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「道明寺、忙しいのにありがとね。もう大丈夫だから帰っていいよ。
薬も病院で飲んできたし、なくなったらすぐに貰えるから。」

あぁ、そうだったな。
お前にはドクターの彼氏がいるんだよな。

急激に体温が下がっていく。
だからか、こんな意地悪な言葉が口からでる。

「風邪引いてねこんでるのに、おまえの彼氏はほっとくよーなやつなのかよ。」

キョトンとした顔の牧野。

「イケメンドクターだか知らねーけど、薬だけわたしておまえほっとかれてんのかよ。」

「あんたなに言ってんの?」

「………、おまえ、ちゃんと大事にされてんのか?」

「………」

「おまえはマジで好きなのか?」

「………誰を?」

「あ?彼氏だよ。」

「誰の?」

「おまえにべたぼれの彼氏だろ!!」

沈黙のあと
プッ、フフ、あははははーなにそれ。
べたぼれの彼氏?あたしに?
いない、いない、ノンノン。
だれのことそれーとか言いながら笑い続ける牧野。

「滋が言ってたぞ。おまえにべたぼれのイケメンドクターが彼氏だって。」

「滋さんが?なにそれー。はははぁ。
誰の事いってんだろー。あっ!病棟の岡田先生かな。そう、確かにわたしのこと気に入ってくれてる!
でも74才の現役バリバリスーパードクターだけどねー。」

はぁー、滋のやつ嘘ついたな。
こんど会ったとき覚えとけよ。


はー、お腹いたい、涙出ちゃったとか言いながら、お茶でも飲むー?ってパタパタ動き出す牧野。

「おまえ、寝とけよ」

「大丈夫、大丈夫。熱も下がったし、笑ったら喉かわいちゃった。」

テーブルに俺と牧野のコップを2つ。
ペットボトルのお茶を持ってきてあけようとしてるのを、横から取り上げ俺がいれてやる。

「フフ、道明寺変わったね。
そんな気配りできるんだ。
女の人に優しいんだね。」

「おまえにしかやらねー。」

「果物とかもわざわざ持ってきてくれて」

「おまえにだけだ。」

「道明寺、友達にはそんなこと言わな……」

「友達はもうやめだ。」
えっ?小さくつぶやく牧野の声。

「6年ぶりに会ったのにって思ってるかもしれねーけど、俺は6年前も今も変わっちゃいねー。
おまえに再会してやっぱり思った。
俺が心動かされんのはおまえだけだ!

お前には彼氏がいるって滋が言いやがったから、友達からでもいいって思ったけど、やっぱりむりだ。

もう昔みたいに反対する奴もいねーし、させねー。

ババァも認めてる。」


「……魔女が?」

「あぁ。好きな人と恋愛して結婚しろって。」

「…結婚って……あんた……
道明寺、あんた大事なこと忘れてる。
6年前も今も何一つ変わってないことがあること。
あんたと私の住む世界はぜんぜん違うの。
恋だの愛だので乗りきれるようなもんじゃない!


「俺はお前の住む世界ならどこででも飛び込んでく。だからお前も俺の世界にゆっくりでいいからついてこい。」

「……あたし、自信ない。また辛い思いするかもしれない。あんな思いもう耐えられない。
あたしは一人で大丈夫。仕事も資格とったし…」

「俺がムリなんだよ。お前のすきな人助けだと思って、俺のそばにいろよ!」
最後の方はなさけねーけど懇願。

「………強引でわがままな俺様は変わんないね」

「なんとでも言えよ」

「くるくる頭の乱暴、傲慢チキのバカ男」

悪口になってんじゃねーかよって苦笑しながら牧野の頬に手を添えて上を向かせると、困ったような顔して目そらしやがる。

アホか、その顔が一番やべーんだよ。


6年ぶりのキス。
カッコ悪ぃーけど、震える。
軽く唇に触れてすぐに離して、あいつの顔のぞきみるとあいつの瞼も震えてる。

今日はこのくらいにしとかなきゃいけねーのは分かってんのに、理性がいうこときかねぇ。

何度も角度をかえて牧野の唇を味わう。
そのうちあいつから小さく声がもれはじめ、俺の胸を叩いてくるから、仕方なく離してやる。

「バカ!くるしい!
風邪うつるよ、道明寺。」
真っ赤な顔で怒る牧野もめちゃくちゃかわいい。
「うつせよ。
おまえのとこに入院するから」

「うちは形成外科だっつーの!」

知らねぇよ。



なぁ、牧野。
俺たち、また、はじめようぜ。


俺は昔も今も、
おまえにめちゃくちゃ惚れてっからよ。



###############

これで第1章おわりです。
次は恋人同士の二人をラブいっぱいで書きたいと思ってます。




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 2014_10_05



オフィスで仕事をしてると西田が顔を出す。
「副社長、次の会議まで5分ございます。」

以前ならギチギチに仕事を押し付けてきてたのに、最近はこうして数分空いた時間に声をかけてくる。

「おぅ。サンキュ」
西田がいなくなると携帯を取りだし牧野を呼び出す。


4日ぶりに聞くあいつの声。
「おぅ、牧野、寝てたか?」

「ん。道明寺。今起きようと思ってたとこ。」
こんな短い会話だけでも、全身に鳥肌がたつくれーうれしい。

「おまえ、今日やすみだろ?出掛けようぜ」

「うーん、無理かな」その即答やめろ!

「なんでだよ」

「ちょっと疲れてて」

「わかった。じゃ、出掛けなくてもいい。夜マンションまで行くから顔ぐらい見せろ」

「いや、わざわざそんな来てもらわなくても今度にしよ?次の休み連絡するよ。」

「だめだ、10分会ったら帰る。」

「10分って。あんたガソリン勿体ないでしょーが!」

「うるせー、貧乏女。………つーか、おまえ声おかしくねーか?」

「えっ?ん、なんか風邪気味なの。だから今日は無理かなーって。」

「わかった。8時半には着くから家で寝てろ。」

「ってあんた話聞いてないでしょ!」
なんかごちゃごちゃいってるあいつを無視して電話を切った。

よし!俺は忙しーんだよ。
まずはきっちり8時に、いや7時半には仕事を終わらせて、そして特別に調合させた薬とあいつが喜びそうな果物を用意させて……

「副社長お時間ですので………お顔を引き締めて下さい。」
西田、コロス!



そして8時20分、牧野のマンションに到着時。
部屋に電気はついてるが寝てるかもしれねーから扉をノックすると、中からバタバタ~と病人らしくない音が響いて顔がにやける。

「早かったね~」出てきたのは、滋。

「なんで、てめぇーがいるんだよ!」

「お見舞いでしょ」

「俺が来たからお前はもう帰れ!」

「えーやだよー、滋ちゃんも今きたとこだもん」

「うるせー、おまえ俺の事応援してんだよな?」
小声で話すも

「それとこれとは別~。だって今日は元々あたしとデートの予定だったんだよ。
あっ、つくしー!なんかあ友達来たけどどーするー?」
おまえその言い方やめろ!

「はいるぞ」

滋のギャーだの不法侵入だのうるせーヤジは放っといて牧野の部屋に入った。
家具も最小限しかないせいか、思ったより広く感じる。綺麗に整頓されてて………男の影はなし。
ここ重要!

奥の部屋のセミダブルのベッドにちょこんと座る牧野。
セミダブルのベッド……そこは気になるがその前に牧野に近づき

「つらいか?」

「ううん、大丈夫。来なくていいって言ったのに滋さんも道明寺も大袈裟。」

「薬と果物持ってきた」

「ありがと。」

「さすが司ー。果物の種類が豪華だね~。
滋ちゃんも食べよー。」

「お前は食うな、そんでもう帰れ。」

もー、はいはいわかってますぅとか言いながらお大事にねって滋が帰ってく。
最後に「お友だちさんも、じゃ、また」とかいいやがって、てめぇー、覚えとけよ!


そんで、やっと二人っきり。





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 2014_10_05



抱きしめられた道明寺の腕のなか。
あー、かえてないんだ、香水。
あの頃と同じにおいにクラクラする。

友達ってこんなことするんだっけ……。

そんなことを考えてるうちに、道明寺の香水のせいなのか、今日1日のオーバーワークのせいなのか、ほんとうにボーとしてくる。

あー、ポカポカしてきもちー。

「道明寺、あたし………ねむい。」


**********

ほんとにコイツはむかつく女だ。
昔も今も変わっちゃいない。
この状況で「ねむい」って言える女はこいつしかいないだろうな。

「ありえねー女。」

「だって、今日すごくハードで、入院患者が二人も増えたからバタバタだったんだから!
それなのに12時半からの韓ドラ、ビデオにとるの忘れちゃって走って帰ってきたのに、もう終わっちゃったかな。
あっ、あんたあれみてる?
あの遺産相続をめぐって争う……」

「みてねーよ」

「だよね。」

「明日8時だからな。ここに迎えにくる。」

「ん。」

「疲れてんだろ、部屋入れ」
黒髪を撫でてやる。

「ん。じゃ、明日ね。」

「おぅ。」

部屋に入るアイツを見ながら思う。

友達だろうがなんだっていい。
明日ねって言える関係が……あったけー。


*******
俺は今、悩んでいる。
なんでこんなに会えねーんだ?

あの6年ぶりの再会の翌日、牧野と食事に行った。
あいつが選んだ店は意外にもこじんまりしたイタリアンの店だった。

てっきり汚ねぇ居酒屋とかを想像してた俺は拍子抜けしたが、
「気の知れた友達と行くときは居酒屋とか焼き鳥屋さんだよー」なんて言いやがり、
俺は気の知れてない友達らしい。

食事中のあいつはよく食べ、よく笑い、めちゃくちゃかわいい。
もっと一緒にいたくて飲みに行くか?って誘ったが「明日は日勤だから。」とか言いながら帰られた。

それから今日で4日目。
全然会えてねー。
看護婦つー仕事はデートに困る。
夜8時以降フリーな俺と時間をあわせるのがすげー大変。
ジュンヤ?と夜勤の日はもちろんダメ。
日勤の前の日も早く寝たいからダメ。
そんなこと言ってたら、会えずにもう4日だぞ!

イタリアンの店で携帯番号はゲットしたけど、仕事中は全く出ねーし。


そろそろ会いてー。
あいつの「道明寺」って声が聞きてー。
今日は夜勤明けで休みのはずだ。
夕方には起きるだろ?


聞かせろよ、おまえの声を。





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 2014_10_05



目の前に………道明寺がいる。

巨大モニターの中でも、夢の中でもなく、今目の前にホンモノの道明寺。

昔よりシャープになった頬。
上質なスーツに包まれた広い肩幅。

もう会うことはないと思ってたのに。
もしもどこかで会ったとしても、あいつはワタシのことを怒ってて、もう視界の仲にも入れてもらえないと思ってたのに、

それなのに
「おまえに会いに来た。
元気そうで良かった。」なんて。

怒ってないなんて。
優しい顔で笑うなんて。
反則。


*********

牧野…………俺と友だちになって下さい。
プライベートで敬語を使ったのは久しぶり。

牧野は少し考えたあと
「こちら……こそ?」
疑問系かよ。

んで、差し出した俺の手を握った。
6年ぶりに牧野に触れる。やわらけー。
とっさに強く握り返す。

夜中の1時、ボロマンションの前で握手よろしく手を握りあう俺たち。

「………あのさ、道明寺、友達になるってどーいうこと?
まぁ、あたしたち赤の他人から突然恋人になったみたいなとこあったから、たしかに友達になったおぼえはないよねー。
6年前の事、あんたがもう怒ってなくて、許してくれるっていうんだったら、うん。友達になろう!
あー、なんかあのテレビによく出てる道明寺と友達なんて、なんかおかしー。」

ペラペラしゃべりまくる牧野。
友達、友達って連呼しやがって。
俺はぶっ飛んで結婚まで考えてるつーのによ!
まだ言わねーけどな。

「牧野、俺とお前は今日から友達だ。
明日の夜、空けとけ。飯行くぞ。」

「えっ?明日?
また急だね。来週じゃだめ?」

「ダメだ。明日8時に迎えにくる。」

「ほんと強引。
あんた、今までF3しか友達いなかったから、友達付き合いって知らないでしょー。」

うるせーよ。

「………ねぇ、道明寺、手はなしてくれる?」
ずっと握ってた手。はなしたくねー。

離すふりしてぐぃって引っ張ってみる。
案の定、あわわっ!とか言いながら俺の胸に飛び込んでくる牧野。
そのまま腕のなかに囲みこむと、バタバタと暴れるから、もっと強く抱き込むとやっとおとなしくなった。



そして、小さな声で



「友達はこーいうことしないよ。」



あぁ、わかってる。



 2014_10_04



牧野を待って三時間。
今日はもう帰ってこねーんじゃないかとか、ほんとにここが牧野の部屋なのかとか、マイナスループに陥ったころ、

カツカツカツ…と小走りで近づく足音。
音の方に振り向くと、6年ぶりにみる牧野つくし。

昔よりも少し伸びた髪は漆黒のストレート。
暗い夜道でもわかる色白の肌。
華奢な身体はそのままで、折れちまいそう。
23才になってもなお色気ゼロ。
でも、一発で俺の心臓わしづかみにする女。
変わってねー。いや、むしろめちゃ…かわいい。

何を急いでんのか小走りにマンションまで爆走中の牧野はこともあろうか俺の前を素通りしていきやがった!
そんなにオーラねぇーのか俺は!

完全に素通りされそうになってから

「おい!」
6年ぶりの第一声としては、完全に間違えた俺。

「ギャー!ビックリした!」

「なに急いでんだよ。」

「急に声かけないでよ!心臓バクバクしてんでしょ!」

「おまえ、夜遊びかよ。いい度胸してんな!」

「はあ?あんたなに言ってんの!
仕事に決まってんでしょーが!」

「あ?こんな時間に終わる看護婦なんてどこにいんだよ!」

「ここにいるでしょ!今日は準夜だったの!」

「ジュンヤ?誰だよその男!!」

「もー!準夜っていうのは準夜勤のこと!
4時から12時までの勤務なの!」

「知らねーよ、そんなの。」

「知らなくていいの、あんたは!」

お互いハァハァいいながら、6年ぶりの再会はみごとなマシンガントーク。



息が整ってきたころ
「…………、道明寺、あんたここでなにしてんの?」

「おまえに会いに来た。」

「…………」

「なんか言えよ」

「…………、殴りに?」

「なんでだよ。
おまえマジで何も変わってねーのな。もうちょい女っぽくなってるかと期待してたのによ。
相変わらずチンチクリンで口はわるいし、色気もねーし、体型は洗濯板だしよ。」

おかしくて笑えるなとか言いながらあいつに近づくと、ビクッと震えるのがわかる。

「でも、元気そうで良かった。」
と呟くと

「…………、道明寺、怒ってないの?」

「あ?なんでだよ。」

「だって…………、あたし6年前、あんたから逃げたんだよ、あんたのこと傷つけて……」

「全部タマから聞いた。
おまえがババァに消えろって言われたことも、雨の日タマの前で泣いてたことも。

6年前、あのまま俺たちが一緒にいてもただのガキだった俺には、結局おまえを守ってやれなかったと思う。

でも、今はババァも認めてるし、権力も財力もおれ自身で持ってる。

もう一度、俺にチャンスをくれないか?」

突然の俺の言葉に、鈍い牧野はポカンとしてる。
その顔もめちゃくちゃかわいい。
抱き締めたい衝動を必死に押さえる。


「チャンス?」

「あぁ。
俺は今でもおまえのことが……」

好きだって言おうと思った、けど、いやまてよ。
ここで好きだって告白して振られたら、お友達からに格下げになるのか?
それなら、お友達からはじめて、彼氏に昇格する方が望みはあるんじゃねーの?
滋、そーだよな?


「道明寺?どーしたの?あんた大丈夫?」



「牧野…………、


俺とお友だちになってください!」




世界が認める道明寺財閥の次期トップの俺が、都会の片隅にあるボロマンションの前で
手を差し出して頭を下げながら
愛しの女に言ってやった。


これだろ?滋。これで間違ってねーんだよな?





 2014_10_04




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