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あーー!今日はどうしてもお話しをアップできそうにありません。
今もまだ仕事中でして……。
頭の中は司でいっぱいなんですが!

今日、何度も来ていただいているかたごめんなさい。明日こそアップしますのでー。
仕事、やっつけちゃいますからお待ちを~。

司一筋



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 2014_10_31



昨日の、バカな男15にたくさんのコメント、拍手ありがとうございました。

今朝、起きてみると皆さんからの多数のコメントにびっくりしました。

そして、皆さん興奮しすぎです!
そんなにこの二人にヤキモキしてくれてたんだなぁと嬉しいかぎりです。

バカな男、あと2、3話ぐらいで完結予定です。
こうしてお話しを書くのは初めてのことなのですが、とても楽しくて毎日激しく妄想しています(笑)

こんなの書いて~など、リクエストありましたら送ってください。もうすでに送って頂きました方、ありがとうございます。早いですね、仕事が!

今日は司視点に戻し、少しラブラブさせよーかなっ!

ではでは。




いつもポチっとありがとうございます。






 2014_10_31



西田さんに再び連れてこられた場所は、
ホテルメープル。

西田さんに促され、車をおりると
「私はここで失礼致します。
バーでお待ちですので、煮るなり、焼くなり、
牧野様のお好きなようにして下さい。」

言われた意味がすぐにピンとこないが、そう言うだけ言って、西田さんは帰ってしまった。
残されたあたしは、とりあえずバーに行くしかない。
バーでお待ち?誰が?……首を傾けながらエレベーターに乗り込んだ。

バーに着くと、西門さんが入り口に立っているのが見えた。

「西門さん!」

「おう!牧野、どーした?」あたしの出現に驚く西門さん。

「いや、あのー……西田さんが……」

「あーー。そういうことか。ハハハ。
わかった。そういうことなら、おまえに任せるわ。」

「あのぉ、全然話が読めないんですけど。」
そんなあたしに西門さんは、

「牧野、ちょっとこっちに来い。」

そう言って、西門さんは指をチョイチョイと奥の個室へと向ける。

「……?」
訳がわからないあたしは、西門さんについてその部屋に向かうと、初めて入るその個室の中には、
長いコの字型のソファに寝転がる道明寺の姿。

「西門さん?」

「こいつ、珍しくすげー飲んで、おちた。
西田に迎えに来るよう頼んだんだけど、おまえに託したらしいな、
…………牧野、おまえ司になんかしたのか?」

「えっ?何も…………してないはず?」

「なんだよ、その答えは。
司がこんなになるのは、おまえの事しかねえと思うんだけどなぁ。」

思い当たることが多すぎて、あたしはまともに西門さんの方を見れない。

「牧野…………どーする?司」


あたしは目の前の道明寺を見つめる。

どーするって…………。

その時、西田さんの言葉を思い出す。

煮るなり、焼くなり、…………

「西門さん。あたし、……食うことにする。」

「はぁ?」

「へへっ。いいの、いいの。こっちの話。
……道明寺の事はあたし任せて。」

そう言って笑うあたしに西門さんは、
「これ以上、いじめんなよっ。」
と言って手をヒラヒラさせ帰っていった。






西門さんが帰ったあと、あたしはゆっくりと道明寺に近づいた。
酔って寝てしまったのだろう、あたしが近づいても起きる気配はない。

あたしは道明寺が寝ているソファの横に膝をついて、眠っている道明寺をまじまじと見つめた。


ほんと綺麗な顔だよね。肌もツヤツヤだし、羨ましい。
いつもより呼吸が速いね。酔ってるからかな。
少し痩せた?ごはんちゃんと食べてる?
どうして言ってくれなかったの?
仕事のこと。あんたの口から聞きたかったな。
香水ありがとね。すごく気に入ってるの。
…………ねぇ、道明寺、
あたしのこと……本当に……


「なに泣いてんだよ。」

えっ?その声にハッとして道明寺を見ると、いつのまにか目を覚ましてこちらを見ている。

「なんで泣いてんだよ。
泣きてぇのは俺だぞ?」
すごく優しい声で言う道明寺。

その言葉で、あたしは自分が泣いていることに気付いた。
慌てて、手で涙をぬぐい下を見る。


「泣き顔もかわいいな。」

「っ!……バカ。」

「怒った顔もかわいい。」

「酔っぱらい。」

「口がわりーのもかわいい。」

「バッ…………うっ。」

ソファに横になったままの道明寺と、その横で床に膝をついたままのあたしの目線はちょうど同じ高さ。
その距離はすごく近くて、今にも重なりそうなのに、あたしは臆病で近づけない。

でも、このままじゃ道明寺がNYにいた頃の自分と何も変わらない。
だから、あたしは勇気を出して、
今まで聞きたくても聞けなかった質問をしてみた。



「道明寺…………あたしのこと好き?」

「すげー好き。」

「どこが好き?」

「全部。」

「あい……してる?」

「ああ。愛してる。」

「どのくらい?」

「知りてーの?」

そういうと同時にガバッと起き上がった道明寺は、あたしを強く抱き締めた。

「ここで教えてやろーか?」

「酔っぱらい!」

「酔ってねーよ。
…………おまえの気持ちも聞かせろ。」





聞かなくたって分かってるでしょ、バカ!







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 2014_10_30



昨日、あんなことがあって、きっとあいつは誤解してる。

でも一日たって冷静になってみると、あれでよかったのかもしれないと思える。
酷い女だと思われてもいい。
すぐに新しい彼氏を作ったと軽蔑されてもいい。
悲しまれるより、憎まれた方がずっといい。


それなのに、今日もまた同じ時間に道明寺からメールがきた。
もうこないかもしれないと思ってた。
どんな非難めいた言葉が記されているかと、開くのが怖かった。

少し躊躇しながら開いたメールには、


「牧野。やっぱり俺はおまえがいい。
どうしても、俺じゃ無理か?」


いつもの独り言ではなく、はじめて疑問系だった。
それを読んであたしは呟いた。

「バカ。ほんとバカ。
人の話、全然聞かないんだから。」







次の日、仕事から帰ったあたしは、自分のマンションの前で目を疑った。
そこに立っていたのは、
秘書の西田さんだった。

道明寺がいるのでは……と思ってキョロキョロあたりを見回したが、いる気配はなくその様子に気付いた西田さんが、

「今日は一人です。」と言った。

「あのー……、どうして……」戸惑うあたしに、

「牧野様。今日、これから少しお時間頂けますでしょうか。折り入ってお話ししたいことがありまして。」
有無を言わせぬ雰囲気。

「はぁ、……はい。」


そうして連れてこられた場所は、名の知れたホテルのバー。
案内されるままに、カウンターに二人で並んで座った。

「…………あのぉ、西田さん?」

「愛しています。」

「…………えっ!はぁ?あのっ!」

「あっ、いえ。言い方を間違えました。」

「牧野様。司様は心からあなたを愛していらっしゃいます。」

「…………。」

「少し長くなりますが、私の話を聞いて頂けますでしょうか。」
真剣な西田さんの問いかけに頷くしかなかった。

「今、司様と牧野様がどのようなご関係にあるかは分かりませんが、もしも牧野様が司様のお気持ちを少しでも疑っていらっしゃるならば、それは間違いです。」

「どういうことですか?」

「NYでの6年間、私はずっと秘書の立場から、
司様を見てきましたが、あの方の心にはいつもあなたの存在がありました。」

「それは…………ないです。
だってあたしたち、ほとんど恋人らしいことは何も……」

「そこが、あの方の不器用なところです。
あんなに頭がきれて、優秀なのに、牧野様のことになると不器用で臆病な方です。

牧野様、司様がNYでどのように生活していたか、ご存知ですか?

司様は、日本にいるあなたがありもしない噂で絶対に悲しまないよう、女性との接触はたとえビジネスでも、神経質になるほど避けておられました。

この6年、一度も噂や写真が出ていないのは、司様があなたを大事に思っていた証拠です。

それに、3年前の牧野様に送られた誕生日プレゼントを覚えていらっしゃいますか?」

「……はい。たしか、香水を……。」

「そうです。
誕生日プレゼントは毎年必ず、自分で選んで買いたいとおっしゃいまして、何日もリサーチしてご自分でお店まで行かれてましたが、3年前に送られたあの香水は、牧野様のためだけに作らせた、司様のオリジナルです。」

「えぇっ、そうなんですか?」

「はい。今でもつけてらっしゃいますね?
においで分かります。」

「…………はい。でも、なんで西田さんが?」

「フッ。NYではオフィスも車の中も、ご自宅もあらゆるところがこの香りに包まれていました。
ご自分は違う香水をつけてらっしゃるのに、
生活する空間はすべてこの香水にするよう、
司様は指示を出しておりました。」

「…………。」

「ビジネスでもおなじです。
牧野様との4年の約束の事は聞いております。
いつだったか、珍しく司様が私に弱音を吐いたことがありまして…………。
4年の約束が果たせなかった理由はご存知でしょうか?」

「いいえ。……理由なんてあったんですか?」

「はい。司様はちょうどその時、新しい事業に取り組んでいらっしゃいました。
その事業とは、犯罪や貧困で両親を無くした子供たちを、様々な企業のバックアップで、生活支援をしていくというプロジェクトでして、それに司様も参加されていました。

そして、その施設の一つ、道明寺グループが設立したスクールがちょうどその頃完成間近だったのです。」

「そうだったんですか。」

「…………つくし、です。」

「えっ?」

「そのスクールの名が『TSUKUSHI』です。
司様が名付けて、楓さまも認めてらっしゃいました。
この事業だけは完成させて日本に帰りたいとおっしゃって……。
たぶん牧野様に完成を喜んで頂きたかったのではないかと。」

「……知りませんでした。」

「私は、司様を尊敬しております。
一回り、いや二回りも年が私の方が上ですが、仕事では常に完璧を求めて手を抜くことはありませんし、プライベートでは、ただひたすら一人の女性を想う、芯の強い男性です。」


そこまで話すと、西田さんの携帯が鳴り出した。

「失礼します」と言って出た西田さんは、
「予想しておりました。すぐにそちらに向かいます。」と話し、電話を切ると、

改めて私の方を向き、

「牧野様、もう一つ付き合って頂けますか?」

と、少し笑みを浮かべた。




西田さん、すごくしゃべりました(笑)
私はこの回をはやく書きたかったです。

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 2014_10_30



「月が綺麗だな。」
あのメールが送られてきた日からずっと、
同じような時間に道明寺からメールが送られてくる。

それはいつも短い文で、まるで独り言のようなもの。
今日もまた寝る寸前に、

「おまえがNYで見た映画、日本にもやっと来たな。」
そんなメールが届く。

あたしは一度もそのメールに返事をしたことはない。
でも、メールホルダにたまったあいつからのメールを、どうしても消せないあたし。








*********************
俺はあの日、牧野に
「月が綺麗だな。」と、メールを
送った。

部屋に戻った俺を、満月が出迎えてくれて、それはそれは綺麗な月だった。
思わず窓際に寄り、一人
「綺麗だな。」と呟いた。

もしも、このまま牧野と会えなくなったとしても、最後にあいつにどうしても言いたい。

「愛してる。」と。

でも、それを言えば更にあいつを苦しめることになるだろうか。

だから俺は、賭けた。
国語の教師のおまえになら伝わるだろうと。

「月が綺麗だな。」
「おまえを愛してる。」












********************
その日、学校が終わったあと、いつものように
8時頃帰宅したあたしは、夕飯とお風呂を済ませ、部屋でくつろいでいると携帯が鳴り出した。
知らない番号だったけど出てみると、あたしが担任をしているクラスの生徒の親からだった。

生徒がまだ家に帰ってきていないと言う。
時計を見ると、10時半。
連絡もなしにこんなに遅くなることはないし、
携帯も繋がらないと。

とりあえず、あたしは学校付近を見てまわると伝え電話を切り、慌てて家を出た。
学校に着くと、隣のクラスの同僚教師も待っていてくれて、二人で探しまわるが見つからない。

学校付近から少し足を伸ばし、繁華街に出てみて、カラオケ、ボーリング、ゲームセンターも見てみるが、どこにもいない。
二時間近く二人で探し回ったが見付けられなく、落胆しているところに、教頭から電話が入り、
「親御さんから生徒が帰宅したと連絡がきた。
友達の家にいたそうだが、本人も反省しているし、時間も遅いので、詳しいことは明日聞くことにしよう。」と。

もう日付も変わり、クタクタだったあたしは、同僚教師の車でマンションまで送ってもらうことにした。
あたしも疲れてぐったりだったが、彼も新婚なのに「災難だったね」なんて話ながらマンションの前に着いたとき、

マンションにあのダックスフンドみたいな車が止まっているのが見える。


まさか…………ね。


あたしが車から降りると、そのダックスフンド、いやリムジンの横に
道明寺が立っているのが見えた。


「道明寺?」

「おまえ…………どこ行ってた?」

「どこって、…………ちょっと。」

そう言って、同僚教師の車を見ると、
道明寺が彼に鋭い視線を投げた。

「な、なんかあったの?」

「滋がおまえに何回連絡しても出ねぇから心配して俺にかけてきた。」

「えっ?!」
あたしは慌てて携帯を取り出すと、そこには10回以上も滋さんからの着信。

「気づかなかったの!ごめん。」

「……滋に連絡してやれ。
牧野…………いや、いい……」
なにか言おうとしてやめた道明寺は

「西田、行くぞ。」
そう言って、リムジンに乗り込んだ。


リムジンと同僚教師の車が同時に左右に別れて
走り出すのを眺めていたあたしは、





「タイミングわるっ。
完全に誤解されたよねっ。」
と、呟いた。






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つくしには非はありませーん。


 2014_10_29



「あぁ、終わっちゃった。」
自分の声があまりにも悲しげで、その事に少し驚いた。








道明寺をあの公園においてきたあと、どこをどう通って家までたどり着いたのか、はっきりと覚えていない。
気づいたら、自分のマンションの部屋にいて、いつも通り夕飯の用意をしていた。
さっきまでの出来事がなかったことのように、黙々と料理をつくり、ひたすら食べた。

そして、お風呂を済ませ、いつものシングルベッドに横になり、目を閉じたが、思い出すのはさっき見た道明寺の悲しい顔。

「あぁ、終わっちゃった。」

あたしたちの6年。
目を閉じているのに、目の縁から溢れ出す涙。

いつから道を間違えちゃったんだろう。
いつからこの想いは逆転してしまったんだろう。


付き合い始めの頃は、確かに道明寺の想いの方が強かったあたしたちの関係も、年を重ねるにつれ、あたしの想いが道明寺のそれに追い付き、遠距離でも満ち足りた日々だった。

それが、いつの頃からか気づけばあたしの想いの一方通行に変わってしまっていた。
そして、あたしはその行き場のない想いを道明寺に向けることを躊躇し、次第に考えないようにしてしまったのだ。

きっと、道明寺に愛されていないということを認めるのが怖かったのかもしれない。
だって……、
こんなにも愛してしまったから。

二人の関係が『普通』ではないと分かっていながら、ずるずると6年も過ごしてしまった。
最後のNY行きを決めたとき、私は道明寺に『別れ』を言うと決めていた。

でも、言えなかった。
あいつの顔を見たら、どうしても言い出せなかった。
結局何も言えないまま、二日間を過ごし帰り際、どうしても空港まで送ると言う道明寺を説得してマンションで別れた。

また今日から別々の世界へ戻る。
どうせまた、1ヶ月、いや3ヶ月、半年会えないし、連絡さえもしないかもしれない。
だったら、このまま終わりにしよう。
このマンションの扉を閉めたら、あたしたちの6年を終わりにしよう。

もう戻らない。
道明寺と過ごした6年はかけがえのないものだったけど、もう二度と戻らない。

そう決めてあたしは日本に戻った。






はぁーーーー。
次から次へと涙がこぼれていく。

「こんなんじゃ、寝れないじゃない。」

ベッドに横になってたあたしは、寝るのを諦めてサイドテーブルの明かりをつけた。
明日からまた学校。
準備は出来ている。

こうしてても眠れないなら、もう寝るのを諦めて何かをしようと思い、部屋にあるクローゼットを開いた。
明日着ていく予定のスーツとシャツ。
あたしは棚の横からアイロンと台を取りだし、シャツにアイロンをかけることにした。

何かをして気を紛らわしたい。
今は何も考えたくない。

ひたすらアイロンをかけた。
明日の分だけでなく、自分が持っているすべてといってもいいぐらい、タンスの奥からひっぱり出してきて、黙々とアイロンをかけ、終わったらハンガーにかけるという作業を繰り返した。

すべて終わった頃、さっきまでの涙は消え、スッキリとした気分に変わっていた。
大丈夫。これなら眠れそう。
もうあいつの事を考えなくてもすみそう。

そう思いふたたびベッドに横になったとき、
あたしの携帯がメールの着信を告げた。

こんな遅い時間に?
時計を見ると12時半。

そして、開いてみると、そこには
道明寺からの一通。

たった一言、



「月が綺麗だな。」






あたしはそのメールをみて、しばらく固まっていたが、ふとカーテンを開けて空を見上げてみると、そこにはほんとに綺麗な満月があった。


あいつは今、月を見ているのだろうか。
それとも…………、
この言葉に別の意味があるということを知っているのだろうか。


かの有名な夏目漱石が
ILOVE YOU を、
「月が綺麗だ」と、
訳したと言われる話。




今日はやっぱり眠れそうにない。





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 2014_10_29



こんにちは。司一筋の管理人、司一筋です。

連載、『バカな男』読んで頂けてますでしょうか?
たくさんのコメント、拍手ありがとうございます。
一つ一つお返事が出来ず申し訳ありません!

連載を書くにあたって、なるべく長くならないよう読みやすい長さで完結できるよう考えていますが、『バカな男』はすでに10話を越えてしまいました。
でも、管理人、まだまだ書きたいことがあるんです!

司がただのバカじゃなかったって事や、つくしの心情、西田さんの想いなどなど、書かなきゃ終われないっ! ってことがありますので、もう少しお付き合いお願いしたいと思います。

拍手コメント、続々頂いています。
この間まで、バカバカ言ってた皆さんも、最近は司頑張れと……司に甘々です。
やっぱり司は愛されてるなぁ~と思いながら、11話を書き、司をどん底に突き落としてしまいました(笑)
でも、うちの司は必ずやハッピーにさせますので(これ言っちゃっていいのか迷いますが、そうなのです!)、ハッピーエンドまでの道のりをお楽しみ下さい。


ランキングに参加しておりますが、なんとありがたいことにトップの座に上ることができました。
一時的なものだと思いますが、少しうかれました(笑)
みなさんのポチっに恥じないよう、精進して参りまーす。




ランキングはこちらより。




 2014_10_28



牧野との約束の日曜日。
意外にもあいつが指定してきた場所は美術館だった。
美術館の入口に入っていくと、すでにあいつが待っていて俺を見つけると
「これ」と言って1枚のチケットを渡してきた。
「これ、見たかったの。付き合って。」
それは、今、美術館で開催されている古書を集めた美術展のチケットだった。

牧野に誘われるがまま俺はあとについて中に入る。
古い図書や掛軸、屏風など様々なものが展示され、どれも俺には読み取ることが出来ねぇくらいの漢文が記されている。

俺は隣に立つ牧野をチラッと見ると、その視線に気づいたこいつは
「漢文の授業があって、勉強のために見に来たかったの。」
周りに気を使い小声で話す。

館内をたっぷり時間をかけてまわる牧野の後を俺もゆっくりとついて歩いた。
すべて見終わるのに約一時間はかかったかもしれねえ。
俺にとっては未知の世界だったが、こいつのあとについて歩いて見ている内に、なかなか興味深く、最後には食い入るように見ちまった。

そんな俺に牧野も
「面白かったでしょ?」と聞いてきて、
「ああ。たまにはいいな」と返した。

美術館の外に出て、隣接される公園を二人で歩く。
ほとんどひとけもなく、木陰になったベンチに並んで座った。
お互い真っ直ぐ前を向いて何も話さねえ。
その時、牧野が切り出した。

「道明寺、もう二人で会うのはやめにしよう。」

「俺はおまえとやり直すために日本に帰ってきた。」

「……私の気持ちはもうあの時電話で言った通り。…………あんたとはもう付き合えない。」

「おまえはあの電話で別れたつもりでも、俺はそうは思ってねぇよっ。
まったくおまえは……電話も拒否するし、あげくに携帯変えるしよっ。
俺たち、きちんと話そうぜ。」

「…………。」

「俺、おまえに別れたいって言われて、目が覚めた。おまえが言う、恋人ごっこっていう意味がわかったよ。
俺はおまえに恋人らしい事を一つもしてやれなかった。
これからは、おまえのために努力する。」

「道明寺、あんた誤解してる。
あたしはあんたに何かしてほしい訳じゃない。」

「わかってる。
けど、この6年離れてた分おまえに時間を使いたい。」

「…………もう、遅いの。
あたし自信がない。あんたを好きだって、一緒にいたいって気持ちに。
あんたもきっとそう。
あんたの生活にあたしは必要だった?
あたしを思い出すことはあった?
どうしても一緒にいたいと思ってた?
あたしたち、お互い気付かないようにしてただけ。好きだって思い込んでただけ。
勘違いしてたの……。」

「勘違いなんてしてねぇーよ。
俺はおまえと出会ってから1度も自分の気持ちに迷ったことはねえ。
今も変わらず、おまえが好きだ。」

「道明寺、ごめん。
…………あたし、幸せな恋愛がしたい。」
小さく呟く牧野。

「幸せな恋愛ってなんだよ。」

「…………好きな人と想い想われて過ごしたい。……もうあんな思いは嫌なの。」
牧野の声が震えるのがわかる。

「牧野?」

「いつ来るかわからないメールの返信を待ったり、いつ会えるかわからないのに誕生日プレゼントを選んだり、好きでいてくれてるかわからない人に会いに遠い国に行くのは…………辛い。」

「牧野。」

俺は堪らなくなってこいつを抱き締めた。
「ごめん。ほんとにごめん。許してくれ。
おまえのためならなんでもする。」

そう言って、強く抱き締めた俺の腕の中で、
最後に牧野が言った。





「あたしと別れて下さい。」








日が暮れてだいぶあたりが暗くなってきた。
俺はもう何時間、一人ここに座ってんのか。

あいつの涙で濡れた顔を思い出す。

『おまえのためならなんでもする』

その答えが

『あたしと別れて下さい』







その言葉だけが、何度も頭をリピートする。








やっぱり思いは伝わらず。
もう辛い思いはしたくないつくしです。
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 2014_10_28



牧野を腕の中に閉じこめた。
NYでの逢瀬から4ヶ月。
久しぶりのこいつの温もりと香りに包まれて、全身に安堵感が広がる。

さらに腕に力を入れてギュッと体を密着させようとした時、俺の膝下に牧野の蹴りがヒットした。

「痛てぇーっ。」

「バカ、変態!あんた学校の前で何てことすんのよっ!青少年たちが見てるじゃないのよっ!」

まわりをキョロキョロせわしなく見るこいつに、
「青少年って、プッ……。誰も見てねぇよ。
なんなら場所変えるか?」
ってからかうと、

急に真面目な顔になって
「誤解されたら困るから…………帰って」と。

誤解?
誤解されたら困るような奴がいるのかよ。
牧野に向き直って、そう聞こうと思ったとき

「先生~!その人だれですかぁー?」
と、3人の女子生徒が近づいてきた。

「もしかして、先生の彼氏?」

「違う違う。ただの知り合い。」

「すっごいカッコいい人!モデルみたい!」

「良いのは顔だけね。中身はほんと最悪。
性格は悪いし、横暴だし、わがままで……」
スラスラと俺の悪口を言い始めたこいつに

「おまえそれ以上言うと、青少年の前で見せられねぇことするぞ。」
そう耳元で囁いてやる。

俺の言葉に、口をパクパクさせて見上げてくるこいつ。

その顔を見ながら
「今日は帰る。
電話したら出ろよ。出なかったらまた来るからなっ。」
そう言って、にやっと笑いながら牧野に背を向けた。
うしろでは、
「やっぱり先生の彼氏じゃん。」と、
生徒たちが騒いでるのが聞こえた。




それから俺は3日と間隔をあけずに、牧野に電話をしている。
本当は毎日してえところだが、夜の会議やら会食やらで、遅くなる日も結構あり、そんな日はさすがに諦める。

あいつは、また学校に来られたら困るからなのか、俺の電話には素直に出るが、忙しいだの眠いだのとなにかと理由をつけて、すぐに切りたがるから厄介だ。

今日もまた、俺がかけた電話に、
「道明寺、あんた暇なの?」

「あ?暇じゃねえよ。今もまだオフィスだ。」

「なら、切るね。」

「っ!おい、切んな。」

「毎日、毎日かけてくるけど、あたしもあんたと同じで暇じゃないの。」

「もしかして、おまえまだ学校か?」

「家にいるけど。……テストの採点とか、あしたの授業の用意とか、色々あるから切るよ。」

「待てよ。……牧野、」

「ん?」

「なら、休みの日に会おうぜ。
土曜でも日曜でも、おまえに合わせる。」

断るんじゃねーぞ。
俺だって勇気だして言ってんだからなっ。

少しの沈黙のあと、

「わかった。あたしも道明寺に話したいことあるし。…………19日の日曜日、空けといて。
時間と場所はあとでメールする。
アドレス変えてないよね?」
それと、……その日まで電話はもうやめて。 」

19日の日曜日まで、あと10日。
その間、牧野の声を聞けないのは辛いけど、

「わかった。」

そう言うしかねえ。
おまえに会いたいから。




牧野の言った『話したいこと』
大体、予想はつく。
今までのかたくなな態度からみて、いい話じゃねえ事はわかる。
だからって逃げててもしょーがねーし。

俺もあいつに伝えたいことがたくさんあんだよ。
それをあいつに言わねぇで、勝手に終わりにされるのはごめんだ。
まだまだ言葉に出して伝えてないことがある。


どんだけおまえが大事で、俺の支えで、心から好きだってことを。

ありったけの想いを込めて、伝えたい。




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 2014_10_28



俺は今、すげー後悔してる。
帰国祝いと称していつものメンバーで飲んだあの日から10日あまり、毎日のようにため息をついている。
何故かと言うと、
『なんで俺はあいつの携帯番号を聞かなかったんだ』と悔やむ。

滋にでも聞けば教えてもらえるかも知れねぇけど、他の誰かに聞いてかけるんじゃなく、自分の手でゲットした番号で『正式』にかけたいんだ。

総二郎あたりに話したら
『まためんどくさいことやってんなっ。』
って笑われそうだが、そういうとこは譲れねぇ。

アドレスでも知ってれば、たとえ返事が返ってこなくてもメッセージを送り続けてやるのに、何も手立てがないんじゃ、まるで俺がこの10日間牧野のことを考えていねえみたいに伝わるんじゃないかと悶々としてる。

NYにいた時は、こんな風に考えたこともなかったし、現にあいつからのメールに返事をしなかったことも幾度とある。
それなのに、なんで俺はたった10日ぐれーでこんなにあたふたしてんだよっ。

そう考えると、答えは1つしかねえ。
『あいつの気持ちが離れたこと』が原因だ。
数ヵ月前までの俺は、何故かバカみたいに自信があった。
俺が牧野を愛してると同様にあいつも俺を見てくれてると。
そのバカな自信がおごりになって、俺はあいつとの距離を間違えた。
今の俺は自信どころか、この間、牧野に触れようとして避けられたことを思いだし、落ち込む一方だ。

だからってウジウジしててもしょーがねぇだろ。
類にも言われた
『司らしくぶつかれ』
ああ、そうさせてもらう。


俺は次の日、強攻手段に出た。
仕事を昼までに切り上げ、自分の車であいつの学校まで向かった。
何をするかなんてこれっぽっちも言ってねぇのに、俺が午後からの仕事を午前中にまわし、もうスピードでこなしていく姿を見て、秘書のにしだが
「いつもそうやって頂けるとありがたいのですが。…………牧野さまによろしくお伝え下さい。」と、
俺の行動はバレバレらしい。

俺はあいつが勤める学校まで行くと、門の前で牧野が出てくるのを待つことにした。
下校していく生徒たちが俺を見てヒソヒソと話したり、何度も顔を見に来るやつもいる。
けど、いっこうにあいつが出てくる気配はねえ。

そうして一時間ぐらいたった頃、学校の玄関から牧野が走ってくるのが見えた。

「道明寺っ!」目が怒ってるよっ。

「おう!」

「おう!じゃないでしょ。何やってんのよこんなところで!」

「おまえを待ってた。」

「待ってたって…………。
あんた、自分がどれだけ目立つ存在か分かってないでしょ。もう、学校中の噂よっ!」

「なんだよ噂って。」

「だから…………、背が高くて、お金持ちそうなカッコいい男の人が校門の前にいるって……」

「今時の高校生も見る目あんじゃん。」

「バカ!とにかくここにいられたら困る。帰って。」
そう言って、俺の腕をとり、門から少し離れたところまで連れて行く。

「何時に終わる?飯食いにいこーぜ。」

「行けない。すごく遅くなるから。」即答。

「遅くても待つ。」

「無理。他の人と約束してる。」嘘くせー。

「誰だよ、他のやつって。」

「あんたには関係ない。」

「…………、じゃあ出直すから携帯教えろよ。」

「…………。」

「毎日ここで待ってるぞ。」

「バカ!来んな!」

「だったら教えろ。」

「…………もぅ!分かったから、教えるから今日は帰って!」

そう言って、ポケットからボールペンを取り出すこいつ。
何をするんだ?と不思議に思ってると、
「携帯置いてきちゃったから」って言いながら、俺の腕をとり、手の甲に何やら書き出した。
覗いて見てみると、11桁の番号。

「消えたらそれまでだからね!」


牧野のこういう行動が俺の心をわしづかみにするってことをこいつは全くわかっていねぇ。

もう避けられてもいい。
ボールペンを握る牧野の手を掴み、俺の方に引き寄せ、強く抱き締めた。




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 2014_10_27




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司一筋

Author:司一筋
花より男子の二次小説サイトです。
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