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『手加減出来そうにねぇ。』

そうは言ったが、俺だってわかってる。
こんなところでこれ以上するのは無理だし、こいつを怖がらせる様なことはしたくねえ。

なんとかかき集めた理性で、この熱情を押さえ込むが、それなのにこの鈍感女は俺の努力を粉々に打ち砕いてくる。

俺の背中に手を回し、
「道明寺、あったかーい」
って、ぎゅっと抱きついてくる。

再び密着する俺たちの体。
ほせーのに、なんでこんなに柔らかいんだよっ。

「おまえなぁ…………。
せっかく止めてやったのに、煽るな。
……お前が悪い…」
そう言ってつくしに再び襲いかかる俺。

さっきまでの様な手加減はしてやるつもりはねえ。
つくしの背を壁に押し付け、俺の片足をこいつの足の間に滑り込ませる。

俺のワイシャツを握るつくしの手に、力が入るのを感じたが、角度を変えながら更に激しく攻め立てると、つくしから小さな声が漏れ出す。
その声に煽られて先に進もうとした、そのとき、

PiPiPi……PiPiPi

俺の携帯がなりだした。
もちろん無視。それどころか、俺はつくしの背中に手を回し、撫で上げる。
すると、一度切れた電話が再びなりだす。

PiPiPi……PiPiPi

完全に無視を決め込んだ俺は、つくしの上着のボタンに手をかけ、一つ一つ外していくが、
つくしがその手をとめた。

「道明寺、電話」

「ほっとけっ」

「でも、急用かも……」

「俺の方が忙しい」

その間もなかなか鳴り止まない電話に、つくしの目が出ろって言っている。

「はぁー、わかったよ」

「もしもし。ああ。……あぁ、もう見つかった。……捜索は打ちきりだ。……なんでだよっ、……わかった、今行くよ。」
電話を切った俺に

「あんた、もしかして……警察も動かしたんじゃないでしょーねーっ!」

「あ?あたりめーだろ。お前が電話に出ねぇから、警視総監に……」

「バカ!バカバカ!」
そんなことぐらいで、ほんと信じらんないって、
俺のシャツをぐいぐいひっぱりやがるちっせー手を、がっちりホールドして耳元で
「すぐ戻る。部屋で待ってろ。」
って言ってやると、

当然顔を赤らめて「うん。」って答えが帰ってくると思ってたが、こいつは

「あっ!あっっ、道明寺!今何時?」
と、暴れだす。

「あ?8時半。」

「あーよかったっ!急げば間に合う。
道明寺、あたしこれから大阪なの!
最終に乗らなきゃいけないから、ゆっくりしてられない!ごめん!お疲れ!!」

まるで仕事おわりのOLの様な言葉を置いて、去ろうとするこいつ。
今までしてた濃厚で甘いキスの余韻はどーしたんだよっ。
俺の少し反応しちまってる下半身はどうしてくれんだよっ。

俺は深いため息をつきながら、あいつの後を追った。


最終の新幹線に乗ると言うつくしに、説明を求めるが、「時間がない、間に合わない」って騒ぐので、荷物を持たせ強引に邸の車に押し込む。

駅までの道のり、つくしから話を聞くと、
今日付けで道明寺財閥の顧問弁護士をやめ、更に今まで抱えていた仕事も他の者に引き継いだらしい。

元々、離婚が正式に決まれば、家族の住む田舎に帰るつもりだったが、大阪に住む世話になった先輩弁護士から、「地域住民を対象にした無料相談会をやっているが、人手が足りないから少しの間手伝って欲しい」と言われてOKしたらしい。


その話を聞き終えると、俺はどーしようもなく腹が立った。
「おまえは……なにも言わずに俺の前から消えるつもりだったのかよっ!
勝手に何でも一人で決めやがって!」

「ごめん。」

「おまえはそれでほんとーによかったのかよっ。」
これが、一番聞きたかった事かもしれねえ。

「…………よくない。よくないよっ!
私はっ、あんたと離れたくない。
…あんたが好き!すごく好き!
側にいたいから…………んっ……」

最後まで言わせてやる余裕がねぇーほど
嬉しかった。
つくしを抱き寄せて唇を奪う。



駅まであと少し。
つくしの唇が触れるか触れないかの距離で言ってやる。
「はやく戻ってこいよ。もうどこにも行くな。」




もう離れるなんて耐えらんねぇから。






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Author:司一筋
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