感謝

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こんにちは。
司一筋の管理人です。

先日、あっこさんからのコメントで、
この小説部屋が3周年だと教えて頂きました。
あっこさん、ありがとう!!

大好きな花男の妄想を一人で抱えきれなくなり←ヤバイ奴、
こうして書かせて頂いてから早3年。
あっという間でした。

皆さんのコメントと拍手を励みに突っ走ってきましたが、最近はほんと停滞気味でごめんなさい!
でも、ボチボチ書きます、書かせてくださいなっ!

私の頭の中の司はまだまだ暴走しておりますので、今後ともお付き合いお願い致します!

近況
我が家のチビ助ももう10ヶ月です。
つかまり立ちをマスターし、小さな足で何度もトライしています。
でも、立ったはいいが自分で座れず大きな声で私を呼びつけるプチ司であります。
寝ている私の鼻の穴に指を突っ込んだり、目をこじ開けようとしたり、なんとも憎たらしいお方ですが、かわゆすですよ。←親ばか炸裂。

司みたいにならず、あきら君のように育てていきたい……。


お話の続き、書きますね。
はよ、書けって?
わかってます、もう少し待ってね。


3年間、ありがとう!
そして、これからもよろしくです。


司一筋

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 2017_10_05





タクシーに乗り込んだ俺の携帯に類からメールが届き、
「あんまりいじめるなよ。」
という一言と見知らぬマンションの住所が記されていた。

15分ほどでそのマンションの前にタクシーが到着すると、メールに書かれてある301号室へ今にも壊れそうなエレベーターを上がる。

「ちっ、無防備にも程があるだろ。」

なんのセキュリティーもなく簡単に部屋まで来れちまったことに苛立ちをおぼえながら、呼び鈴らしい小さなボタンを連打しまくる俺の背後で、

「副社長?」
と、久しぶりに聞きなれた声がした。

振り向くと、いつもは結んである髪をまっすぐに下ろした牧野の姿。

「な、何してるんですか?」

「……部下の様子を見に来た。」

「…は?」

何をしてるのかと改めて聞かれると俺自身わかんねぇ。
思わず体が動いちまったなんて説明がつかねぇから、
「類から事情は聞いた。
まぁ、部下が困ってるようだから見に来てやったんだよ。」
と、思わず視線をそらして言ってやる。

「犯人は見つかったのか?」

「…いえ、まだですけど。」

「取られたものは?」

「…まぁ、そのぉ、色々と。」

「色々と…ってなんだよ。」

「いえ、たいしたものは…」

俺から視線をそらしもごもごと答える牧野。
そして、
「心配して頂きありがとうございます。
もう大丈夫ですのでお帰りください。」
とペコリと頭を下げる。

帰れと言われると、どうして俺はここに来ちまったのか…と意味もなく腹が立ち、
「犯人もよくまぁ、こんなオンボロ部屋に入ろうと思ったな。どうみてもお宝があるとは思えねー。」
と、思わずいつもの悪態が口をついちまった。

明らかにムッとした表情に変わる牧野。

「オンボロで悪かったですね。」

「…おう。」

「確かにお宝なんてありませんけどっ。」

「…おう、まぁ、あれだ、
最近はタヌキ貯金っつーのも流行ってるらしいから、見た目じゃねぇってこともあるしよ。」

「…はい?タヌキ貯金?」

「おまえ、知らねーのか?
最近は銀行に預けねーで家の中に大金を隠してる奴らが多いんだってよ。
ニュースを見ろよニュースを。」

昨日たまたま見たネットニュースでそんな事を言っていた。
グッドタイミングだぜ…と威張って言ってやった俺に、

「はぁー。」
と、盛大なため息をつきやがる牧野。 

「なんだよ。」

「副社長、こんな遅い時間に笑えない冗談やめてもらえますか?
それとも本気ですか?」

「あ?」

「タヌキ貯金。」

「おう、タヌキ貯金。」

「やっぱり、本気なんですね。」

冗談だとか、本気だとか意味が全くわかんねぇ。
そんな俺に、

「タヌキ貯金じゃなく、タンス貯金です。
家の中のタンスにお金を保管しておくタンス貯金!
はぁー、日本語に弱いんだから、まったく。」

「タンス?タヌキじゃねーのかよ。」

「タヌキなわけ無いでしょ。
そもそも、タヌキ貯金ってどんな貯金ですかっ。
普通、家の中にタヌキいます?」

「まぁー、最近は人気のペットなんじゃねーの?」

「仮に!仮に人気のペットだとして、そのタヌキをどう利用して貯金するんですか?」

「だからよ、まぁ、……タヌキの腹に袋があって、」

「カンガルーですそれはっ。」

「……。」

「……。」

マジでタヌキ貯金だと思ってた俺に、こいつは相変わらず冷てえ反応。
そんなにキレる事かよっ、と思いながらも、
久しぶりに目の前にいるちいせぇ牧野と言いあえること自体がすげーくすぐってぇ。

だから、思わず口が滑る。

「……大丈夫なのか?」

「だから、取られるようなお宝はありません。」

「ちげーよ。
おまえは、…怪我はねーのか?」

今更ながら、俺が知りたかったことはこれだけだ。

「……まぁ、無事ですけど。」
急にマジに質問する俺に、牧野は戸惑いながら上目遣いで答えた。


「それならいい。
用意して行くぞ。」

「はい?」

「だから、邸に行くぞ。
早く用意しろ。」


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 2017_08_24




類の携帯を覗き込んだ俺は、思わず
「あのヤロー。」
と呟いた。

私用で3日休むと言っていた牧野が、どうみてもどこかの温泉で寛いでアイスを食ってる画像にしかみえねぇ。

「類、牧野に電話しろ。」

「ん?」

「あのヤローにかけろって言ってんだよ。」

キレかけてる俺に相変わらず呑気な類は、はてなマークの表情。

「あのヤロー、3日も会社休みやがって温泉かよ。
緊急の私用ってやつはこれか?
仕事をナメてやがるっ。」

そう言って類から携帯を奪った俺は発信履歴から牧野という文字を見つけ手早くコールボタンを押した。

「おいおいおい、司が暴走してるぞ。」
「めんどくせぇ事になりそうだな。」

そんな総二郎とあきらの声を無視して携帯を耳にあてる俺に、
「司、なに熱くなってんの?」
と、楽しそうに笑ってやがる類。

そんな奴らを無視して電話を鳴らすと、4回目のコールで
「もしもし、花沢類?」
と、いつもより小声で牧野が出た。

「おい、てめぇ、仕事サボっていい身分だな。」

「……。副社長…ですか?」

「あぁ。温泉入ってアイス食って寛いでやがるてめぇの上司の副社長だ。」

これでもかと言うほど嫌味たっぷりに言ってやる。

「どこの温泉地か知らねーけど、明日は仕事に来るんだよな?
緊急の私用っつーのは、存分に楽しんだんだろーな?」
矢継ぎ早にまくし立てる俺に、
「もう、その辺にしてやりなよ。」
と、類が俺の手から携帯を奪い取った。

そして、
「牧野、今どこ?
あれから連絡なかったから心配してたけど、その後どうなった?」
と、優しく類が聞く。


思いつくだけの嫌味は言ってやった。
3日も休んだ牧野を少しでも心配した俺が馬鹿だった。
どうせ、男とでも遊びに行ったんだろ。

類が携帯で話してるのを横目にウイスキーのグラスをガブッと空ける。そんな俺をチラッと見ながら、
「まぁ、勝手にキレて勝手に騒ぐのは司の得意技だから気にしなくていいよ。
それより、あのマンションにまた戻るつもり?
警察はなんて言ってるの?
なんなら、俺のうちにしばらくいたら?」
と、心配げに類が言う。

「犯人は捕まってないんだろ?
牧野、大丈夫?」

「鍵は新しくした?
ベランダのガラスも替えてもらった?」

牧野がなんて返事してるかは聞こえねーけど、類の言葉からは何やら物騒な単語が飛んでいる。
警察?
犯人?

「……おいっ、警察ってなんたよ。」

「……。」

「犯人ってどーいうことだよ。」

「……。」

「おいっ、類っ!」

俺の質問を完全無視して牧野との電話に集中してた類は、
「じゃあね、何かあったら連絡して。」
と、携帯を切り、一言、
「司、うるさいよ。」
と、言いやがる。

「てめぇが返事しねーからだろ。
警察ってなんだよ、犯人ってなんだよっ。」

「んー、牧野のプライベートなことだから言ってもいいのかなぁー。」

「言え。あいつは俺の部下だから俺は把握しておく必要がある。だから言え。」

「んー、でもなぁー。」

こいつ、絶対にこの状況を楽しんでやがる。
その証拠に、
「教えてほしかったらこれくれる?」
と、先月ゲットしたばかりの世界で3つしか生産していない俺の腕時計をニヤリと見つめる類。


「ふざけんなっ。
やるわけねーだろ。」

「だよね。あー、牧野、大丈夫かなぁ、また犯人に何かされたら、」

「何かってなんだよっ、」

「それは、言えないな。」

「わかった、わかった、時計はおまえにやる!
だから教えろっ!」

「ほんと?」

類、てめぇ、いつかぶっ殺す。


俺の世界に3つしかない時計を手に、類が心配そうに話した内容は、
4日前の夜、牧野が帰宅したときマンションの鍵を開け部屋に入ると見知らぬ男がそこにいてバッチリと目があってしまった。
あまりの驚きに声を上げることが出来ない牧野を突き飛ばし犯人は逃げていったが、その後の警察の調べによると玄関の鍵も窓ガラスも壊された形跡がなく、どうやって侵入したかは未だに不明。
一人暮らしの牧野は戸締まりだけは必ず確認していたらしく、考えられるのは合鍵か…。

この3日間、警察の聴取や病院、マンションの鍵の交換やらで会社も休まざるおえなかった。
犯人が捕まっていないままなので部屋に帰るのも怖く、近くのスーパー銭湯で生活していたらしい。

無事に鍵の交換が終わり、風呂に入ってアイスを食ってこれから部屋に戻るという報告のメールを類に送ったあいつ。

「牧野らしいよね。」

アイスを食ってる画像を見ながら呑気にそう言う類に、
「らしいからやべぇーんだろ!
犯人も捕まってねーのに、のこのこマンションに帰る気かよあのバカは。
類、いますぐあいつに電話してそこから動くなって伝えろ。」


ったく、あのバカ女。
なにが緊急の私用で休むだよ。
上司の俺にきちんと話せよ。

そんな愚痴をブツブツ呟き、酒を飲んじまった事に後悔しながら、店を飛び出しタクシーに乗った俺を、

「珍しく熱くなってるんじゃない?司くん。」
と、F3が笑っていたらしい。




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 2017_08_02






パーティーのあとに見たあいつの涙の一件以来、俺の中で牧野に対する距離が縮まった。
それは、あくまで俺の中で……というもので、
あいつにとっては相変わらず上司以外の何者でもない。

それを証明するかのように、俺の前ではいつものポーカーフェイス。
そして、俺以外の前では笑ってやがる。

まぁ、秘書と距離が縮まったからといって特別得るものもねーし、逆に馴れ馴れしくされても困るけどよっ、と思ってみるが、面白くねぇ。

あの時のように、牧野の感情に触れたいと思う俺はおかしいのか……。





それから一週間後のこと、
いつも邸に迎えに来る車に、今日は牧野じゃなく西田の姿があった。

タマもそれに気付き、
「つくしは?」
と聞いているが、

「牧野さんは私用でお休みです。」
と、西田が答えているのが耳に入る。

そして、次の日も迎えはあいつじゃなく西田。
そして、次の日も。

さすがにこれは聞いてもいいレベルだろうと、誰に言い訳するでもなく、
「牧野はどうした?」
と、西田に聞いてみると、

「私用でお休みです。」
と、端的すぎる答え。

「私用ってなんだよ。」

「それは、聞いておりません。」

「あ?3日も私用で休むっておかしいだろ。」

「初日に、緊急の私用が出来たので3日休ませて欲しいと連絡が入りましたので、明日からは出社する予定です。」

一緒に働くようになって半年以上。
あいつの勤労っぷりは俺も認めてる。
だから、突然の私用休暇が気になるところだけど、明日出勤したら上司として根掘り葉掘り聞いてやる、あくまで上司として。


その夜、久しぶりにF4でメープルのバーに集まった。
いつものようにお祭りコンビのバカ話に付き合ったり、類の掴みどころのない趣味話を聞かされたり、ゆったりとした時間が過ぎた頃、類の携帯が短く鳴った。

隣で携帯を確認した類が小さくプッと吹き出す。
そして、「全くどうしようもないなぁ」と優しい顔で笑った。

「なんだよ、類。女か?」
すかさず総一朗がからかうと、

「そう。」
と、にっこり笑う類。

「おいおい、聞いてねーぞ。どこの誰だよ。」

「秘密。」

「俺らにも紹介しろよ。」
そう言った総一朗に、

「もう、みんなも知ってるよ。牧野だよ。」
と、携帯を俺らの方に向けて見せる類。

そこには、3日私用で休んでいるはずの牧野が、
頭にタオルを巻き、浴衣のような出で立ちでアイスを食ってる姿がカメラにおさまっていた。



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 2017_06_16






ホテルの前に用意された車に乗り込むと、いつも通り隣に牧野が座る。
その顔はさっきまでの泣き顔ではなく、相変わらずの秘書モードに戻っている。

けれど、俺はほんの少しの胸のくすぐったさを無かったことにするほど大人でもねえ。

「それで?」

「…はい?」

「あのタイミングでおまえが泣く理由はなんだよ」

「別に泣いてません。」

逃げ切れると思うな、とばかりに赤い鼻のこいつの顔をのぞき込んでやる。

「おまえがそう言い張るならそれでいーけどよ、目の下が化粧が取れて真っ黒なのはどう説明すんだよ。」

その俺の言葉に慌てて目の下を押さえて俺の嘘にひっかかる牧野。

「マスカラとれてます?」

「知らねーよ。」

「副社長、鏡…」

「持ってねー。」

「ですよね。」

実際、こいつがマスカラなんてしてるのかさえ知らねーけど、はじめてこんなに間近で見るこいつの目は、長い睫毛が綺麗にカールされ吸い込まれそうなほどの漆黒の瞳。

「牧野…」

「はい?」

「なんで泣いてた?」

牧野の大きな瞳を見つめたまま、俺はさっきまでの声とは違って自分でも驚くほどマジで聞いていた。

それがこいつにも伝わったのか、

「……悔しくて。」

ポツリと牧野が答えた。

「悔しい?」

「…はい。
だってあり得ないじゃないですか!
副社長と神崎社長の仲を疑うなんて。」

狭い車内に響くでかい声。

「だって、神崎社長は親子ほども年の離れた方ですよ。」

「……。」

その先を聞きたくて黙ってる俺に、相変わらず馬鹿なこいつが驚いたように言う。

「えっ!まさか、神崎社長とそういう仲なんですか?」

「てめぇ、殺すぞ。」

「……。」

「……。」

「じゃあ、どうして好き放題言わせておくんですか?
違うって否定するなり、黙れって脅すなり、殴って歯の一本でも折ってやればいいじゃないですか。」

「それは、一流企業の副社長がやっていいことか?」

「……ダメですけど。昔の副社長ならやってましたよね。」

確かに英徳時代の俺はそうだったし、それをこいつも見てただろう。

「昔はな…、でも今はもうちげーんだよ。
俺も大人になったってことだ。」

「大人になったら、理不尽なことでも黙って聞き流すんですか?
昔は横暴でどうしようもないボンボンドラ息子だったのに、大人になったらすっかりおとなしくなっちゃって!」

興奮してる牧野の口からは上司に向かっての発言とは思えねぇ言葉のオンパレード。

「横暴ボンボンドラ息子っておまえ…」

「だってそうじゃないですか!
手当り次第殴ったり蹴ったり、好き放題してたくせに……、なのに、全然違うんですよ。
それが無性に腹立つというか、拍子抜けするというか、」

何が言いてぇのか分かんねぇけど、なぜか牧野の目に再びじんわりと涙がたまる。

「…だから、なんで泣くんだよ。」

「泣いてませんっ。」

「…ったく、バカだな。」

目の中だけではおさまりきれなくなった滴がポロリと溢れ、牧野の頬をつたう。
それを一瞬で拭い、小さく息をついてポツリと話し始めた。

「半年、副社長の側で働いて分かってるんですあたし。
昔はどうしようもないドラ息子だったけど、今は誰よりも仕事に熱心で、頑張ってるってこと。
だから、あんな下品な噂話、あるわけないし、許せないです。
あんな風に影で面白おかしく言われてるなんて悔しくて。」

悔しい……
そう言って牧野が泣いた理由が、俺が期待してたものと同じだったんだろう。
俺の胸に広がる満足感がそれを証明している。


「心配すんな。
さっきの奴等の顔は覚えてる。
今の俺は、仕事で借りを返すことにしてるから、おまえが泣く必要はねーよ。」





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 2017_06_13




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