杯と赤ワイン1杯を飲んでいるはずなのに、全然顔色も変えねぇでグラスを進めていく。

牧野はというと、グラスを口に付けてる割には、中身が全然減ってねぇし。
このままいくと、牧野の負けは確実だ。
そもそも、こいつは戦う気がねえのが問題だけどよっ。

ワイングラス片手に桜井は饒舌だが、内容は支離滅裂だ。
「副社長、あんたがもう少し早く産まれてくれてたら、あたしと恋に落ちたのにっ。」

「落ちねぇよっ!」

「なんでよっ、わかんないでしょ。」

「いや、確実に落ちねぇ。」

「でも、お金があってイケメンの男にはろくな奴がいないのよねー。ねっ、西田さん!」

「はい。一理あります。」

「まっきー、あんたも若いんだから、気を付けなさいよっ。」

「はい。あたしは大丈夫です。」

ろくなアドバイスじゃねーし、即答する牧野も牧野だ。


そんな会話をしているうちに、桜井の携帯が鳴り出した。音に反応して桜井が鞄の中をガサガサ探している。
その隙に、俺は全然減ってねぇ牧野のワイングラスを一気飲みする。

目を丸くして驚く牧野と、笑いをこらえる佐々木を無視して、俺は干からびたイカを口にした。

携帯のメールを確認したのか、桜井がテーブルに向き直ると、
「ちょっと!まっきー、いつの間に1杯目飲んだのよー。
2杯目、佐々木、2杯目頼んでーっ。」
そう言って、自分のグラスを一気に空けやがる。

2杯目のワインが二人の目の前に置かれた。
だいぶ目が座ってきてる桜井と、ほとんど酔ってねぇ牧野。

西田はそれを横目に、一人ウイスキーを飲んでいる。いつの間に注文したんだよ、おまえはっ。

「佐々木くんはさー、どこで奥さんと知り合ったの?」
今度は佐々木に絡みだす桜井。

「僕の一目惚れです。」

「まーじー!きもーいっ!キャハハハ」
完全なる酔っぱらい。

「ほんとですか、佐々木さん。どこでですか?」
牧野も興味津々だ。

「図書館で働いてた奥さんに僕が一目惚れして、猛アタックしました。
付き合うまでに2年半ですよ、2年半!」

「へぇーすごい、佐々木さん!」

「やるじゃん、佐々木!
やっぱり、男の方が想いが強いと上手くいくのよ。一人の女を大事にしてこそ、男でしょ!
まっきー、飲みなっ!」

牧野に目線を合わせながら、自分のグラスを半分以上一気にあおる桜井。
そして、急におとなしくなったかと思うと、

「あんな男、どーして好きになっちゃったんだろう…………。」
そう呟いてテーブルに突っ伏した。

俺はその隙に、また牧野のグラスを一気に空ける。

「もう忘れてやるっ。許せないんだからっ。」

「葉子さん、大丈夫ですか?」

牧野が心配して声をかける。
そろそろ限界か?
だいぶ飲んでるだろ、こいつは。

そう思ったとき、机から顔をあげてニコッと笑った桜井は、
「まっきー、あんたはいい子だ!
今日はとことん、飲もう!
付き合いなっ、佐々木、3杯目頼んでーっ。」


こいつは相当やべー女かもしれねぇ。
実質、俺と桜井のワイン対決になってるが、終わりが見えねぇ。
3杯目が牧野と桜井の前に置かれる。

その時、今まで黙ってウイスキーを飲んでいた西田が動いた。
「桜井さん、ここからは私がワインのお相手をしますので、牧野さんに席を譲って、私の隣にいらしてください。」
いきなりの助け船。

その西田の言葉に、はしゃぐ桜井と笑い転げる佐々木。そして、追い出されるように俺のとなりに転がり込んでくる牧野。

普段はほとんど酔わねぇ俺も、飲み慣れない安いワインを2杯も一気飲みしたせいか、少し悪酔いしたらしい。
せっかく牧野が隣に来たっつーのに、頭が重くて体がだりぃ。

「トイレに行ってくる。」

一階にあるトイレをめざして階段を下りる。
と、その時、

「副社長、大丈夫ですか?」
と、牧野が階段の上から声をかけてきた。

階段を半分ほど下りていた俺は、振り向いて牧野の顔を黙って見つめていると、
「副社長……?」と、心配そうな声が響く。

俺は、その声を聞いて、



誰のせいで悪酔いしたと思ってんだよ。
まずいワインを2杯も飲んだんだぞ。
だから……おまえが責任とれよ。




そう、心の中で呟きながら、
心配そうに俺を見つめる牧野に、





「酔っ払った。おまえの肩かせよっ。」
そう言って、手を差し出していた。




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 2014_11_27





「おはようございます。」

オフィスに入る前、廊下で出くわした俺と牧野。

「おう、昨日は悪かったな。」

「いえ、風邪ひきませんでしたか?」

「ああ。」

そう言って、オフィスに入ろうとする俺に、突然
「副社長、あのぉー…………、
今日の夜、空いてますか?」
そう聞いてくる牧野。

ん?どういう意味だ?仕事のアポか?
それとも…………プライベートか?

「西田にスケジュール確認してみねーと……」

「西田さんには確認済みです。
8時には仕事終わりそうですが、そのあと何かあります?」

「別にねーけど?」

「じゃあ、ごはん食べに行きましょ!」





んだよっ。そーいうことかよっ。
紛らわしいんだよっ。おまえの言い方はっ。
期待したじゃねーか。
!!!何にだよっ。

一人突っ込みを入れながら、目の前の光景にしばし固まる俺。

例の居酒屋に8時半に集合と言われた俺は、軽く着替えて店に向かった。
そして来てみれば、俺に手をふって答える秘書軍団。
今日は西田までいるじゃねーかよっ。

「副社長!遅い!5分遅刻でーす。」
桜井のハイテンション。

「どーいうことだ、牧野!」

「あっ、えーと、今日は佐々木さんの出産を祝う会と、佐々木さんから副社長への感謝の意を込めた会、あっそれと、あたしたち秘書3人の歓迎会をまとめた…………飲み会です!」

まぁ、要するに、色んな理由をくっ付けて呼び出された訳だな俺は。

西田の顔をチラッと見ると、
「たまには、息抜きも必要かと。」
しれっと言いやがった。

俺が揃って5人。
例の2階の大部屋だ。
俺のとなりには佐々木と桜井。
そして正面に西田と牧野。

まだ一杯目だっつーのに、ハイテンションの桜井と、俺に涙ぐみながら感謝の言葉を言い続ける佐々木。

「わかった、わかったから、おまえら少し落ち着けっ!」
年上のやつらに俺が声を張り上げるが、全然聞いちゃいねぇ。

「副社長、私服だとますますカッコイイですね。ほんとモデルみたい!」
肩や腕にベタベタ触る桜井。

「やめろ、おまえっ。」

「でも、あたしはどちらかと言うと、西田さんの方が好みかなー。ねっ、西田さん。」

「恐縮です。」
聞き流す西田。その横でプッと吹き出す牧野。

「おい、それなら、おまえ西田の隣に行けっ。
牧野と席変われ。」

「ダメですっ!まっきーには譲りません!」

「西田の方がいいんじゃねーのかよ。」

「そうですけどっ…………」
そう言って、俯く桜井は、何を思ったのかガバッと顔をあげて牧野に指を突き付けながら、

「じゃあ、まっきー!あたしと勝負しなっ!
あたしとワインの飲み比べで、あたしより多く飲めたら席譲ってあげるっ!」
突然の宣戦布告。

「無理ですムリムリ!あたし、ワインなんてほとんど飲めないし。
それに、そもそもそこの席に座らなくても結構ですから。」

「へぇー、まっきー。あんた副社長の隣に座れなくてもいいんだぁー。」

「いいですよー。あたし、西田さん好きですから、ここで大丈夫でーす。」
そう言って、ニコッと西田に微笑む牧野を見て、
俺はでけー声で叫んでいた。

「牧野!桜井と勝負しろっ!」


隣の佐々木が盛大にビールを吹き出すが、そんなの構っちゃいねえ。

「勝った方が、帰るまで俺のとなりに座れっ。
いいな?」
牧野の目を見て言う俺に、隣の桜井が、

「ラジャー」と嬉しそうに叫んだ。

当の牧野は、
「飲めないって言ってんのにっ。
なんなのよ、あんたはっ。
横暴…………意地悪…………。」
そう言って、俺を睨んでくるが聞こえねぇふりを押し通す。

それを横で黙って見てた佐々木も、
「鈍感女を相手だと、あんたも大変だねー。
まぁ、どっちもどっちだけどね。」
と、俺の肩をたたく。



どーでもいいけどよっ、
おまえら酔ってるからって、
俺の事を、あんた呼ばわり
するんじゃねぇ!

俺は心の中で、そう叫んだ。




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 2014_11_26





失敗した…………。


俺は今日の会食場所である老舗鮨屋の個室の扉を開いた瞬間、そう思った。

先に来ていた会談相手のハゲおやじと、その隣に座る娘だろう女。

「ご無沙汰しております。道明寺副社長。」

「どうもお待たせしました。」

「今日は、私の娘もご一緒して構いませんか?
どうしても道明寺副社長とお会いしたいってきかなくて…………。」

「やだぁ、パパ~。」
赤くなって俯く女。

俺は後ろにいる西田に合図を送り、
『今日は早めに終わらせるぞ』と、目で訴える。
西田も小さくコクリと頷くのが見えた。

まぁ、こういう女は、慣れている。
俺の周りにはどうしてこういう女しかいねーんだよ。
美容院で念入りに整えた髪と、そんなんで顔が洗えるのかよっと突っ込みを入れたくなるほどの指先。
ブランドものの服と靴。鞄は最新モデル。

お祭りコンビは
「そんな女でも付き合ってみろよっ。
意外と中身はすげーいい女かも知れねーぞ。」
そう言うが、
事前に断りもなく、親の会談場所にのこのこ付いてくる時点で、もう俺からすればアウトだ。

二時間の会食予定も早々に切り上げて席をたつ。
「あのぉー、このあと少しお時間はございますか?」
猫なで声で女が聞いてくるが、そこは西田の出番だ。

「申し訳ありません。
スケジュールがつまっておりますので。」
俺は女に目も合わせず退席する。
印象が悪くたって構っちゃいねえ。
それぐらいの取引先だっていうことだ。

外に待たせてある車に乗り込むと、イラついてる俺に、
「このままご自宅に帰られますか?」
西田が聞くが、少し考えて俺は答えた。
「社に戻る」




オフィスに着いて、皮のチェアに深く腰を沈める。
隣で西田が書類の整理をしているとき、
コンコンと音がして、コーヒーを手に牧野がオフィスに入ってきた。

小さく「お疲れ様でした。」と呟き、俺のデスクにコーヒーを置いて下がろうとする。
西田も牧野と一緒に部屋を出ようと、二人で扉まで向かうが、俺の一言に二人とも振り向いた。

「牧野、おまえだけ残れ。」

「……はい。」

牧野は西田にチラッと視線を送るが、西田は小さく頷くだけで、
「私は失礼します。」と出ていった。

緊張した顔の牧野が、俺のデスクにトボトボと近づいてくる。
「あのぉー、あたし………、何かしましたか?」
不安げに覗きこむ牧野に、

「ちげーよっ。…………そこに座れ。」
そう言って、ソファを指差す俺。
黙ってゆっくりとソファに浅く腰掛けた牧野は、さらに不安そうな顔で俺を見つめてくる。

「牧野、何でもいいから、話せ。」

「はい?」

「俺はすげー疲れてんだ。
だから、何でもいいから、くだらねぇ事話せ。」

「なんですかそれ。」

「おまえのいつものくだらねぇ話聞いてると、何でか知らねぇけど、難しい事が頭から消えてくんだよっ。だから話せよ。」

「ちょっと!副社長、それってすごい失礼なこと言ってますけどっ!
あたしの話がいつもくだらないみたいな……。」

「プッ……わりぃ。でも、くだらなくはねぇけど、どうでもいい話が多いだろ?プッ……」

笑う俺に、ポカンとした表情の牧野が、
「また笑った……」と、呟いた。


「わかりました。くだらない話ですねっ。
んー、何がいいだろう……。」

「貧乏家族の話でもしろっ。」

「あー、それなら得意です。
副社長の知らない世界ですもんねっ!
うちの父なんて、昔は全然働かない人で……」



そこからどれぐらいだろう…………。
こいつの家の極貧生活や大学に通う弟の話。
将来お金持ちと結婚させるために、英徳に入れられたこと。
高校、大学と英徳に行ったけど、全く馴染めなかったこと。
勉強ばっかりしてたから、成績は良かったけど、金持ちジュニアには全然興味が持てなかったこと。
道明寺HDには、ダメもとで試験を受けたら受かっちゃったこと。


そのあたりまで、聞いていた記憶はあるが、そのあと俺は、…………眠っちまったらしい。



西田に声をかけられて、気付いた時には牧野の姿はなく、チェアに座る俺の膝には、牧野の私物だろうキャラクターものの膝掛けがかけられていた。

そして、デスクには

『眠ってしまったようなのでお先に帰ります。
1時間後に西田さんに声をかけてもらいますので、それまでゆっくりおやすみ下さい。牧野 』


そのメモ紙を小さく折りたたんで、胸ポケットにしまう俺を見て、西田が微笑んだ。





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 2014_11_26





あたしと葉子さんは今、病院に来ている。
3日前に、佐々木さんのところに赤ちゃんが産まれたので、今日仕事が休みだったあたしたちは二人で会いに来たのだ。

駅前で待ち合わせた葉子さんと、近くの人気のお菓子やさんでゼリーの詰め合わせを買い、歩いてやってきた。

「まっきー、あんた私服の方が全然いいわ。
いい加減、あのリクルートスーツはどうにかしなさいよ。」

そういう葉子さんは、私服も相変わらずだ。
ミニワンピースもラメでテカテカしていて、私生活もサバらしい。

そう、4ヶ月前に同僚として知り合ったあたしたちは、すっかり仲良くなって、今では、
『まっきー』『葉子さん』『佐々木くん』の仲だ。
あたしは年上の佐々木さんを、さん付けだが、なぜか葉子さんは、くんづけだけど…………。


佐々木さんに教えてもらった産婦人科病棟で、病室を捜すが、名前が見つからない。
通りかかった看護師に聞くと、
「佐々木さんなら、上の階の個室に移動になりました。」と。

上の階?葉子さんと首を傾げながら階段を上がると、そこは個室だけが存在する、いわゆるVIP病棟らしい。

ナースに案内されたのは、一番奥の一番大きな個室。
コンコン。
「佐々木さん?」


病室の扉を開いたあたしたちは………固まった。

そこは高級なソファや家具、大画面のテレビがあり、病室とは思えない空間。
そこには、たくさんの花とフルーツ、そしてベビー用品で埋め尽くされていた。

「佐々木さん?」

「佐々木くん?あんた、どっかのお坊っちゃんだったの?」

あたしたちの問いに、佐々木さんは

「違います!!
あのぉー、これ、ぜんぶ副社長のおかげなんです。」

佐々木さんが言うには、赤ちゃんが産まれたあの日、副社長はそれを知ってすぐに、奥さんと赤ちゃんを個室に移した。
そして、たくさんの花とフルーツ、世界中から取り寄せたベビー服や、おもちゃが毎日のように贈られてくるらしい。

そして、最大のプレゼントは佐々木さんも一緒に過ごせるように、奥さんのベッドの横に、同じ大きなベッドを運び入れ、退院するまでの1週間、佐々木さんにお休みを与えたこと。

「ほんと、副社長はすごい人です。」
涙を浮かべて奥さんと見つめあう佐々木さん。

「やるじゃん。あの坊っちゃん。」
葉子さんもにやついてる。

「ほんと、分かりにくい人っ。」
あたしもそう言ったけど、
あの一緒に食事をした日に見た、副社長の笑顔がなぜだか頭から離れなかった。









おまけでした。
今日の野獣プリンス10が、少し短かったですよね。みなさん、鋭いっ!
今日は短いですね…………と、たくさんコメント頂きましたが、そうなんです。
私もわかってはいたんですが、どうしても司の
「上司命令だ」で、終わらせたかったので~!

そして、この病院話も書きたかったので、おまけにしてみました。
読んで頂けたらうれしいでーす。
いや、絶対読んでよー!!



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 2014_11_25





佐々木から牧野をひっぺがえして、俺の後ろに隠すと、急に現れた俺に
「副社長!!」
でけー声で佐々木が叫ぶ。

「おまえら、廊下で何騒いでんだよっ。」

「すいませんっ。」
ガバッと頭を下げる佐々木の横で、

「副社長、佐々木くんのところに赤ちゃんが産まれたんです!」
そう言って、桜井が両手をあげて佐々木にハイタッチを求めると、佐々木も嬉しそうにパーンと音をたてて桜井とハイタッチをする。

それを見てた牧野が俺の後ろから顔をピョコンと出して、
「女の子です。女の子っ!
ねっ、佐々木さん!」
そう言って、こいつも両手をあげて佐々木にハイタッチを求めるが、

「おまえはするなっ。」
俺はそう言って、牧野の両手を下げさせた。

「なんでですかー!」
口を尖らす牧野を横目に、

「事情は分かった。
けど、声がでけーんだよっ。まったく。」

「ほんと、すいませんっ。
興奮してしまって…………。仕事に戻ります。」

それを聞いてオフィスに戻る俺の後ろで、3人はまだ立ち止まってヒソヒソやっている。
だから、おまえは…………佐々木との距離がちけーんだよ。離れろっ。

「牧野!!」

「はっ、はい!」

「コーヒーいれろ!」

「…………はい。」





5分後、俺のデスクにコーヒーを持ってきた牧野。

「あいつ、結婚してたのかよ?」

「え?佐々木さんですか?」

「ああ。」

「そうみたいです。あたしも最近、奥さんが臨月だって聞いて。」

「リンゲツ?なんだよそれ。」

「臨月、知りません?いつ赤ちゃんが産まれてもいい時期のことですよ。」

「ふーん。」

「佐々木さん、すごい赤ちゃんが産まれるの待ち遠しくて、あたしにお腹の中にいる赤ちゃんの画像も見せてくれたりして。」

「産まれてもいねーのに、どうやって見んだよっ。」

「…………副社長、何も知らないんですね。」
呆れ顔のこいつ。

「あ?なんだよっ。」

「今の時代、お腹の中にいる赤ちゃんも3D画像で見れるんですよ。
しかも、それを携帯に送ってくれるから、パパもそれを持ち歩くのが流行りです。」

「…………だからかよ、佐々木の携帯をおまえがみてたのは。」

「あー、あたしも何回も見せてもらいました。
それを見てたぶん女の子だって佐々木さんが言うから、あたしベビーソックスまでプレゼントしちゃったんです。」
そう言って、嬉しそうに話す牧野。

「あーー、そういうことかよっ。
はぁー、そうかそうか。だからかよっ。
そうか、そうだよなー。へぇー。」
急に上機嫌になった俺を見て、

「なんですか?副社長、気持ち悪い……。」
そう呟いて部屋を出ていこうとする牧野に、


「牧野!
佐々木の前で笑うな。
ハイタッチも禁止だ。」

そう言う俺に、でけー目をさらにでかくして、
「なんですかっ、急に!!」
牧野は睨んできやがるから、


「上司命令だ。」

一言でかたづけた。



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